平成5359日目

2003/09/10

この日のできごと(何の日)

【附属池田小事件】弁護団が控訴

大阪の校内児童殺傷事件で殺人、殺人未遂などの罪に問われた無職宅間守被告(39)の弁護団は10日、大阪地裁が8月28日に言い渡した死刑判決を不服として大阪高裁に控訴した。

控訴の理由について弁護団は(1)責任能力について十分に解明されたとは言えず、二審でさらに詳細な調べが必要(2)責任能力があったとしても、被告に贖罪の意識をもって刑に服してほしい(3)死刑執行にはより慎重な審理が必要で、一審で確定させるのは問題−としている。

弁護団によると、宅間被告は弁護団の控訴に理解は示しているものの積極的な同意はなく、「控訴しても取り下げる」と話している。今後被告が弁護団の控訴を取り下げ、一審の死刑判決を確定させる可能性もある。

主任弁護人の戸谷茂樹弁護士は「社会の深部にまで影響を与えた事件だけに審理を続ける必要がある。二審では心理的手法や事件の社会学的分析も期待される」と話している。

一方、犠牲になった8人の遺族は「誰の利益を考えて控訴するのかが理解できず憤りを禁じ得ない」とするコメントを発表した。

弁護団によると、宅間被告は「無駄に生きたくない」「どうせ一審と同じ結果だろう」と話し早期の刑執行を望んでいるが、弁護団は慎重に判断するよう説得。9日には臨床心理士の長谷川博一・東海女子大教授(44)が、逮捕以来弁護人以外では初めて被告と面会し、専門家の立場から控訴の必要性を説いた。最近の被告は「すぐには控訴を取り下げない」とも話しているという。《共同通信》

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【サッカー】

サッカーの国際親善試合、キリン・チャレンジカップ、日本代表ーセネガル代表は10日夜、新潟スタジアムで行われ、日本は決定力を欠いて0−1で敗れた。日本は大久保(C大阪)と柳沢(サンプドリア)の2トップで昨年のワールドカップ(W杯)ベスト8の強豪に挑んだが、再三の好機にシュートミスが目立った。ジーコ監督就任後の日本は通算3勝3分け6敗。《共同通信》

【大相撲】

大相撲秋場所4日目(10日・両国国技館)今場所初めて横綱、大関陣が安泰だった。横綱朝青龍は時津海に攻め込まれながらも、逆転の右小手投げで下し、小結土佐ノ海を押し出した魁皇、旭天鵬を突き落としで退けた千代大海の両大関とともに4戦全勝とした。土佐ノ海は1勝3敗。ほかの大関は、かど番の栃東は朝赤龍を押し出して3勝目。武双山は北勝力を押し出し、初日を出した。関脇若の里は連敗を止め、新小結闘牙に敗れた関脇雅山とともに2勝2敗となった。闘牙も2勝2敗。勝ちっ放しは朝青龍ら5人。十両は豪風と追風海が4連勝。《共同通信》

【プロ野球】

プロ野球セ・リーグは10日、首位を独走する阪神が2−3でヤクルトにサヨナラ負けしたが、マジックナンバー対象チームの広島も2−6で中日に敗れたため、阪神の優勝へのマジックは一つ減って「3」となった。最短の優勝決定日は1日延びて12日。阪神は12日からはナゴヤドームで中日と3連戦を行う。パ・リーグ首位のダイエーは2−5で近鉄に敗れ、2位西武が勝ったため、マジックは「12」で変わらなかった。《共同通信》

【名古屋市】住基カード発行中止を求め194人が提訴

住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)はプライバシーを侵害し違憲などとして、名古屋市民194人が10日、松原武久・名古屋市長を相手取り、住基カード発行中止とカード発行に投じられる公費2000万円の賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。原告団によると、住基ネットをめぐる住民訴訟は全国12地裁で争われているが、8月に交付がスタートした住基カードの発行中止を求める訴えは全国で初めて。

