平成5380日目

2003/10/01

この日のできごと(何の日)

【東海道新幹線・品川駅】開業

東海道新幹線品川駅が1日開業した。JR東海、西日本はダイヤ改正で「のぞみ」を大増発するとともに、料金値下げや自由席新設などサービス面を拡充。近年、東京−大阪間をはじめとして航空会社が各種の割引を展開し航空利用の割合が高まっており、開業を機にJRは“攻勢”をかける。

JR東海はこの日朝、駅ホームで下り一番列車の出発式をし運転の安全を祈願。沿線6駅でも上りの出発式を実施。

ダイヤ改正で東海道区間は朝夕のピーク時に「のぞみ」を約10分間隔、最大で1時間当たり7本運転する。これまで一部列車は最高速度が時速220キロだったが「のぞみ」「ひかり」「こだま」ともに最高速度270キロの車両にする。首都圏から大阪に向かう場合、所要時間は20−30分短縮される。

「のぞみ」の指定席料金を東京−新大阪、新大阪−博多で各670円値下げするなど料金面も見直した。「ひかり」との指定席料金差も約3分の1に圧縮。東京−新大阪間の指定席では携帯電話・パソコンで予約する「エクスプレス予約」が最も安く1万3200円。自由席と回数券利用の場合「のぞみ」「ひかり」「こだま」の料金は同じになった。

開業で渋谷など首都圏南西部からのアクセスが便利になる。JRは将来、スムーズな車両の出入りが可能な品川駅発着を実現させ、大幅な輸送力アップを目指す。

品川駅には列車を止めておく留置線が3本あり、東京駅などでトラブルが起きた場合、留置線を利用して品川で折り返し運転し、復旧のスピードアップを図る。《産経新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【サッカー】

ヤマザキナビスコ・カップ準決勝第1戦(1日・カシマスタジアムほか=2試合)磐田と清水がホームアンドアウエー方式の初戦を制した。鹿島−磐田は両チーム無得点の後半42分、磐田のジヴコヴィッチが鹿島GKのクリアボールを冷静に押し込み1−0で勝った。清水は前半23分、安貞桓が右足でミドルシュートを決めて先制。その後は浦和の反撃をしのぎ、1−0で逃げ切った。第2戦は8日に行われる。《共同通信》

【石川県金沢市】「柿木畠」復活

金沢市の旧町名「柿木畠」が1日、広坂1丁目の一角で復活した。かつての町名をしのび、用水沿いに立てられた「旧柿木畠」の石柱は、「旧」の一字が塗り込められ、通りには祭礼用の幕を張る店舗もみられた。地元商店街は町名復活を機に、通り名に「21世紀ロード柿木畠」の愛称を付け、来年10月に開館する金沢21世紀美術館との連携を図る。

復活する区域は、市役所の裏側にあたる面積2.36ヘクタールで、1966(昭和41)年に新住居表示施行により広坂に組み込まれた。5例目の復活となり、商店街としては8月の木倉町に続き二例目。《北國新聞》

【長野県】住基ネットに侵入成功

住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の安全性を検証する長野県の実験で、インターネットを経由し自治体の住基ネットに対し侵入が可能なことが1日、分かった。実験を行った3町村の住基ネットに、侵入を成功させる脆弱(ぜいじゃく)な経路が見つかったという。

県は「第三者の専門家から客観的な評価を受けてから詳細を公表したい」としており、他の自治体の住基ネットにも同様の欠陥があるか、結果をさらに分析や検証の上、慎重に判断するとみられる。

総務省はこれまで「障壁(ファイアーウオール)など適切な措置を取れば、個人情報を保護できる」としていたが、庁内LAN(構内情報通信網)を通じインターネットに接続している自治体の住基ネットは、情報漏えいの危険性が高まった。

関係者によると、実験は不正アクセス禁止法に抵触しないように3町村の許可を得て先月22日から1日まで実施。詳細は明らかになっていないが、外部からインターネットを通じ庁内LANに侵入、庁内LANから住基ネットのサーバーに侵入する実験などを実施したとみられる。《毎日新聞》

【首都圏】ディーゼル規制スタート

大気汚染解消のため、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で、条例に基づき排ガス中の粒子状物質を減らす対策をしていないディーゼルトラックなどの走行を禁止する規制が1日、始まった。規制の旗振り役の東京都では、自動車公害監察員(自動車Gメン)の都職員らがビデオカメラで走行中のトラックを撮影したり、運転手に車検証の提示を求めるなど取り締まりを開始。この日調べた約300台のうち7台が規制不適合車と分かり、ドライバーに違反通知書を渡した。

東京都文京区の路上最り締まり現場を視察した石原慎太郎知事は「取り締まり実績を上げれば、国も(排ガス対策の)イニシアチブを取らざるを得なくなる」と語った。

神奈川、埼玉両県も規制開始を知らせるパンフレットをドライバーに配布したほか、千葉県は運輸会社への立ち入り検査を実施した。

規制は乗用車を除き、新車登録から7年を超えるディーゼル車が対象で、他地域から1都3県に入る車も含まれる。排ガス基準に適合しない車は新車に買い替えるか、粒子状物質減少装置(DPF)などを取り付けなければならない。違反者には運行禁止命令を出し、従わない場合は50万円以下の罰金。

