平成5683日目
2004/07/30
【宮内庁】皇太子妃雅子殿下は「適応障害」
宮内庁の林田英樹東宮大夫は30日の定例記者会見で、長期療養中の皇太子妃雅子さま(40)について、ストレスから不安や抑うつ、不眠、全身倦怠感などの症状が起きる「適応障害」と初めて公表した。
林田氏は現状について「病状は改善傾向にあるが、不安を中心とした症状は依然ある」とした。公務は引き続き控え、当面は治療に専念する。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【サッカー日本代表・ジーコ監督】中国人観客のマナーを批判
中国で開催中のサッカー、アジア・カップに出場している日本代表のジーコ監督は30日の練習後、日本チームに激しいブーイングを浴びせる中国人観客のマナーを批判した。
ジーコ監督は、君が代演奏中にもブーイングを続けた中国人観客の行為について「国歌の時にブーイングをするのはどうしても納得がいかない。試合開始の笛が鳴ったらいくらしてもいいが」と非難。「(今大会は)どこに行ってもブーイングは受けるだろう。政治的なことはスポーツに全く関係ないし、われわれはサッカーができる精神状態を保つことが大切だ」と話した。
日本が同大会1次リーグ3試合を戦い、31日の準々決勝ヨルダン戦の会場でもある重慶は、歴史的背景から反日感情が根強いとされる。試合では相手チームへの一方的な応援が目立ち、日本はブーイングを浴びながら試合を続けてきた。《共同通信》
【扇千景氏】女性初の参院議長に選出
第160臨時国会が30日招集され、午前の参院本会議で新たな議長に扇千景氏(自民党)、副議長に角田義一氏(民主党・新緑風会)を選出した。女性の参院議長は初めて。
会期をめぐって野党は、年金問題などの徹底審議のため「1ヶ月以上」を要求したが、与党は午後の衆院本会議で8月6日までの8日間とする与党提案を賛成多数で可決。この後の衆院議運委理事会で、8月2日に衆院本会議を開き、小泉純一郎首相が主要国首脳会議(シーアイランド・サミット)について報告、岡田克也民主党代表らが質問することを決めた。《共同通信》
【この日の民主党】
年金改正法廃止法案を衆参両院に提出
臨時国会が召集された30日午前、民主党の藤井裕久幹事長は先の通常国会で与党の強行採決によって成立した年金制度改革関連法を廃止するための「04年年金改正法廃止法案」を衆議院に提出した。
法案提出後の会見で仙谷由人政調会長は「参院選はまさに年金選挙で、国民の審判にさらされ、比例区では民主党に2100万票、自民党1800万票、議席数も野党が61、与党が60だった。世論調査等でも年金改正法については60~70%の方々が批判し、抜本的な年金改革の国会審議を求める声が多い。これが民意」と語り、「年金について一から議論し直すよう粘り強く要求していく」と強調した。また、臨時国会の会期が8日間と短期となった点について「年金法の矛盾点を覆い隠そうという与党の意図が見える。議論したくない、逃げたいということだ」と与党を批判した。
廃止法案ではまず、「国民年金法等一部改正法」及び「年金積立金管理運用独立行政法人法」と、年金保険料の流用を認めている「公債特例法第3条、第4条、第5条」を廃止。その上で(1)基礎年金の国庫負担率を段階的に引き上げ、2008年度末までに2分の1とする(2)社会保険庁を廃止し、税及び社会保険料を一元的に徴収する機関を年金制度の抜本改革を実施するまでに創設する(3)厚生年金保険法第79条及び国民年金法代74条を廃止することでグリーンピアに代表される福祉増進事業を廃止――などの措置を即座に実施する。付則には、06年度中に公的年金の一元化の実施、国会議員互助年金の廃止を明記している。
また、改正法で少しでも前進があったと認められる事項――「20歳前に支給自由が生じた障害基礎年金等に係る支給廃止の緩和」「30歳未満の第1号被保険者に係る納付特例制度の創設」「第3号被保険者の届け出の特例等」「育児をする被保険者に対する配慮措置の拡充」等──については、法の廃止後に復活させるとしている。
法案提出・会見には五十嵐文彦、海江田万里、中川正春、古川元久、平岡秀夫、山井和則各衆院議員が参加した。
さらに民主党は、同日午後、参議院でも同様の法案を提出した。
[参院本会議]副議長に角田義一議員を選出
臨時国会開会に先立って30日午前、参議院本会議が開かれ、正副議長の選挙が行われた。その結果、民主党・新緑風会の角田義一議員が投票総数235票中満票で副議長に選出された。
