平成5433日目

2003/11/23

この日のできごと(何の日)

【グルジア・シェワルナゼ大統領】辞任

グルジアのシェワルナゼ大統領は23日、野党側が要求する大統領選挙の前倒しや議会選やり直しについて協議の用意があると述べ、政権存続に向け初めて一定の譲歩姿勢を示した。しかし野党側は拒否し、ロイター通信などによると、シェワルナゼ大統領は23日、記者団に辞任を表明した。1992年発足のシェワルナゼ政権は事実上の「無血クーデター」で崩壊した。

非常事態宣言で危機打開を目指した大統領は「最後通告」として、占拠した議会や大統領府を、非常事態宣言が発効する24日までに明け渡すよう野党側に求めた。

しかし野党指導者のサーカシビリ氏は「遅すぎる」と、大統領の対話の呼び掛けを拒否。辞職に応じない場合、占拠のため大統領公邸に向かうよう群衆に呼び掛けた。

また一部部隊や安全保障会議書記、大統領顧問ら側近の間にも23日、政権離反の動きが表面化。サーカシビリ氏は「軍もほぼこちらの側についた」と述べた。

数万人の野党支持者は23日も集会を続行。内務省では、兵士数百人が装甲車や戦車を伴って、出動待機しており、緊張が続いている。

大統領は同日、首都トビリシ中心部から離れた公邸に主要閣僚を集め、市民に武力を行使しないよう厳命した。

暫定大統領就任を宣言した野党指導者ブルジャナゼ前議会議長は22日、45日後に大統領選を行うとして非常事態宣言の停止を表明。サーカシビリ氏は無血の「ビロード革命」が成就、シェワルナゼ政権は崩壊したと語った。

ロシアのイワノフ外相は23日、トビリシを訪問、本格的な調停に乗り出した。パウエル米国務長官も22日、シェワルナゼ大統領と電話会談し、トビリシを訪問する意向を伝えた。《共同通信》

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【フィギュアスケート】

フィギュアスケートの全日本ジュニア選手権最終日は23日、京都アクアリーナで男女の自由演技などを行い、安藤美姫(オリオンク)が国内の競技会で女子初の4回転ジャンプを成功させて3連覇を果たした。女子の3連覇は1996年の荒川静香以来で2度目。

ショートプログラム1位の安藤は最初の連続3回転ジャンプを決めた後、4回転ジャンプに成功。2回転半ジャンプの着氷でややバランスを崩したほかは、ほぼ完ぺきな内容だった。

2位に浅田舞(グランプリ東海ク)が続き、3位は沢田亜紀(京都醍醐ク)だった。男子は岸本一美(明治神宮外苑ク)が自由で1位となり逆転で初優勝。織田信成(大阪ク)が2位だった。《共同通信》

【スピードスケート】

スピードスケートのワールドカップ(W杯)短距離前半戦の代表選考会を兼ねた真駒内選抜競技会最終日は23日、札幌市の真駒内屋外競技場で男女計4種目を行い、1000メートルの男子は清水宏保(NEC)、女子は新谷志保美(竹村製作所)が優勝。ともに第1日の500メートルとあわせ短距離2冠を獲得した。

男子の清水は1分14秒15で1991年以来の優勝。小林正暢(山形県体協)が2位だった。女子は2位に外ノ池亜希(アルピコ)が入り、岡崎朋美(富士急)が3位。男子5000メートルは糸川敏彦(東京スピード)が制し、女子3000メートルは小野寺未夏(信州大)が2連勝した。《共同通信》

【J1】

Jリーグ1部(J1)第2ステージ第14節第2日(23日・カシマスタジアムほか=2試合)鹿島は試合終了間際の小笠原のゴールで柏を2−1と振り切り、市原は1−1で大分と引き分けた。大混戦の優勝争いは29日の最終節を残すのみとなり、勝ち点26で首位の磐田、同24の鹿島、同23の横浜M、市原の4チームに絞られた。

J1残留争いは、年間通算勝ち点25の大分、同23の仙台、京都が最終節で1枠を奪い合うことになった。《共同通信》

【J2】

Jリーグ2部(J2)最終節(23日・新潟スタジアムほか=6試合)新潟が大宮を1−0で下して勝ち点を88とし、初の優勝と悲願のJ1昇格を決めた。新潟は上野が前半10分に得点して、大宮の反撃をしのぎ切った。昇格の可能性を残していた川崎は、既に勝ち点86でJ1昇格を決めている広島を2−1で破り同85としたが、あと一歩及ばす3位にとどまった。《共同通信》

【大相撲】

大相撲九州場所千秋楽(23日・福岡国際センター)大関栃東が13勝2敗で11場所ぶり2度目の優勝をした。栃東は結びの一番で横綱朝青龍との相星決戦を押し出しで制し、昨年初場所以来の賜杯を手にした。来年1月11日から東京・両国国技館で行われる初場所で横綱昇進に挑む。