しかし、DPFの供給不足などから未対策の車が4都県で対象車の4−2割程度あり、4都県は基準適合の対策準備をしている業者を最長3カ月取り締まり対象から除外する。大気汚染改善の効果が出てくるのには時間がかかりそうだ。《共同通信》

【千葉少女墓石撲殺事件】

1日午前7時ごろ、千葉市の墓地駐車場で、あおむけに倒れた女性の焼死体をジョギング中の男性(70)が見つけた。頭に外傷が数カ所あることなどから、県警は殺人事件とみて千葉東署に捜査本部を設け、身元確認を急いでいる。調べでは、遺体は若い女性で、身長約155センチ。死後1-2時間経過しているとみられる。《毎日新聞》

【アフリカ開発会議】閉幕

アフリカの開発と支援の在り方を討議するための「第3回アフリカ開発会議」(TICADⅢ、議長・森喜朗前首相)は1日午前、アフリカ諸国と国際社会の「尊敬と信頼に基づく新しいパートナーシップ」構築を呼び掛ける「TICAD10周年宣言」を採択、議長総括を発表し閉会した。

メキシコ・カンクンでの世界貿易機関(WTO)閣僚会議が先進国と発展途上国の対立などで決裂したことを背景に、宣言と議長総括はともに「投資と貿易を促進する公正なシステム」の重要性を強調した。

宣言は、アフリカ諸国が自助努力を打ち出した「アフリカ開発のための新パートナーシップ」(NEPAD)構想の支持を明記し、アジア開発の経験を生かした「アジア・アフリカ協力」の促進を提唱。将来の重点課題として(1)政治指導者のリーダーシップと国民参加(2)紛争予防と「平和の定着」に対する国際社会の支援(3)飢餓や貧困、感染症などの問題を克服する「人間の安全保障」−などを打ち出している。

議長総括は、NEPADへの国際社会の結果を求め、「平和の定着」「人間中心の開発」など、重要な問題に継続的に取り組むため、TICADの開催を今後も続けたいと、している。《共同通信》

【小泉純一郎首相】解散「あうんの呼吸」

小泉純一郎首相は1日の衆院予算委員会で、衆院解散の時期について「議員の皆さんも、もう選挙があってもいいころだと思っているのは十分認識している。あうんの呼吸で国会審議の状況をみて判断しなければいけない」と述べ、テロ対策特別措置法を2年間延長する改正案が成立し次第、10日に解散を断行する意向を重ねて示した。

首相は政治改革に関連し、衆院定数の削減問題について「削減の方向で各党各派が見直すことに賛成だ」と明言した。公共事業受注企業からの政治献金について「一定の制約の下になされるべきだ」と述べ、規制を設けることに理解を示した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、プレーオフの地区シリーズ(5回戦制)は1日、各地で3試合を行い、ア・リークのアスレチックス(西地区1位)−レッドソックス(ワイルドカード)第1戦は延長十二回の熱戦の末、アスレチックスが5−4でサヨナラ勝ちした。

ナ・リーグのブレーブス(東地区1位)はカブス(中地区1位)に5−3で競り勝ち、1勝1敗。ジャイアンツ(西地区1位)−マーリンズ(ワイルドカード)第2戦はマーリンズが9−5で雪辱し、タイとした。

松井秀喜外野手の所属するヤンキース(東地区1位)は試合はなかった。《共同通信》

【この日の民主党】

菅代表、首相に明確な政権公約を迫る

衆議院予算委員会で1日、基本的質疑が行われ、民主党の菅直人代表がマニフェストや新政権の政策をめぐって首相と議論を戦わせた。

菅代表はまず、政策実現の期限や財源、手段などが欠落した従来の自民党の公約と政権公約(マニフェスト)との違いを示し、総選挙までにしっかりした政権公約を出せるのか、と首相に迫った。小泉首相は、「公約は出す」としながらも、中身については「これから準備すればいい」「党内の意見の違いは調整していく」などとしか答えられなかった。

さらに菅代表は、小泉改革の実績を検証。改革の特徴として、官僚に甘いこと、弱肉強食型、の2つを挙げ、特殊法人改革で費用カットの効果が出ていないこと、中小企業対策が欠落していることなどを厳しく指摘した。

続いて菅代表は、小泉改造内閣の経済政策をめぐって、失政のために税収が大幅に減り国債発行額が拡大しているにもかかわらずプライマリーバランスの均衡を2010年に回復するという2年半前の目標を変えないのは欺瞞的だ、と追及。小泉首相は「改革を続ければ経済も好転する」などと暢気な答弁に終始した。

