平成5485日目

2004/01/14

この日のできごと(何の日)

【日蘭防衛首脳会談】

欧州訪問中の石破茂防衛庁長官は14日午前、ハーグのオランダ国防省でカンプ国防相と日蘭防衛首脳会談を行った。この中で、同国防相はオランダ軍が治安維持活動をしているイラク南部サマワに陸上自衛隊の先遣隊が派遣されることについて、「できる限りの支援をする」と表明した。

防衛庁長官がオランダを訪問するのは初めて。カンプ国防相は自衛隊のイラクに派遣に関し、「日本の今回の決断は容易なことではない。イラクに対して日本がなし得ることは大変、重要な意味を持つ」と評価した。これに対し、石破長官は、給水や電気の復旧など陸自が現地で行う予定の人道復興支援の内容を説明した。

また、カンプ国防相はサマワのあるムサンナ州の治安状況について「全般的なイラクの状態と比べると比較的安全、静かだ」と指摘した。その上で「(オランダは現地について)かなり詳細な情報を持っており、自衛隊と共有していきたい」と述べ、自衛隊への可能な限りの情報提供を約束。石破長官は「情報の共有は安全に任務を遂行する上で必要だ」と歓迎した。《時事通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【大相撲】

大相撲初場所4日目(14日・両国国技館)魁皇、武双山の両大関が敗れる波乱。魁皇は旭鷲山にはたき込まれ、武双山は闘牙に寄り倒され、ともに初黒星を喫した。横綱朝青龍は小結若の里を一方的に押し出して4連勝。若の里は2敗目。残る大関陣は、千代大海が北勝力を辛くも引き落として全勝を守り、横綱昇進を目指す栃東は小結栃乃洋を押し出して3勝目。栃乃洋は2勝2敗。関脇はともに敗れ、土佐ノ海は1勝3敗、玉乃島は4連敗。全勝は朝青龍、千代大海と平幕の琴光喜、貴ノ浪の4人となった。《共同通信》

【滋賀県警】豊郷町長を書類送検

約1年前の滋賀県豊郷町の豊郷小校舎解体騒ぎをめぐり、大野和三郎町長(48)が住民から建造物損壊と器物損壊容疑で告訴、告発された問題で、滋賀県警警備二課と彦根署は14日、大野町長らを建造物損壊容疑で書類送検する。県警は、町長らが裁判所の校舎保存の仮処分決定を無視して校舎の一部を壊した行為を「差し押さえ物への違法な損壊」と判断した。

書類送検するのは大野町長と、実際に校舎の一部を壊した工事請負業者7人。業者の1人は、解体騒ぎの中で女性1人を倒し軽傷を負わせた傷害容疑でも書類送検する。

調べでは、大野町長らは共謀し、大津地裁が2002年12月19日に校舎解体差し止めの仮処分を決定したにもかかわらず、翌日、校舎の窓ガラスや天井の板、木製ドアなどを壊した疑いが持たれている。

大野町長はこれまで「仮処分決定は建物の差し押さえに当たらない。解体騒ぎは仮校舎引っ越しのために机などを搬出するのが目的だった」と話していた。

大野町長は、02年12月末に改築反対住民から告訴、告発された後、校舎保存を明言。昨年3月のリコール成立で失職したが、4月の出直し町長選で当選した。

豊郷小をめぐっては、大津地裁が昨年12月、新校舎建設差し止めを求めた住民訴訟で、大野和三郎町長に建設費の支出差し止めを命じる判決を言い渡している。《京都新聞》

【歌会始の儀】

新年の宮中行事を締めくくる「歌会始の儀」が14日午前、皇居・宮殿で催された。今年のお題は「幸」。昨年、即位後の全都道府県訪問を果たした天皇陛下は「人々の幸願ひつつ国の内めぐりきたりて十五年経つ」と、国民の幸せを祈りながら各地への旅を重ねた心情を振り返られた。

皇后さまは、地方訪問の沿道で陛下の健康と幸せを祈る人々の声が響き渡った情景を詠まれた。

このほか皇太子ご夫妻ら皇族方、10人の入選者らの歌が、独特の発声と節回しで詠み上げられた。静養中の皇太子妃雅子さまは欠席だったが、長女愛子さまとの触れ合いを詠んだ歌を寄せられた。

入選歌は2万6075首の応募作から選ばれ、ブラジル在住の間嶋正典さん(71)も出席した。最年少の大阪府箕面市、短大二年松本みゆきん(20)の歌から披露が始まり、最後に天皇陛下の歌が3度朗詠された。陛下に特別に招かれる召人は詩人の大岡信さん(72)が務めた。《共同通信》

【防衛庁】記者会と協議提案

防衛庁が、報道各社が加盟する防衛記者会に対し陸上、海上、航空各幕僚長などの定例会見を廃止するとした問題で、同庁の北原巌男官房長は14日夜、記者会見し、19日から廃止するとの一方的な通告を撤回し、1月末をめどに結論を出すことを前提に、記者会と協議することを提案した。

北原官房長は「(防衛記者会の)協力を得ながら解決していきたい。信頼関係がベース」と繰り返したが、会見廃止の意向には変わりがないとし「可及的速やかに結論を出すためにも、目標を設定したい」と述べた。

