平成5360日目

2003/09/11

この日のできごと(何の日)

【自民党総裁選】公開討論

自民党総裁選で11日午後、日本記者クラブ主催の公開討論会が開かれ、小泉純一郎首相、藤井孝男元運輸相、亀井静香前政調会長、高村正彦元外相の4氏が、首相の構造改革路線で経済再生は可能かなどをめぐり激論を展開した。

「ようやくここに来て目が出てきた。この路線を着実に進める」と自信を示す首相に対し、他の3氏は「軸足を景気回復に移す」(藤井氏)「小泉政治を終わりにする」(亀井氏)「まず経済再建を」(高村氏)と、それぞれ路線転換の必要性を強い調子で訴え、対決姿勢を明確にした。

小泉財政の問題点として、亀井氏は政権発足時に比べ国内総生産(GDP)が約20兆円、税収が10兆円近く減ったと指摘し、歳出抑制方針を「財政再建と逆の方向に行っている」と批判。藤井氏も税収減をめぐり「首相の説明責任がなされていない」と指摘し、「経済失政」を認めるよう迫った。高村氏は「景気がよくなった時に財政再建をすべきだ」とし、当面は駄目押しの景気対策が必要だと主張した。これに対し、首相は「国債を増発して公共事業を増やせば景気回復するとは思わない」と、3氏の積極財政論を退けた。

金融機関の不良債権問題でも、首相は「手綱を緩めない」と、引き続き処理を促進させる考えを強調。高村氏は一定の理解を示したが、藤井、亀井両氏は「デフレを加速させる」などと見直しを求めた。

外交問題で藤井、亀井両氏はイラク復興支援のための自衛隊派遣は現状では困難と指摘。亀井氏はイラク戦争などをめぐり「同盟国として率直に(米国に)アドバイスすべきだった」と、首相の対米姿勢も批判した。首相は「米国に対する対応正しかった」と反論、逆に「どこが間違っていたか具体的に指摘してほしい」と迫った。

高村氏は「首相は国連安保理常任理事国入りに熱心でない」と批判したが、首相は「武力行使しないと、はっきり言わずに常任理事国になりたいというのは順序が逆だ」と説明した。《共同通信》

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【フジ系連続ドラマ・Dr.コトー診療所】最終回

【大相撲】

大相撲秋場所5日目(11日・両国国技館)魁皇と千代大海の両大関が初黒星を喫し、全勝は横綱朝青龍と平幕玉乃島の2人になった。魁皇は高見盛に押し出され、千代大海は北勝力に突き出された。朝青龍は栃乃洋を右下手投げで退けた。残る大関はかど番の栃東が小結闘牙を押し出して1敗を堅持したが、武双山は旭天鵬の寄りに屈して4敗となった。闘牙は3敗目。関脇は若の里が小結土佐ノ海を右すくい投げで破り、雅山が朝赤龍を寄り切り、共に白星が先行。土佐ノ海は4敗目。十両は豪風と追風海が勝ちっ放し。《共同通信》

【プロ野球】

プロ野球セ・リーグは11日、首位の阪神が延長十二回の末、7−7でヤクルトと引き分け、優勝へのマジックナンバーを一つ減らして「2」とした。ただし、広島とともにマジック対象となっているヤクルトの試合が12日にないため、最短の優勝決定日は1日延びて13日となった。パ・リーグは試合がなく、マジック「12」としている首位ダイエーは、12日からヤフーBBでオリックス3連戦。《共同通信》

【世界柔道】

柔道の世界選手権が11日、大阪市中央区の大阪城ホールで史上最多の103カ国・地域が参加して開幕し、男子100キロ級で日本のエース、井上康生(25)=綜合警備保障=が大会3連覇を達成した。

女子78キロ級では阿武教子(27)=警視庁=が大会4連覇、男子100キロ超級では棟田康幸(22)=警視庁=が初優勝し、女子78キロ超級の塚田真希(21)=東海大=も銀メダルを獲得した。

1995年の幕張大会以来、8年ぶりとなる「本家」での開催で、日本は金3個、銀1個と好スタートを切った。《共同通信》

【東京株式市場】

11日の東京株式市場は、テロ警戒感を受けた前日の米株安を嫌気して、ほぼ全面安の展開となり、日経平均株価(225種)が大幅続落、1万600円を割り込んで、取引を終えた。終値は前日比309円99銭安の1万546円33銭。下げ幅は7月10日の320円27銭に次いで今年2番目の水準となった。

全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も大幅続落し、20.05ポイント安い123.93。出来高は約11億4400万株だった。

ウサマ・ビンラディン氏とされる人物の映像が放映されたのをきっかけに、テロ警戒感が台頭したニューヨーク市場で、ダウ平均やナスダック総合指数が下落。

東京市場でも、主力の値がさハイテク株を中心に幅広い銘柄に利益確定の売りが広がった。平均株価は大引けにかけて一段と下げ幅を拡大。東証一部の値下がり銘柄数は1100を超え、全体の約74%を占めた。《共同通信》

【野中広務氏】事務所に銃弾入り封筒

11日午後2時20分ごろ、東京・永田町の衆院第二議員会館内の野中広務元自民党幹事長の事務所に、「建国義勇軍」を差出人とする白い封筒が届けられた。 東京中央郵便局の検査では金属反応があり、銃弾が入っているとみられることから、野中氏は開封せず、国会の衛視を通じて警察に届けた。議員会館で警察官が開封したところ、銃弾らしきもの1発が入っていたという。

「建国義勇軍」関連では、10日に外務省の田中均外務審議官宅に不審物が仕掛けられた事件で、現場で見つかった「建国義勇軍」名の封筒に「野中広務事務所にも弾丸を郵送した」と書かれていた。

野中氏によると、封筒の消印は「東京中央郵便局」だったが、料金不足を示す欄には、横浜の郵便局名が記されていた。東京中央郵便局の職員が、直接野中氏の事務所を訪れて封筒を手渡し、金属反応があった事実を説明した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は11日、ニューヨークのタイガース戦に「7番・左翼」で先発し、2試合連続の2安打(4打数)を放ち、打率を2割8分9厘に上げた。

松井は四回に中前打、六回にも右前打を記録したが、打点はなく99のまま。ヤンキースは5−2で勝ち、5連勝。

エクスポズの大家投手はカブス戦に先発し、九回途中まで6安打2失点の好投で、8月1日以来の9勝目(12敗)を挙げた。エクスボズが3−2で勝った。

マリナーズのイチロー外野手はレンジャーズ戦に「1番・右翼」で先発出場し、5打数1安打1盗塁で打率は3割1分4厘に下がった。九回に登板した佐々木投手は無安打無失点で、マリナーズは8−2と快勝。

カージナルスの田口外野手はロッキーズ戦に「8番・中堅」で先発したが、3打数無安打。カージナルスは4−9で敗れた。《共同通信》



9月11日 その日のできごと(何の日)