平成5486日目

2004/01/15

この日のできごと(何の日)

【自民党】全国幹事長会議

自民党は15日午後、党本部で全国幹事長会議を開き、小泉純一郎首相(党総裁)は「参院選でも安定多数を確保できるよう尽力をお願いしたい」と、挙党態勢で参院選に臨むよう要請した。出席者からは、自衛隊のイラク派遣をめぐる党内の反対論を批判する意見が出たほか、参院選に向け公明党との連携強化を求める声も上がった。

首相は自衛隊派遣について「国論が大きく二分されているが、将来必ず理解を得ることができる」と強調。内政については「ようやく明るい兆しが見えてきた。改革の芽を大きな木に育てる責任がある」と述べ、構造改革路線の継続に理解を求めた。

安倍晋三幹事長は「参院選の比例代表でわが党は第一党にならなければならない」と述べ、党改革に積極的に取り組む意向を示した。

出席者からは、イラクへの自衛隊派遣の国会承認で欠席か棄権の意向を示している加藤紘一、古賀誠両元幹事長を念頭に「せめて党内は一致して力強く送ってほしい。反対者はきちんと処分すべきだ」(北海道)との批判が出た。昨年の衆院選で亀井静香元政調会長が首相批判を展開したことに対しても「挙党態勢を考えてほしい」(兵庫)と注文が付いた。

公明党との選挙協力については「一線を画さないといけない点はあるが、参院選ではうまく行う必要がある」(奈良)との指摘があった。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲初場所5日目(15日・両国国技館)横綱朝青龍は岩木山を左すくい投げで退け、全勝を守った。大関栃東は闘牙の休場による不戦勝で4勝目。大関千代大海は関脇土佐ノ海に押し出されて初黒星を喫した。

武双山と魁皇の両大関はともに連敗で2敗目。武双山は北勝力にはたき込まれ、魁皇は小結若の里に一方的に寄り切られた。若の里は白星が先行。

関脇玉乃島は旭天鵬を寄り切って初日を出し、小結栃乃洋は旭鷲山に敗れ黒星が先行した。

全勝は朝青龍と琴光喜の2人で、1敗は栃東、千代大海ら7人。《共同通信》

【マリナーズ・イチロー外野手】神戸で始動

米大リーグで4年目を迎えるマリナーズのイチロー外野手が15日、神戸市内の古巣オリックスの合宿所室内練習場で自主トレーニングを行い、シーズンへ向けて本格的に動きだした。

昨季は途中で打撃不振に苦しみながらも、大リーグデビューから3年連続で200安打以上を記録した。今季について「(数字の上での目標は)今は言えないが、去年のような重圧を受けられるようなシーズンにしたい」と、イチローらしい表現で力強く抱負を語った。

ファンやメディアの高まる一方の期待に対しては「注文」をつける場面も。「僕のスタイルは変わらない。理想を求めたい気持ちも強くなったし、(それに)ついてきてほしい」と話した。

昨年末に名球会入りの資格規定が変わり、米大リーグでの成績を加えた数字が有効となった。日米通算1940安打(日本で1278、米国で662)のイチローは、残り8本に迫った入会資格に「一つの区切り。大きな数字だし、励みになります」と前向きだった。

年明けから体を動かしていたそうで、動きは軽快そのもの。この日は打撃投手を相手のバッティング練習もこなした。《共同通信》

【第130回芥川賞、直木賞】選考委員会

第130回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が15日、東京・築地で開かれ、芥川賞は綿矢りささん(19)の「蹴りたい背中」(文芸・秋号)と金原ひとみさん(20)の「蛇にピアス」(すばる11月号)の2人が、史上最年少の受賞者に決まった。直木賞は、江國香織さん(39)の「号泣する準備はできていた」(新潮社)と京極夏彦さん(40)の「後巷説百物語」(角川書店)に決まった。