「時期を延ばしただけでは」と問われると、「理解を得ながら実施していく」として一方的に会見を廃止する考えがないことを強調。「議論のテーブルに載せていただきたい」と防衛記者会側の協力を求めた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・社民党の福島瑞穂党首は14日の記者会見で、自衛隊のイラク派遣などに関連して「本当はアフガニスタンやイラクの憲法に9条の趣旨を盛り込めたらいいんだけど」と護憲派らしく問題提起。さらに目標を高く掲げ「最近は居直って『憲法9条をグローバル化するぞ』なんていうふうに思っている」と9条の精神を国際社会に売り出す勢い。ただ国内では改憲論が高まりを見せており、「それぐらい思わないと日本の今の状況は変えられないかもしれない」と厳しい現実に弱音も。《共同通信》

【官邸経済政策コンファレンス】


https://www.kantei.go.jp/

小泉純一郎首相の構造改革をめぐり、閣僚や学識経験者らが意見交換する「官邸経済政策コンファレンス」は14日午後、金融・税財政改革や地域再制策の推進などでデフレを早期に克服し、持続的な経済成長を実現する方向で一致した。

会合では米大統領経済諮問委員会(CEA)のハーバード前委員長が「日本への悲観論は筋違い。金融緩和と不良債権処理を進め、米国のように減税で企業を活性化し、生産性を高めれば高齢化社会でも成長できる」と期待感を表明した。

これに対し、福井俊彦日銀総裁は「昨年10月ごろから日本に明るさが出てきたが、ここで手を緩めない」とし、金融緩和の継続姿勢を強調。金融審議会委員の川本裕子氏は「銀行はなお過剰。国が大株主である都銀への対応と、財政投融資改革が課題だ」と述べた。

リンゼー元大統領補佐官(経済担当)は最近の円高に触れ「年金の企業負担など労働コストが高く、円ベースでの利益確保が厳しい」とし、改革を進めないと海外企業は地方進出に及び腰になるとの見方を示した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】2009年にも改憲案提出

小泉純一郎首相は14日午後、首相官邸で内閣記者会のインタビューに応じ、自民、民主両党の協調で憲法改正を目指す意欲を表明し「国会に(改正)案を出すには2、3年ではできない。少なくとも5年はかかる」と強調、早ければ2009年の国会提出も視野に与野党協議に取り組む考えを示した。

首相は来年11月の自民党結党50周年に合わせて党としての改憲案を策定する考えを示しているが、具体的な改憲日程に言及したのは初めて。

改憲に際しては、現行憲法が禁じているとされる集団的自衛権の行使を認めることの是非を検討する必要があるとの認識も明らかにした。

首相は、民主党が2006年をめどに独自の憲法改正案をまとめる方針を打ち出したことなどについて「これだけ積極的になるとは想像していなかった。憲法改正がタブーでなく、現実的課題になってきた」と評価。改憲発議に衆参両院議員の3分の2以上の賛成が必要なことから「自民党単独での改正は好ましくなく現実的に無理だ。与党と野党第一党が協力できる形が望ましい。(自民、民主)両党が協力して改正を現実のものにしていきたい」と述べた。

改憲の在り方では、国民主権、基本的人権の尊重、戦争放棄(平和主義)の基本理念は堅持すべきだと強調しながら、集団的自衛権の問題が「当然、一つの焦点になる」と言明。同時に「憲法を議論することは決して民主主義や平和主義を壊すものでない。むしろ新しい時代に日本が国際社会とどのように協力して平和と安定を保っていくかという上で大事だ」と述べた。

首相は「私の(自民党総裁)任期は2年ちょっとと限られており、その間に現実の改憲ということにはならない」と小泉政権中の改憲はあらためて否定した。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】新宇宙政策を発表

ブッシュ米大統領は14日午後、ワシントンの米航空宇宙局(NASA)本部で演説し、月面基地建設や火星有人探査などの野心的な内容からなる新しい宇宙開発政策を発表した。

それによると、早ければ2015年、遅くとも20年までに再度、宇宙飛行士を月に送り、長期間滞在する基地を建設。これを足掛かりに、その後、火星有人探査などの実現を目指す。

大統領はさらに、05会計年度(04年10月−05年9月)から5年間に、NASA予算を10億ドル増やすと表明。国際宇宙ステーションが完成する10年にスペースシャトルを退役させ、新たな多目的有人宇宙船を開発するとした。

だが膨大な予算が必要な上、技術的な困難さもあり、実現を危ぶむ声が多い。有人宇宙開発を強力に進める中国への対抗意識や、大統領選への話題作りとの見方も強い。

NASAのオキーフ局長はこれを受け、宇宙ステーションを含めた既存計画や組織の大幅見直しを表明。日本の宇宙開発計画にも影響しそうだ。

新たな宇宙船は「乗員探査ビークル(CEV)」と呼び、試験飛行を08年、有人飛行を14年までに行い、飛行士を宇宙ステーションや月に送るために使う。

ブッシュ大統領は月面基地の実現で、新技術の開発や月の資源利用のほか、火星やさらに遠くの天体の探査が容易になるとした。さらに「これは競争ではない」として関係国に協力を要請した。《共同通信》



1月14日 その日のできごと(何の日)