原告は、住基ネット反対を訴える市民が中心。訴状によると、原告は住基ネットについて国民の個人情報を国家が一元管理し、国民のプライバシーを侵害する違憲なシステムと指摘。また情報の漏えいなどを防止する安全管理も不十分で、システムを稼働させることは、住基法が定める自治体の首長に課せられた個人情報の安全管理義務に違反すると主張した。さらに、名古屋市は政令指定都市の中で唯一、住基ネットが庁内LANを経由して外部のインターネットと接続するシステムをとっており、特に情報漏えいの危険が高いとした。

また、先月25日から交付が始まった住基カードについては、同カードによるメリットはほとんどないと指摘、カード交付に伴う同市予算2000万円の賠償を松原市長に求めた。《毎日新聞》

【政界談話室】

○・・・福田康夫官房長官は10日の記者会見で、自民党総裁選で小泉純一郎首相優位の世論調査結果が出ていることに関し「調査には時々だまされることがある」と慎重な見方を示した。1978年の総裁選予備選で、実父の福田赳夫首相(当時)が優勢を伝えられながら大平正芳氏に敗れており、その苦い記憶が脳裏をよぎったのか「選挙は見通しが良くても失敗することが往々にしてある。そういうことにならないよう運動を展開するのが大切だ」と慢心を戒めていた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】自衛隊幹部にイラク派遣準備を指示

小泉純一郎首相は10日午前、防衛庁と陸海空各自衛隊の幹部を集めた自衛隊高級幹部会同で訓示し、イラク復興支援特別措置法に基づく自衛隊派遣について「現地情勢の把握に努め、隊員の安全に十分配慮しながら、派遣を検討していく。周到な準備をしていただきたい」と述べ、派遣に向けて準備を進めるように指示した。

最近2年間は訪米などのため官房長官が代理で訓示しており、小泉首相の出席は初めて。《共同通信》

【自民党総裁選】3候補が全国遊説

自民党総裁選は10日、小泉純一郎首相以外の3候補が各地に飛び、街頭や集会で支持を訴えた。

藤井孝男元運輸相は後ろ盾の野中広務元幹事長とともに名古屋市内の集会に出席。野中氏は「政策には反対なのに(小泉)首相を支持しようとする動きがある。大義がない。自分が悪役となり、その矛盾点を問いたい」と激しい口調で村岡兼造元官房長官や青木幹雄参院幹事長らを非難した。藤井氏は「野中氏から背負いきれないほどの重しを与えられたが、それを乗り越えていくのが政治家だ、という気持ちで頑張る」とあらためて決意を強調した。

同じ名古屋市内で行われた亀井静香政調会長の街頭演説には、石原慎太郎東京都知事が駆け付けた。石原氏は「北朝鮮は日本からモノを引き出しミサイルを作っている。小泉首相に経済制裁するよう言ったが、はっきり言わない。亀井さんが一人だけ言った。あとの二人の候補はコメントしていない」と援護。亀井氏も「同胞を拉致した北朝鮮に対してなぜ経済制裁を加えないのか」などと訴えた。

一方、高村正彦元外相は青森県の十和田、八戸両市を視察。八戸市内での会合では農業地域を意識して「冷害のすさまじさを見た。イネにコメが入っていない」と発言。「宮沢賢治の詩に『寒さの夏はおろおろ歩き…』とあるが、人の痛みを痛みと感じながら政治をやることが大事だ」と「痛み」を伴う小泉改革を間接的に批判した。

小泉首相は自民党本部で報道各社のインタビューを受ける一方、首相官邸で公務もこなした。優位な戦いを進めているためか終始、余裕の表情。臨時国会での所信表明演説の勉強会を開いて早くも「再選後」をにらんだ動きも見せた。

「(投開票日まで)あと10日あるからマジック10だろう」。自民党の山崎拓幹事長は10日昼、小泉純一郎首相の総裁再選の見通しを「プロ野球の『マジック』で言えばどれくらいか」と記者団に質問され、こんな見方を示した。

マジックは他チームに自力優勝の可能性がなくなった時に点灯する数字。首相が圧倒的に優勢だとの認識を示したものだ。ただ山崎氏は「油断は禁物」との戒めも込めて「あしたはマジック9にしないといけない」と付言した。《共同通信》