朝青龍は2場所連続優勝を阻まれ12勝3敗。大関同士の対戦は魁皇が千代大海を押し倒して、ともに10勝5敗。大関武双山は関脇若の里を右小手投げで下して9勝目。若の里は7勝8敗と負け越した。関脇旭天鵬は4勝目、小結岩木山は6勝目を挙げたが、高見盛は10敗目を喫した。三賞は、殊勲賞が栃乃洋と土佐ノ海、敢闘賞が玉乃島。技能賞は該当者なしだった。《共同通信》

【ゴルフ】

大王製紙エリエール・レディース最終日(23日・愛媛県エリエールGC松山=6363ヤード、パー72)プロ3年目の古閑美保が、通算7アンダーの209で並んだ東尾理子とのプレーオフを制して大会初優勝、賞金1440万円を獲得した。古閑は8月のヨネックス・レディース以来のツアー通算2勝目。東尾は初優勝を逃した。

2位スタートの東尾が一時単独トップに立ったが、後半スコアを下げて、この日65の古閑とプレーオフに。その1ホール目で古閑がバーディー、東尾はパーで勝負が決まった。

プロ2戦目の宮里藍(宮城・東北高)は71で回り、通算イーブンパー、216で20位だった。城戸富貴は3オーバーの31位タイに終わった。《共同通信》

ダンロップ・フェニックス最終日(23日・宮崎県フェニックスCC=6917ヤード、パー71)3打差の2位で出たトーマス・ビヨン(デンマーク)が71で回り、通算12アンダーの272で4年ぶり2度目の大会制覇を逆転で飾った。優勝賞金は4000万円。

首位スタートのセルヒオ・ガルシア(スペイン)が自滅、10番でボギーとした時点でビヨンが単独首位に浮上。そのまま逃げ切った。

2打差の2位は丸山大輔で、さらに1打差の3位は平塚哲二ら3人。《共同通信》

【アフガニスタン】国防省で銃撃戦

アフガニスタンの首都カブール中心部にある国防省周辺で23日、未払いの給料支払などを求めてデモを行っていた元兵士ら約1000人のうち、武装した一部が暴徒化して省内に乱入、警備の兵士らと銃撃戦になった。ロイター通信によると、元兵士1人が死亡、少なくとも6人が負傷した。

大統領府に隣接した国防省での銃撃戦は、市民の政府への反発の高まりとカルザイ大統領の権威の動揺と共に、飛白的安定していた首都カブールの治安が急激に悪化していることを示している。22日には日本人を含む国際援助機関関係者らが滞在するホテル近くにロケット弾が撃ち込まれたばかり。

目撃者によると短銃などで武装した約150人が国防省の敷地内に突入。その一部がファヒム国防相との面会を求めビル内に乱入し、警備の兵士らと約30分にわたる銃撃戦の末に排除された。敷地内のあちこちには血痕が残っているという。

国防省当局は元兵士の要求に応じて未払い給料の支払いに応じ始めた。《共同通信》

【イラク情勢】

イラク北部のモスルとバクバで23日、反米武装勢力を狙った攻撃が相次ぎ、米兵計3人が死亡、2人が負傷した。

駐留米軍は同日もイラク北部で空爆による武装勢力の掃討作戦を実施したが、今週のラマダン明けを前に国内では米軍襲撃が連日のように発生している。

ロイター通信は目撃者の話として、モスルで米兵2人が何者かにのどを切り裂かれて殺されたと伝えた。2人はモスル中心部で民間車両に乗っていたところを止められ襲われたという。

バクバでは米軍車両が通過中に爆発があり、第4歩兵師団の米兵1人が死亡、2人が負傷した。

またフランス公共ラジオが23日までに報じたところによると、イラク北部キルクークで22日夜、「北部石油会社」にロケット弾が撃ち込まれ、米石油プラント大手ケロッグ・ブラウン&ルート社の米国人社員4人とイラク人3人の計7人がけがをした。

地元警察は「2発のロケット弾が撃ち込まれた」としている。《共同通信》

【中国】大量殺人、被害者96人

新華社電によると、中国公安省は23日、10月下旬から今月にかけ、大量殺人事件の容疑者4人を相次ぎ拘束したことを明らかにした。殺害された被害者は計96人に上り、地方の治安悪化を示した。

それによると、広東省深圳市公安局は10月、仕事探しの若い女性をだまして自室に連れ込み、今年5月から計12人を殺したとして男女を拘束。今月3日には河北省滄州市公安局が殺人、強盗、婦女暴行など25件の事件を起こし計67人を殺害、12人を負傷させたなどとして男を拘束した。

また河南省駐馬店市の地元公安当局は、映画などの影響で「殺し屋」のまねをし、中高生らを自宅に連れ込んで2001年9月からこれまで計17人を殺害していたとして男(29)を今月12日に拘束した。

華僑向け通信社、中国新聞社によると、この男はインターネットカフェなどで知り合った15歳から22歳までの被害者を殺害し、自宅の地下に埋めた。調べに対し「幼いころから暴力や残忍な殺害シーンのある映画を好んで見ており、殺人犯になりたかった」と動機を供述している。《共同通信》



11月23日 その日のできごと(何の日)