平成5578日目

2004/04/16

この日のできごと(何の日)

【三菱ふそうトラック・バス】宇佐美会長が辞任

三菱ふそうトラック・バスは16日、宇佐美隆会長が同社製大型車のタイヤ脱落事故やリコール(無料の修理・回収)など一連の問題の責任を取って辞任した、と発表した。宇佐美会長は退職金を辞退する。

資本提携先であるドイツ・米ダイムラークライスラー出身のビルフリート・ポート社長が、月内にリコール問題の対応について記者会見を開く。後任会長は日本人を起用する方向で、近く決定する。

三菱自動車グループでは、三菱自動車のロルフ・エクロート社長も業績不振の責任を取って辞任する方向。グループの乗用車部門とトラック部門の首脳が相次いで辞任するという異例の事態となった。

横浜市で2002年1月に、大型車のタイヤが脱落し、母子3人が死傷した事故で、同社はことし3月に国土交通省に部品のリコールを届け出たが、対応の遅さなどが問題になっていた。宇佐美会長は16日に「リコール問題で多大なる迷惑を掛けおわびする。脱落事故ではご遺族に哀悼の意を表する」とのコメントを発表した。

三菱ふそうについては、神奈川県警が業務上過失死傷容疑で同社を家宅捜索するなど捜査も継続している。三菱ふそうは当初、事故の原因を「ユーザーの整備不良」としてきたが、3月に一転して主要部品の構造的欠陥を認めた。《共同通信》

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【イラク日本人人質事】2人は依然不明

イラク日本人人質事件で解放されたボランティア活動化の高遠菜穂子さん(34)ら3人は16日午後、バグダッドからチャーター機で空路、アラブ首長国連邦のドバイに向かう。健康診断などを受けた後、早ければ17日未明に帰国の途に就き、同日午後に関西空港に到着する見通し。日本政府関係者によると、3人の帰国は18日にずれ込む可能性もある。

高遠さんは解放直後、「イラク人を嫌いになれない」と語り、事件で受けたショックにもかかわらず、イラクにかかわる活動を「続けます」と強調。フォトジャーナリスト郡山総一郎さん(32)も「(写真を)撮るのが仕事」と述べ、今後の取材活動に意欲を示した。

フリーライター今井紀明さん(18)を含む3人は、バグダッドの日本大使館で解放後初めての夜を過ごし、一週間以上に及んだ拘束生活の疲れをいやした。政府関係者によると、3人は「5、6カ所を転々とした。食事はしっかり与えられていた。待遇は比較的良かった」と話しているという。

一方、行方不明となっているフリージャーナリストの安田純平さん(30)、非政府組織(NGO)「米兵・自衛官人権ホットライン」メンバー渡辺修孝さん(36)の2人について、外務省は16日、消息がつかめていないことを確認。事件に巻き込まれた恐れが強まっている。

日本政府はヨルダンの首都アンマンに設置した。現地緊急対策本部を存続させ、2人に関する情報収集に全力を挙げる。

現地対策本部長の逢沢一郎外務副大臣は16日、三人を出迎えるためにアンマンからドバイに到着した。3人は健康診断とともに、拘束された際の状況や犯人像について事情を聴かれた後、副大臣とともに帰国の途に就く。

3人は6日深夜、バグダッドに向けタクシーでアンマンを出発、武装組織に拘束された。

小泉純一郎首相は16日昼、イラク人質事件で保護された被害者側からイラクでの活動継続希望が示されたことに対し「いかに善意の気持ちであっても、これだけの目に遭っても、これだけ多くの政府の人たちが寝食忘れて努力して、なおかつそういうことを言うのか。自覚をもってもらいたい」と強い不快感を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

同時に自衛隊派遣による復興支援を継続する方針に「変わりない」と強調。バグダッド近郊で拉致されたとされる2人に関しては「まだ確認がとれていない」とした。

保護の一報については、15日午後8時ころに「これからテレビ放映がある」との連絡を受けて「しっかり確認しろ、未確認情報は流すな」と指示したと説明。そのうえで「本当に良かった。ほっとしている。犯人グループの要求には決して言いなりにならない、屈しないが、3人を救出しなければならない難しい仕事だった」と指摘した。《共同通信》

イラクの日本人人質事件で、無事解放されたボランティア活動家の高遠菜穂子さん(34)ら3人が、バグダッドの日本大使館で日本政府に対して説明した拉致の経緯や人質生活の詳細が16日分かった。政府関係者が明らかにした。「ファルージャ手前で拉致され、近郊を転々」「ビデオ撮影は農家の小屋」などと詳しく証言している。

高遠さんらは武装集団が「ファルージャへの攻撃で犠牲者がたくさん出ている」として、今月5日から本格化した米軍の掃討作戦を繰り返し非難していた、と強調。サマワにいる陸上自衛隊への批判はほとんど聞かれなかったという。

