2004 平成16年7月29日(木)　この日のできごと(何の日)

平成5682日目

2004/07/29

【三菱自動車】欠陥隠しでの届け出完了

三菱自動車は29日午後、乗用車の欠陥隠し問題で、5件の欠陥についてリコール(回収、無償交換)を国土交通省に届け出た。対象は、1992—96年製の「ギャラン」「ディアマンテ」など11車種計約3万台。エンジン部品の欠陥で走行中にエンストしたり、後部ドアが開かなくなる、などの恐れがある。

この日のリコール届け出で、同社が今年6月、「リコール隠し事件」(2000年)以降も隠ぺいを続けていたとして公表した92件の欠陥・不具合について、リコールや改善対策などの届け出を完了した。欠陥隠しで、同社がリコールを届け出た最終的な対象台数は、26車種計約19万6000台となった。《読売新聞》

【JR越美北線】復旧工事開始

福井豪雨で大きな損傷を受けたJR越美北線の一乗谷駅付近で29日、修復工事が始まった。作業員数十人が重機を使い、濁流でえぐられた路盤を砂利で固めていった。復旧に向けた一歩だが、福井ー一乗谷間の部分運行再開には保安問題など検討課題が残っている。《福井新聞》

【小泉純一郎首相】消費増税「議論は大いに結構」

細田博之官房長官は29日の会見で社会保障財源としての消費税引き上げ問題をめぐり、小泉純一郎首相の2006年9月までの任期内に将来的な税率引き上げを決定することがあり得るとの見識を示した。消費税引き上げの時期と税率について結論を出す意向を示したとみられるが、首相在任中の実施は否定した。

これに関連して小泉首相は首相官邸で記者団の質問に「議論は大いに結構だが、在任中には引き上げない。次の首相がどういう決断を下すかであり、その手足を縛ることはない」と従来の立場を強調した。《共同通信》

【総理の一日】

平成16年7月29日、小泉総理は総理大臣官邸で、北方領土元居住者の3世等(北方少年)の表敬を受けました。 今回、小泉総理を訪問した北方少年は、根室市立柏陵中学校の丸岡結佳さん、根室市立厚床中学校の能登由貴さんら7名です。

冒頭、丸岡さんが「故郷に帰りたくても帰れない、母親の気持ちを丁寧に歌い上げている曲『ポンポン船で帰りたい』が、私の心の中でぐるぐると渦を巻いて、帰る場所を奪われた人々のもどかしい気持ちがひしひしと伝わってきました。故郷に思いを馳せる人々のためにも、日本全体で今こそ、一致団結しようではありませんか。そしてこの手で、北方領土を取り戻しましょう。」と根室市弁論大会で優勝した論文を読み上げました。

これを受け小泉総理は、「北方領土問題を片時も忘れたことは無い。プーチン大統領とは会うたびにこの話をしている。ロシアとの相互理解を深め、早く日本に返してもらえるよう話をしていきたい。」と改めて決意を示しました。《首相官邸》

【この日の民主党】

ヤミ献金解明本部、橋本元首相の告発など決める

民主党の自民党ヤミ献金等解明本部は29日、党本部で会合を開き、日本歯科医師連盟(日歯連)問題を中心に、調査活動の報告と分析、今後の追及方針などを議論。日本歯科医師会前会長から1億円の小切手を受け取り、政治資金として処理していなかった自民党の橋本元首相について、政治資金規正法違反で告発することを決めた。

会合では冒頭、本部長の藤井裕久幹事長が挨拶し、「明日からの国会で正面から対決する場をつくるとともに、いろいろな場で自民党の実態を訴えていく必要がある。自民党は、16年前のリクルート事件の頃と同じことをやっている。この自民党内閣、自民党政治体制を変えるために頑張らねばならない」と呼びかけた。

また、日歯連問題をめぐる政治情勢や事実関係調査の報告を踏まえて、今後の追及の取り組みについて議論がなされ、臨時国会での最大限の追及、橋本元首相の告発、全国で実施する年金キャラバン行動とあわせた国民へのアピール、などを確認した。

［衆院災害特］集中豪雨災害で生活支援、再発防止策など要求

衆議院災害対策特別委員会の閉会中審査が29日開かれ、新潟、福島、福井の集中豪雨による被害対策に関して審議がなされた。民主党からは菊田まきこ(新潟4区)、西村智奈美(新潟1区)、若泉征三(北陸信越)の各議員が被災者の立場に立って質問した。

菊田議員は主に生活支援のあり方、住宅被害、農業被害への対応について質した。西村議員は今回の新潟での被害が河川堤防の決壊によるものであることを取り上げ、堤防の強化策、予報、警報の早期発令などを質した。若泉議員は越前の伝統産業を守るために、緊急融資、免除などを求めた。政府側は激甚災害指定を含め、誠意をもって対応すると答えた。《民主党ニュース》

7月29日　その日のできごと(何の日)