【北朝鮮・朝鮮中央通信】「拉致ですべきことはした」

北朝鮮の朝鮮中央通信は10日、日本人拉致問題に関する論評で「既に昨年の日朝平壌宣言の発表で決着をみた問題で、われわれはこれに関連してすべきことはすべてした」とあらためて強調した。

論評は、8月下旬に北京で開かれた6カ国協議を前に「日本の高位当局者」が日本政府の代表団に対し「(北京で)日朝接触ができない場合、帰国報告はするなとの特別指示まで出した」と述べ、同協議で拉致問題を取り上げた日本を非難した。《共同通信》

【ウサマ・ビンラディン氏】攻撃継続を宣言

米中枢同時テロから2年を翌日に控えた10日、カタールの衛星テレビ、アルジャジーラは、米国が最重要容疑者ととする国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン氏と、側近のザワヒリ副官とされる人物の映像を放送した。

映像とは別の録音テープで、ビンラディン氏とされる人物は「敵に大打撃を与えた」と同時テロの実行犯をたたえ、副官とされる人物は今後の対米攻撃継続を宣言した。

ビンラディン氏とされる映像放映は2001年12月以来。テロから2年を機に自らの存在を誇示し、アフガニスタンやイラクで活動するイスラム過激派の活動を鼓舞する狙いとみられる。

ザワヒリ副官とされる人物は「アルカイダの組織は広がり、メンバーは増えている」と勢力拡大を強調し、「ニューヨークとワシントンへの攻撃から2年のこの時、われわれは米国に挑戦する」と言明した。

アルジャジーラは映像がことし4月後半から5月前半にかけて撮影されたと伝えた。場所は不明だが、背後の山岳地帯の様子から、アフガニスタンとパキスタンの国境付近との見方が出ている。《共同通信》

【インドネシア・バリ島爆弾テ口】主犯格に死刑判決

昨年10月のインドネシア・バリ島爆弾テ口の主犯格とされ、テロ対策法違反の罪に間イマム・サムドラ被告(33)の判決公判が10日、バリ島デンパサールで開かれ、検察側の求刑通り死刑が言い渡された。

判決は「被告が主導的役割を果たしたことは証人の証言などから明らか」とした。被告側は控訴する方針を示した。

同事件での死刑判決は、爆薬などの調達役のアムロジ被告に次いで2例目。別の主犯格される、東南アジアの地下組織ジェマ・イスラミア(JI)幹部ムクラス被告にも死刑が求刑されている。

判決などによると、サムドラ被告は犯行グループの他のメンバーらと共謀。昨年8月以降、イスラム教徒がアフガニスタンなどで米国とその同盟国に抑圧、虐殺されているとして、米国への宣戦布告のためにバリ島での爆弾テロを計画し、場所の選定や資金調達、犯行グループの役割分担決定などを主導した。

サムドラ被告は8月の公判で「殉教者となる準備はできている」と述べたり、判決前日にも「オーストラリア人、ユダヤ人は地獄へ行け」と記者団に向かって叫ぶなど、挑発的な発言を繰り返していた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は10日、ニューヨークのタイガース戦の四回に16号本塁打を放ったほか、一回には右中間への二塁打で2打点をマーク。5打数2安打3打点で打点を99に伸ばした。ヤンキースは15−5で勝ち4連勝。

ドジャースの石井一久投手はダイヤモンドバックス戦に先発。6回を1安打無失点と好投したが、救援投手が打たれて9勝5敗のまま。チームは4−5で逆転負けした。

マリナーズのイチロー外野手はレンジャーズ戦で一回に右中間二塁打を放ち4打数1安打だった。打率は前日と同じ3割1分5厘。マリナーズは3−1で勝ち、連敗を3で止めた。

カージナルスの田口壮外野手はロッキーズ戦に代打で四球。チームは10−2で勝った。《共同通信》

【この日の民主党】

第2回マニフェスト公聴会を札幌で開催

民主党は10日、札幌市で第2回のマニフェスト公聴会を開催した。枝野幸男政策調査会長の他、『次の内閣』から中川正春ネクスト行政改革担当大臣、峰崎直樹ネクスト財務大臣が出席し、およそ200人の参加者と議論を繰り広げた。