芥川賞の二人は「喜怒哀楽の前で自分でもまだつかめていない」(綿矢さん)、「予期していなかった。人生最高」(金原さん)と語った。

芥川賞のこれまでの最年少記録は、石原慎太郎(1956年受賞)、大江健三郎(58年)、丸山健二(67年)、平野啓一郎(99年)の四氏の23歳で、すべて男性。若い女性二人が記録更新したことで、文学界に新風が起きそうだ。

芥川賞選考委員の村上龍さんは受賞の二作を「年齢に関係なく破たんが少ない。肩に力が入っていないし、奇をてらっていない」と評価。金原作品を「感心するほどよくできていた」と絶賛した。

綿矢さんは、京都市出身、早大教育学部二年生。前作「インストール」がベストセラーになり、映画化が進んでいる。受賞作は、女子高生を主人公に、思春期の微妙な感情を描写した。

金原さんは東京都生まれ。中学時代は不登校で、高校は中退という経歴。受賞作は舌に穴をあける「身体改造」に没入する「若い女性の生きづらさ」を、現代風俗を絡めて鮮烈に描いた。

直木賞は、江國作品が切ない恋愛短編集、京極作品は明治の伝奇小説集。選考委員の平岩弓枝さんは「二作ともほとんど満場一致」と述べ、江國さんの感性と現代性、京極さんの個性と実力を評価した。

贈呈式は2月20日、東京・丸の内の東京会館で。賞金は100万円。《共同通信》

【北朝鮮による日本人拉致事件】家族会「拉致特別委を国会に」

北朝鮮による拉致被害者「家族会」と支援団体「救う会」は15日午後、東京都内で記者会見し、19日に召集される通常国会で衆参両院に「拉致問題特別委員会」を設置するようあらためて訴えた。設置するかどうかは16日の与野党国対委員長会談で決まる見通し。

家族会の横田滋代表(71)は会見で「特別委の設置と、北朝鮮との輸出入や船舶の入港を制限する法律の制定を求めたい」と強調。

増元照明事務局次長(48)は「200人とも言われる特定失そう者の問題もある。どうやって助けるのか国会で話し合ってほしい」と要望した。

救う会の佐藤勝巳会長は(74)は「予算や法案の成立を抱え特別委の設置は難しい、と自民党から説明されたが理解できない」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・福田康夫官房長官は15日、首相官邸で、社民党前議員会長を務める山口鶴男氏から、首相の施政方針演説に対する衆院本会議での代表質問を同党が行えるよう“陳情”を受けた。政界を引退しているとはいえ、旧群馬3区でしのぎを削った旧知の間柄。それだけに、古巣の窮状を見かね官邸に乗り込んできた山口氏に「後輩がかわいそうなので頼みますわ」と懇願され「ツルさんの心配は分からないでもない」と応じたものの、かつての「自社さ」連立政権のよしみも今や昔か。《共同通信》

【火星探査車スピリット】火星の地に

米航空宇宙局(NASA)は、米東部時間の15日早朝、火星に着陸した無人探査車スピリットを着陸用の台から移動させ、火星の表面に初めて降ろす作業に成功したと発表した。

スピリットは、火星の表面を自力で走り回るために残っていた最後の難関を突破、本格的な地質調査などを始める。

NASAは同日未明から、スピリットを台の上から地表に向け徐々に移動させる作業を実施。午前5時すぎに、無事、火星の地表に降り立ったことが確認された。

地球との交信状況も良好で、スピリットは乗っていた台の写真や火星の大地の写真などを送信してきた。

スピリットの最大の課題は、さまざまな地質調査のための機器を駆使し、かつては湖だったとされる着陸地点のグセフクレーター周辺で、過去に火星表面に水が存在した証拠を探ること。

着陸地点のすぐ近くに確認されたくぼ地の調査をした後、約250メートル先にあるクレーターを目指して移動。土壌成分の分析データなどを地球に送信する。《共同通信》



1月15日 その日のできごと(何の日)