解放前日の14日夜(現地時間)にはカタールの衛星テレビ局アルジャジーラで自分たちが拉致されているニュースも見せられたという。

高遠さんらの大使館への説明によると、拉致されたのはヨルダンの首都アンマンからバグダッドへ向かう途中の7日昼ごろ。イラク中部のファルージャ手前で高速道路から迂回路に右折した後のガソリンスタンドで、武装集団に囲まれたという。

武装集団が用意した車2台に乗せられ、近くの農家の小屋に連れ込まれた。そこで、ビデオを撮影されたという。

その後、ファルージャ近郊の約5カ所の農家や民家を転々とした。夜には、近くで米軍と武装勢力との戦闘とみられる銃撃や砲弾音が聞こえたという。食事は武装集団や農家の人が用意してくれた鳥肉料理が中心で「日ごとに待遇がよくなっていった」。

武装集団はその後、覆面を外すメンバーも出てきて「解放は約束する」と申し出た。

武装集団とは、高遠さんとフォトジャーナリストの郡山総一郎さん(32)の2人が、英語やアラビア語でやりとりしていたという。《共同通信》

【民主党】審議をボイコット

民主党は16日、政府、与党が歯科医師の診療報酬改定をめぐる汚職事件の疑惑解明に消極的だとして、この日の衆院審議をすべてボイコットした。主戦場の衆院厚生労働委員会では、年金制度改革関連法案の公聴会設定を実力で阻止しようと、中堅、若手議員を数十人動員し与党議員や衛視と肉弾戦を演じた。

淡々と進んだ2004年度予算審議と対照的な国会戦術は、「昔の野党のような抵抗戦術はとらない」としてきた野田佳彦国対委員長の頭越しに、菅直人代表が「対決姿勢を見せろ」とハッパをかけた結果だ。戦う姿勢が25日の衆院統一補選や夏の参院選にプラスになるとの読み。党内には「統一補選まで審議拒否を続ける」(厚労委理事)と強気の声が目立つが、「本当に国民に理解されるだろうか。補選にも逆効果になりかねない」(幹部)と、戦術の急転換を不安視する向きも少なくない。

16日昼の臨時役員会でも、出席者から「いつまで審議拒否を続けるのか」と質問が飛んだ。風邪で欠席した菅氏に代わり、岡田克也幹事長が(1)汚職事件に関する集中審議と参考人質疑(2)党が目指す22日の公聴会の延期−が実現しなければ「統一補選まで」と説明したが、居並ぶ幹部は押し黙ったまま。執行部も戦術に自信を持てない「戦う民主党」の実情が垣間見えた。《共同通信》

【米英首脳会談】

ブッシュ米大統領と訪米中のブレア英首相は16日、ホワイトハウスで会談し、イラク情勢について協議した。会談後の記者会見でブッシュ大統領は、国連がイラクの斬定政権づくりに大きな役割を果たすブラヒミ国連事務総長特別顧問の提案を支持することで合意し、6月30日の主権移譲日程を堅持する方針を確認した。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、ブラヒミ氏の提案は、国連が米国やイラク統治評議会などと相談して暫定政権のメンバーを任命するとしている。

イラクで日本人人質事件など民間の外国人を巻き込んだ事件が頻発し、治安が極端に悪化する中、両首脳は、復興プロセスを予定通り推進する方針を堅持した。

イラクの軍事作戦を主導する両首脳が会談するのは、3月のスペインのイラク撤退方針表明後、初めて。イラク復興に参加する「有志連合」に動揺が広がっている事態を受け、難局打開に向け米英両国の結束を内外に印象付ける狙いがありそうだ。

両首脳はまた、新たな国連安全保障理事会決議の採択が必要との認識で一致した。

会談後の記者会見で、ブッシュ大統領はブラヒミ氏の提案を「歓迎する」と強調。ブレア英首相は、国連がイラク人への主権移譲後に民主化プロセスの「計画と枠組み」策定で、中心的な役割を果たすと述べた。

ブラヒミ国連事務総長特別顧問は、主権移譲の受け皿となる暫定政権の構成を5月に決める意向を示している。両首脳は主権移譲の受け皿など、今後の復興プロセスの段取りについて協議するとみられる。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は16日、ボストンのレッドソックス戦で3打数1安打だった。五回に14打席ぶりの安打を放ったが、八回二死満塁では三振に倒れ、同一地区の宿敵との今季初戦に2−6で敗れた。

マリナーズのイチロー外野手はレンジャーズ戦で2試合連続の5打数無安打。マリナーズは0−5で完敗した。

メッツの松井稼頭央内野手はパイレーツ戦で5打数1安打、連続試合安打を5に伸ばした。チームは6−7で逆転負けした。ホワイトソックスの高津臣吾投手はデビルレイズ戦で1回2/3を投げ、打者5人を完ぺきに抑えた。《共同通信》