基調報告で枝野政調会長は、「マニフェストの条件」として、政策実施の期限、財源などを具体的に示すこと、政権を担いうる勢力が全員一致で約束すること、の2つを挙げ、「本物のマニフェストが出せるかが総選挙の最大の争点になる」とした。中川行革相は、住民自治の力を引き出すことに重点をおいた民主党の地方分権改革ビジョンを解説するとともに、国連中心・アジア重視を基本姿勢とする外交・安保政策についても提起した。また峰崎財務相は、知的財産を豊かにする分野に財源を投入するのが財政の役割だとし、金融政策をめぐっては「お金を貸せる銀行をつくる」ことを目標に掲げた。

続く意見陳述では、地元IT企業社長の高橋昭憲氏が情報産業振興に向けた重点施策を、連合北海道事務局長の峯後樹雄氏が若年層の雇用拡大策を、旭川大学教授の川村喜芳氏が地域の意向を尊重した自治体再編を、街づくりプランナーの長尾直子氏が社会保険料の税負担化を、それぞれ北海道の現状を踏まえながら主張した。

年金制度の空洞化対策について峰崎財務相は、年金を一元化した上で給付を目的税で支えるのも一つの考え方だ、とした。また、川村教授が北海道の道州制への先行移行を可能にする特別法を3年以内に制定するよう求めたのに対して、枝野政調会長は「そんなにのんびりできない」と応答。国の権限、財源の委譲を伴う道州制移行を平成18年をめどに全国レベルで実施し、すぐに対応できない自治体に対してはフォロー策をとる、という考えを明らかにした。

「子どもの命尊ぶ医療体制整備をマニフェストに」岡田幹事長

民主党の岡田克也幹事長は10日の定例記者会見で、自民党総裁選を茶番だとし、小泉首相に対する3候補の迫力のなさに加え、自民党の利権構造を最も体現する橋本派の青木参院幹事長と手を結び改革を叫ぶ首相の姿は、滑稽にさえ映ると語った。

またイラク復興をめぐって米ブッシュ大統領が、資金援助と国連決議に基づく多国籍軍の支援を求めている点について、日本が参画するか否かの議論の前に、国連を無視して攻撃に踏み切った米国とそれを支持した小泉首相の説明責任を問うのが先だとした。

さらに「子どもの命を尊ぶための医療体制をつくる」との方針のもと、全国350カ所以上に24時間対応の小児緊急医療センターの設置と子どもの医療費引き下げ(3歳未満は医療費自己負担現行2割を1割に、3歳以上~小学校卒業年次までは現行3割を1割に)の実現を民主党マニフェストに盛り込む考えを明らかにした。

岡田幹事長、大阪で衆院新人予定候補者の応援演説

民主党の岡田克也幹事長は12日、次期衆議院選挙の民主党公認予定新人候補者応援のため大阪入りし、東大阪市内で大阪13区・岡本準一郎、八尾市内で大阪14区・長尾敬、大阪市中央区内で大阪1区・熊田篤嗣(あつし)各予定候補者らとともに政権交代の必要性を訴えて回った。

日中、34度という猛暑が続くなか、近鉄瓢箪山駅前でマイクを握った岡田幹事長は、「小泉内閣の2年半で経済は悪化、医療・年金など国民に身近で大事な改革はすべて族議員と手を握って先送り、イラク戦争への自衛隊派遣を決めるなど、小泉首相のパフォーマンスにだまされていたらこの国はますますひどくなる。今度の総選挙で、いままでの小泉自民党政権をあと3年、だらだらと続けさせるのか。新しい民主党とともにこの国を建て直していくことを、ぜひ選択して欲しい」と力強く訴えた。

夜7時から大阪市内で開かれた「民主党大阪1区タウンミーティング」では、「自由党との合併は旧新進党とどう違うのか」「高速道路無料化はマニフェストに載るのか」「大阪府を廃止して関西州にすべきではないか」などの参加者らからの問いに、時折私見もまじえながら活発な議論を交わした。

13日午前は大阪市東淀川区内で大阪5区・稲見哲夫予定候補者とともにマイクを握る予定。《民主党ニュース》



9月10日 その日のできごと(何の日)