[代議士会]年金法廃止かちとる決意を固める
第160回臨時国会が召集された30日、衆議院本会議を前に民主党の代議士会が開かれ、強引に8日間という短い会期を決めた与党を弾劾しつつ、年金改正法廃止の実現などに向けて全力で取り組む決意をうち固めた。
冒頭、挨拶に立った川端達夫国会対策委員長は、「国会の責務は山積しているにもかかわらず、与党はひたすら何もしたくない、逃げまくる、隠しまくるという態度だ」と会期短縮に固執した与党を厳しく批判。その上で、「会期は短いが、本日提出した年金法撤回法案を堂々と掲げて戦おう」と呼びかけ、年金改正法廃止法案、イラク多国籍軍への参加問題、社会保険庁問題、日本歯科医師政治連盟から自民党橋本派への政治献金問題など9項目におよぶ今国会の重点項目を提起した。
また、最後に発言に立った藤井裕久幹事長は、「本日、年金法廃止法案を有権者の総意として提出してきた。自民、公明の与党が腕力と傲慢でこれを潰そうとするなら、われわれも手をこまねいている必要はない」とし、質問趣意書の提出や閉会中審査の要求に加え、全国的な街頭宣伝行動などをも展開しながら政府・与党を追い詰めて行くべきことを訴えた。
[衆院本会議]与党、会期8日間を多数で押し切る
衆議院本会議が30日午後開かれ、臨時国会の会期を8月6日までの8日間とすることが与党の賛成多数で決まった。
野党は、年金法廃止や日歯連問題など重要案件が山積していることから、1ヶ月以上の会期を要求していた。また、災害対策、公選法などの6つの特別委員会の設置も決定した。
与党・政府の態度は許しがたい 藤井幹事長が会見で
民主党の藤井裕久幹事長は30日の定例記者会見で、同日召集の第160回臨時国会の会期を本会議の議決によって8日間としたことについて「1か月以上を要求してきたがこれを無視して8日となったのは、許せない」と、政府・与党を批判した。
また藤井幹事長は、年金、イラク、日歯連事件、豪雨災害と議論すべき課題が山積する中で、議論を封じようとする政府・与党に対しては、国会内ではもとより、質問主意書、閉会中審査、街頭宣伝などで世論を喚起し、対抗することを明らかにした。
東京・有楽町で年金改革全国キャラバンをスタート
臨時国会が開会した30日、民主党は年金改革全国キャラバンの第1弾として、東京・有楽町マリオン前で街頭演説を行った。民主党は同日、衆参両院へ年金改正法廃止法案を提出したが、自民、公明の与党は国会の会期をたった8日間とすることを多数で決め、本格審議を避けようとしていることから、その不当性と年金改正法そのもののずさんさを改めて広く国民に訴えるため、この日の東京での演説会を皮切りに、街頭演説、キャラバン、シンポジウムなどを全国で開催するもの。
そもそも民主党は、この臨時国会で年金改革を始め、新潟・福島・福井の集中豪雨対策や日歯連疑惑などの重要課題について十分な審議を行うため、最低でも1カ月以上の会期を確保するよう政府・与党に求めてきていた。マイクを握った藤井裕久幹事長は「参院選では多くの皆さんのご支援をいただき、責任の重さを感じている」とし、民主党が参院選でマニフェストに示した約束通り年金改正法廃止法案を衆参両院へ提出したことを報告。「いつまでも主張し続け、年金改正法を必ずつぶしてみせる」と力説し、年金抜本改革の実現に向けた民主党の決意を訴えた。
仙谷由人政調会長は「100年安心プランなどと羊頭をかかげながら、その実態は数年持つかもわからない狗肉だ」と年金改正法を批判。「にやけたパフォーマンスはいい加減にして『まっすぐに、ひたむきに』政治に取り組まなければ国民の暮らしはますます危うくなる」として、抜本改革案ができるまで年金改正法を廃止する必要性を訴えた。
演説会には、海江田万里『次の内閣』厚労相、古賀一成国民運動委員長、山岡賢次年金改革推進本部事務局長も参加。また、先の参院選で初当選し、同日初登院した蓮舫参議院議員が元気に司会を務めた。
橋本元総理を東京地検に告発
民主党の永田寿康、辻恵、山井和則各衆議院議員と森ゆうこ参議院議員は30日、自民党の橋本龍太郎元総理を政治資金規正法違反で東京地方検察庁に告発した。
告発後、党本部で記者会見した永田議員らは「立法府に身を置く者として、明文規定以上の倫理観をもたなければならない。主犯は橋本元総理だと思っている。1会計責任者が収支報告書に記載するしない、領収書を発行するしないを判断できるわけがない」「捜査の進展によっては公職選挙法違反、所得税法違反に発展する」と語った。《民主党ニュース》