【この日の民主党】

解放された人質の家族がお礼に民主党本部を訪問

イラクで人質になり、昨夜解放された日本人3人の家族が16日午前、民主党本部にお礼の挨拶に訪れた。党側は岡田克也幹事長、横路孝弘副代表らが応対した。

岡田幹事長から「おめでとうございます」と声をかけると、家族側からは「ありがとうございます。自分勝手な行動で多くの方にご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。民主党にもいろいろとお骨折り、お力添えをいただき感謝申し上げます。無事に保護されたとの報告があり、お礼に参りました。本人たちも帰国したらお礼にあがらせます」と謝辞が述べられた。

岡田幹事長は「3人の方たちも家族の皆さんも十分に休まれてください。国民皆が心配しましたが、解放されて国民皆が喜んでいます」とねぎらうとともに、「まだ2人の安否が不明であり、イラク情勢は混迷を深めています。私達は警鐘を鳴らしながら、日本として何をなすべきか、きちんと発信しなくてはならないと考えます」と述べた。家族側からは「国民の皆さんやイラクの人たちに感謝しています。2人がまだ不明なので、率直に喜べません」「改めて平和とは何か、これからも考えていきたい」「普段過ごしている日常というものが本当に幸せだと改めて思いました」との声が聞かれた。

「日本でも変化の波を起こしたい」韓国総選挙で岡田幹事長

民主党の岡田克也幹事長は16日の定例記者会見で、韓国の総選挙の結果に触れ、「革命的な変化。299議席のうち現職がわずか100になった。日本でも次の総選挙でそうしたい。大きな波を起こすよう努力したい」と、日本でも政権交代へ大きな変化をつくり出す決意を明らかにした。

また、日本歯科医師連盟をめぐる贈収賄事件について「今回の逮捕は入口に過ぎない。これで終わらないよう捜査当局は責任を果たしてもらいたい。党としても本部を立ち上げ正面から取り上げる。国会で疑惑隠しの審議を許してはならない」として、参考人招致を含む集中審議をあくまで求めていくことを強調、集中審議に応じない政府・与党を批判した。

日歯連疑惑追及本部、4つの疑惑ルート究明など確認

民主党の日歯連(日本歯科医師連盟)疑惑追及本部は16日、国会内で第1回総会を開き、メンバー構成や今後の取り組みの体制などを確認した。

総会の冒頭、挨拶に立った本部長の岡田克也幹事長は、「中医協(中央社会保険医療協議会)をめぐる贈収賄事件が表面化したが、その徹底解明にとどまらず、さらに闇の部分に切り込んでいくことが重要だ。不正な資金のやりとりに関与した政治家にもメスを入れ、政治を透明なものにするためにしっかり取り組もう」と呼びかけた。

続いて、副本部長の野田佳彦国対委員長から、国会におけるこれまでの取り組みの経過の報告を受け、本部の構成を確認した後、今後の取り組みの方向性を協議。その結果、以下の点を確認した。
(1)日歯連関連の不正献金疑惑を「診療報酬ルート」(診療報酬改定をめぐる疑惑)「イメラボルート」(診療報酬明細書のオンライン化事業発注をめぐる疑惑)「咀嚼障害者ルート」(咀嚼障害者の障害者手帳交付に必要な診断書作成資格をめぐる疑惑)「衛生士教育期間ルート」(歯科衛生士教育期間延長の凍結をめぐる疑惑)の4つのルートに分け、それぞれ担当チームを編成して調査・究明に取り組む
(2)日歯連から献金を受け取ったとされる政治家、関わりがあったとされる厚労省現役幹部について事実確認を求めることを手始めに、各委員会で追及を進める
(3)年金、介護、医療を含めた社会保障行政全体に関わる重大問題として取り組む

[衆院厚労委]与党の強引な公聴会決定を阻む

衆議院厚生労働委員会における年金関連法案の早期採決を目論む自民、公明の両与党は16日、採決の前提となる公聴会日程を決定するために、野党抜きで委員会開催を強行しようとしたが、これに抗議する民主党議員に阻まれ、断念した。

この日の午後、まともな審議もなく法案採決を急ぐ与党の策動を阻止するために、数十人の民主党議員が委員会室前に詰めかけた。午後7時前、100人にも及ぶ衛士に守られながら、厚生労働委員長が委員会室への突入を図ったが、スクラムを組んだ民主党議員に阻まれ、引き返した。この結果、この日の委員会は散会となった。

今後、厚生労働委員会では、20日に集中審議、22日に参考人質疑が行われる見通し。《民主党ニュース》



4月16日 その日のできごと(何の日)