平成5932日目

平成17年4月5日(火)

2005/04/05

【名張毒ぶどう酒事件】再審決定

三重県名張市で1961年、女性5人が農薬入りのぶどう酒を飲まされて毒殺され、12人が中毒になった「名張毒ぶどう酒事件」で、名古屋高裁(小出錞一裁判長)は、奥西勝死刑囚(79)(名古屋拘置所在監)が無実を訴えて裁判のやり直しを求めていた 第7次再審請求を認める決定をし、5日、関係者に伝えた。死刑確定者に対する再審開始決定は免田、財田川、松山、島田事件に次いで5件目。

小出裁判長は「ほかの者が毒物を混入した可能性もあり、奥西死刑囚が犯人であるとの 推認はできず、自白の信用性には重大な疑問がある」と述べた。

奥西死刑囚は逮捕前、「公民館にぶどう酒を運び、一人になったすきに自宅にあった 農薬『ニッカリンT』を混入した」と自白。検察側は「奧西死刑囚しか犯行を実行できない」 として殺人、同未遂罪で起訴し、72年に最高裁で死刑判決が確定。これまでの6次に わたる再審請求はすべて棄却された。

決定で小出裁判長は、ぶどう酒の王冠の鑑定結果など弁護側の提出証拠を分析し <1>奥西死刑囚以外にも毒を混入できた可能性がある <2>王冠を歯で開けたという自白の信用性が揺らいだ <3>犯行で使われた毒物は「ニッカリンT」でない可能性がある――と指摘。これらの証拠が当初から提出されていれば、無罪を言い渡すべきことが明らかな 証拠に当たると述べた。

名古屋高裁の再審開始決定が確定すれば、死刑判決を出した2審の名古屋高裁で 奥西死刑に対する裁判をやり直すことになる。検察が決定を不服として同高裁に 異議を申し立てれば、改めて再審請求の是非が審理される。 死刑確定者に対する再審開始決定は島田事件の86年以来19年ぶり。 これまでの4件の死刑再審事件ではすべて、再審無罪となっている。《読売新聞》



【小泉純一郎首相】独・ケーラー大統領と会談

5日、小泉首相は官邸で、ドイツ連邦共和国のホルスト・ケーラー大統領と会談を行った。会談では、日独協力の強化、国連改革などの国際社会での協力、日独双方が取り組んでいる構造改革などについて話し合いが行われた。

会談の冒頭、小泉首相から日独関係とドイツ年に関して「我々以上の世代に比べて若い世代ではドイツへの親近感が薄れてきている気がする。経済、文化、スポーツなどあらゆる分野で交流を促進していきたい」と述べると、ケーラー大統領は「日本におけるドイツ年がいいきっかけだ。特に若い人たちの関心を増大させたい」と応じた。《首相官邸》



4月5日のできごと