地方分権改革をめぐっては、国から地方自治体への総額約20兆円の補助金のうち4兆円を削減するにすぎない政府の案に対して、「国の形を地方主権に変える意志が本当にあるのか」と批判。首相は「地方でできることは地方に、という考えだ」としたが、菅代表は「ひもつき補助金を全部なくすべきだ」と求めた。

イラク戦争への対応をめぐっては、イラクの大量破壊兵器について米英両国で情報操作問題が焦点になっていることから、首相の認識を質したが、首相は相変わらず「いずれ見つかると思っている」などと、現実を無視した願望を述べるのみだった。また、米軍による劣化ウラン弾使用疑惑についても確認を求めたが、川口外相は「米軍に問い合わせたが、使ったかは言えない、と言われた」などと述べるだけで、相変わらず米国追従姿勢の目立つ答弁だった。

菅代表は最後に、議員定数80削減、選挙権年齢の18歳への引き下げ、逮捕議員の歳費凍結、公共事業受注企業からの献金禁止など民主党の政治改革プランを挙げ、見解を求めた。首相は「方向は賛成だ」などとあいまいに答えることしかできなかったが、選挙権年齢の引き下げについては「20歳でいいかな」などと抵抗を示した。

枝野議員、年金制度一元化の民主案示し論戦

民主党の枝野幸男政調会長は1日午前、衆議院予算委員会の基本的質疑に民主党委員のトップバッターとして立ち、郵政民営化、年金改革、道路公団民営化問題を取り上げて1時間にわたって小泉改革の矛盾点を鋭く突いた。

年金問題では、04年度からの基礎年金国庫負担率引き上げの財源について、「主に増税以外にない」とする坂口厚労相に対し、「民主党が政権をとれば、税金の使い道を見直し、5年間かけて増税なしで実現する」と対案を提示。年金制度の将来像についても、現行制度の微修正にすぎない厚労相案に対し、(1)制度を国民基礎年金と所得比例年金(いずれも仮称)の2階建てに一元化(2)国民基礎年金は財源を全額国庫負担で賄い、所得比例年金の支給額に応じて低減する──などとする民主党の改革案をパネルを使い示した。

小泉改革の「本丸」だという郵政民営化問題では、350兆円という巨額の資金を扱う郵貯・簡保の処理策などを質問。「懇談会の示したいろいろな案を踏まえ、これから検討する」とする麻生総務相に対し、「民営化のスローガンだけで具体策が何もない。民営化を言うなら、郵政公社の『定期付き終身保険』認可申請など目の前の民業圧迫こそきちっと是正すべきだ」と批判した。

原口、海江田議員、改革の方向性を質す

衆議院予算委員会で1日、民主党の原口一博、海江田万里両議員が関連質疑を行った。

原口議員は、政策本位で政権を選べる選挙を目指すとし、首相に受けて立つよう求めた。またその実現への要件として、(1)マスコミの抑圧禁止、(2)与党所属議員間で一致した政策を政権公約とする、(3)政策実現への具体的な財源・道筋等の情報を国民に示す、(4)抑圧選挙の禁止、(5)口利きの禁止等を列挙した。

外交をめぐっては、拉致被害者の帰国に際して日本政府が10~15日で帰すと約束したとする北朝鮮の発言の真偽を質した。川口外相は「調整した経緯はある」としながらも「約束したわけではない」と答弁。原口議員は、さらに強い姿勢で問題解決に取組むよう求めた。

海江田議員は、日本社会の先行きについて悲観論を否定した首相の所信表明演説を取り上げ、首相としては悲観論・楽観論の議論ではなく、日本経済に対する危機意識を常に持たなくてはならないと釘をさした。また、演説中の「200万人の雇用が創出されたと見込まれる」というくだりについては、ひとつの推計でしかないと指摘。さらに、NPO税制の見直しと住宅ローン減税の継続などを求め、「法人や企業重視ではなく、個人やNPOを重視する政策への舵切りこそが構造改革のあるべき姿だ」と指摘した。

経済同友会とのマニフェスト意見交換会を開く

民主党と経済同友会とのマニフェスト説明・意見交換会が、1日都内で開かれ、マニフェストで競う総選挙が望ましいとの点などで一致した。交換会では、菅直人民主党代表が党のめざす国家像などを示し、同友会からは、憲法改正、年金改革の具体化、財政再建などについて意見、質問が出された。

交換会後、民主党の枝野幸男政調会長と、経済同友会の渡辺正太郎専務理事が記者会見した。枝野政調会長は「同友会からの意見の中で、民主党のマニフェストに取り入れるべきものは取り入れ、いいものにしたい」とし、マニフェストの最終集約に向け、同友会の意見も反映させる考えを表明した。渡辺専務理事は「同友会は政策による政権交代を主張してきた。マニフェスト中心で選挙を争うことになること、民主党がマニフェストをまとめられたことは多とする」と評価した。

なお、これに先立つ同日朝、中小企業家同友会との意見交換会も開かれた。《民主党ニュース》



10月1日 その日のできごと(何の日)