平成5581日目

2004/04/19

この日のできごと(何の日)

【中朝首脳会談】

中国を3年ぶりに訪れた北朝鮮の金正日総書記は19日、北京の人民大会堂で中国共産党の胡錦濤総書記(国家主席)と核問題などを議題に初の首脳会談を行ったもようだ。中朝のメディアは金総書記訪中や首脳会談について一切報じていない。中朝関係筋によると、金総書記は21日まで釣魚台迎賓館に滞在する。

19日夜には中国側の歓迎夕食会も予定されているという。20日には江沢民・中央軍事委員会主席、温家宝首相らとも会談するとみられる。

中朝関係筋は「中国は今回の訪中を北朝鮮への影響力を内外に示す機会とみなしている」と指摘、核問題で突っ込んだやりとりがあり得ることを示唆した。別の外交筋も「首脳会談では二国間関係についてより、核問題が中心となるようだ」と指摘した。

また19日午前、特別列車で北京入りした金総書記一行とは別に、平壌から高麗航空の特別機が北京に到着した。金総書記に合流する代表団の一部が空路訪中したとみられる。

消息筋は「経済分野の視察団が中心になっているようだ」としており、北京市内の開発区や企業を視察する可能性もある。金総書記が帰途、地方都市を視察するとの情報もある。

金総書記が訪中した事実や会談内容などは訪中日程終了後に明らかにされるとみられる。《共同通信》

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【森喜朗前首相】北方領土「ロシアは広大、なぜ固執」

日本とロシアの有識者でつくる「日ロ賢人会議」の日本側代表である森喜朗前首相は、ロシア政府系のロシア新聞が19日付で掲載したインタビューで、北方領土問題について「ロシアには無人の広大な領土があるのに、なぜ小さな島に固執するのか普通の日本人には分からない」と述べた。

日本は旧ソ連軍による第二次世界大戦終結後の不法占拠を根拠に北方四島返還を求めている。領土の広さに絡めて返還を求めた前首相の発言は「賢人」としては“脱線”気味。

前首相は北方領土の不法占拠に言及した上で、問題には「別の側面」があると指摘。飛行機で欧州へ行く日本人はロシア上空を10時間も飛び広大さを実感しており、領土問題は政治的問題というより「心理的問題」だと語った。

賢人会議は、平和条約交渉の環境整備のため日ロ間の中長期的課題について協議する場として設立。森前首相は賢人会議の発案者で、14日にモスクワで開催された第1回会合に出席、プーチン大統領とも会談した。《共同通信》

【政界談話室】

○･･･民主党の枝野幸男政調会長は19日、年金改革をテーマに日本記者クラブで講演。「民主党案には数字が入っていない」との与党側批判に対し「数字が大事なのか枠組みが大事なのかが国会で争われるべきテーマ。数字が出ていないのは当然だ」と反論。さらに「これまでの(年金改革の)歴史は数字のつじつま合わせをしてきたはずで、数字の話をしても問題の解決にはならない」とばっさり。与党の数字重視など小事、民主党の方こそ真の改革案と言わんばかり。《共同通信》

【小泉純一郎首相】邦人へのテロの危険性「国民覚悟している」

小泉純一郎首相は19日夜、イラクへの自衛隊派遣に伴って日本人へのテロの危険性が高まったとの指摘について「どこにいても危険はある。その辺は皆さん覚悟していただいているのではないか」と記者団に述べた。

首相は自衛隊派遣について「イラク復興に協力する日本の役割は(国民に)理解を得られているのではないか。賛否両論はどこの国にもある」と指摘した。

スペインのサパテロ新首相が早期撤兵を表明したことには「それぞれ国には事情がある。スペインにもスペインの事情があるのだろう」と述べるにとどめた。

イラクで拘束された日本人5人の解放、保護については「無事に解放されてよかった。多くの皆さんの努力のたまものだ」と強調。「(首相は)運がいいと思うか」との質問には「こういう事件に巡り合わない方が運がいい」と述べた。《共同通信》

【イラク情勢】

イラク中部ファルージャで19日、連合国暫定当局(CPA)、イラク統治評議会と地元代表との話し合いが行われ、双方は停戦状態の継続で合意。駐留米軍は、市内で抵抗を続けるイスラム教スンニ派武装勢力がロケット弾などの重武装解除を受け入れれば本格的停戦に応じると表明した。

AP通信によると、米軍と地元代表はまた、イスラム教スンニ派武装勢力に対し武器を手渡すよう呼び掛ける共同声明を出すことでも合意した。

駐留米軍のキミット准将は、武装勢力が応じなければ、米海兵隊がファルージャをただちに制圧すると警告しており、武装勢力が受け入れるかどうかは不透明だ。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は19日、シアトルでのアスレチックス戦に「1番・右翼」で6打数2安打だった。八回に3試合連続安打となる右前打、延長十二回に中前打した。長谷川投手は十回に4番手で登板、1回を無失点。マリナーズは1−1の延長十四回、一死一、三塁から相手投手のボークでサヨナラ勝ちし3連勝を飾った。

メッツの松井稼内野手はエクスポズ戦で大家投手から2三振するなど4打数無安打。大家は4回4失点で今季3敗目。

ヤンキースの松井秀外野手はレッドソックス戦で今季初の3安打を放ったが、守りで敗戦につながるミスを犯した。

◇

ジャイアンツのバリー・ボンズ外野手は19日、サンフランシスコで行われたバドレス戦の三回に通算666号(今季8号)となる6試合連続本塁打を放った。大リーグ記録は1993年のケン・グリフィー・ジュニア(当時マリナーズ)ら3人の8試合連続。

ボンズの連続試合本塁打は12日から始まり、14日の試合では本塁打が出なかったが、代打で敬遠四球だったため、記録は中断されなかった。《共同通信》



4月19日　その日のできごと(何の日)