平成5347日目

2003/08/29

この日のできごと(何の日)

【6カ国協議】閉幕

日本と北朝鮮は29日午前、北京での6カ国協議全体会合後、前日に続いて二国間で協議し、拉致問題を含む両国の懸案解決に向け、政府間の協議を継続していくことで合意した。北朝鮮側は「拉致問題を含めた日朝間の問題は、日朝平壌宣言にのっとって一つ一つ解決していきたい」と拉致問題の解決に取り組む考えを表明した。

ただ28日の日朝協議で拉致被害者永住帰国を「約束違反」と非難するだけだった北朝鮮が、一転して拉致解決の必要性を認め協議継続に同意した狙いは不透明。日本政府は被害者家族の帰国などを実現するため早期の協議開催を求めながら、北朝鮮側の真意を慎重に見極めていく方針だ。

福田康夫官房長官は29日夕、「あらゆる機会をとらえて拉致問題の解決を求めていきたい」と述べ、早期の協議開催を模索する考えを示した。

北京で開かれていた北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は29日、3日間の日程を終え閉幕。ホスト国である中国の王毅外務次官が同日、午後記者会見し、参加各国が協議継続に加え、朝鮮半島の平和と安定を維持し、状況を悪化させる行動を取らないことなど6項目の合意に達したとの総括を発表した。

合意には、対話を通じ核問題の平和的解決を図り、朝鮮半島の非核化実現や、北朝鮮の安全保障上の懸念を解決する必要性も盛り込まれた。

核問題の解決方式については「段階を追い、同時的または並行的な方式」を探ることで一致。次回協議の具体的な時期と場所は未定だが、外交チャンネルを通じ早期確定することになった。

朝鮮半島に関係する6カ国による対話の枠組みが維持され、各国が緊張緩和への努力で一致したことで、核問題の平和解決を目指す協議は当面継続する見通しだ。

次官は「(朝鮮)半島の非核化の目標が確定し、平和的解決のプロセスがスタートした」と意義を強調。CNNテレビによると、米政府当局者も「考えられていた範囲では最もよい結果」と一定の評価を示した。しかし、米朝間の隔たりは大きく、次官も「双方の意見の相違は全面的で、多くの分野にわたる」と指摘。解決までは「曲折のあるプロセスとなるだろう」と述べ、時間が必要との認識を示した。《共同通信》

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【福井市】71歳男性宅に女性の遺体、2年以上同居も身元知らず

福井市内のアパートに住む無職男性(71)が2週間ぶりに帰宅したところ、同居していた女性が死んでいるのを発見。福井署に通報した。2年以上も同じ部屋で暮らしていながら、男性は女性の名前や年齢、出身地などを一切知らず、同署で身元を調べている。

29日午後8時ごろ、男性が自室の布団に横たわる女性の死体を見つけた。腐乱が進んでおり、死後1、2週間が経過。部屋に侵入された形跡などはなく、衰弱死か餓死したものとみて死因についても調べている。同署によると女性は40ー60歳で、身長は150センチほど。

男性は2年半ほど前、コインランドリーで女性に「おじいちゃんどこに住んでるの」などと声を掛けられ、居候させていたが名前や住所を尋ねても答えず、普段は「おじいちゃん」「おねえちゃん」などと呼び合っていたらしい。男性は年金暮らしで女性は働いていなかった。男性は留守にすることが多く、2週間前に帰宅したとき「女性は生きていた」と話しているという。《福井新聞》

【政界談話室】

○・・・民主党の菅直人代表は29日、福岡市での集会に出席、小泉純一郎首相について「人気の秘密は哲学や思想でなく、『感動した』とかワンフレーズで(表現する)瞬間瞬間の言葉の勢いにある。それで2年半、(人気を)持たせているのはすごい才能だ」と皮肉ってみせた。持論のマニフェスト(政権公約)に関しては「やっとマスコミが政策のことを言い始めた」と歓迎、「政策の民主党」をアピールしたが、「本当に実現できるのか」と冷ややかな見方も。《共同通信》

【民主党、社民党】29選挙区で協力

民主党の菅直人代表と社民党の土井たか子党首が29日夜、次期衆院選の選挙協力をめぐって都内のホテルで会談し、7道県29選挙区で選挙協力を行うことに合意した。内訳は民主党の公認候補を擁立予定の選挙区が19、社民党候補の選挙区が10。同一の道県内で協力を行うことを原則とした。

民主、自由両党の合併などにより候補者が最終決定していない選挙区もあるが今後、候補者擁立を急ぐとともに、民主、社民両党はさらに協力区の上積みを図る方針。推薦や支持など協力のレベルについては、各選挙区ごとに判断する。

会談後、記者会見した菅氏は、さらに群馬、兵庫、鳥取、山口、福岡、熊本6県で選挙協力が可能との考えを示した。《共同通信》

【自民党・堀内光雄総務会長】総裁選で小泉首相支持

自民党の堀内光雄総務会長(堀内派離脱中)は29日夜、首相官邸で小泉純一郎首相と会談し、政府の経済政策などについて、需要創出型の構造改革を推進していくとの考えで一致した。

堀内氏はこの後、党総裁選への対応について「(堀内派の)できるだけ大勢の方がまとまって『親小泉』の方に行ければ、という期待感を持っている」と記者団に表明。首相の再選支持の姿勢を鮮明にし、同派所属議員にも積極的に働き掛ける考えを示した。《共同通信》

【鈴木宗男氏】保釈

衆院議員で戦後最長の437日間にわたり拘置されていた鈴木宗男・元北海道開発庁長官(55)が、29日午後5時過ぎ、東京・小菅の東京拘置所から保釈された。保釈保証金は5000万円。 拘置所前には約150人の報道陣が集まり、混乱を避けるため、保釈では通常使わない正門から、外に出す異例の措置が取られた。

約50分後、ワゴン車で東京・南青山の自宅に到着した鈴木被告は、胸に議員バッジをつけた紺のスーツに黄色いネクタイ姿。長期拘置の疲れを感じさせない表情で、出迎えた秘書らに3回会釈した。逮捕前の“ムネオ節”は影を潜め、報道陣の質問には一切答えなかった。その後、室内から出てきた男性が、「鈴木のほうからはコメントはありません」と繰り返した。《読売新聞》

【自民党・麻生太郎政調会長】経済閣僚交代を

自民党の麻生太郎政調会長は29日、小泉純一郎首相と首相官邸で会談し、経済政策の転換や経済閣僚の交代を早急に表明するよう求めた上で「そうしないと来週以降、別の動きが出てくる」と述べ、総裁選での首相再選が難しくなることもあり得るとの考えを示した。

麻生氏は、青木幹雄参院幹事長が経済閣僚の交代などを迫っていることに言及し「きちんと対応すべきだ」と要求。首相は「(要請は)分かっている」と答え、会談後には記者団に「(閣僚を)代えろという意見があることは分かっているが、誰を起用するかしないかはどなたにも言わない」と述べた。《共同通信》

【イラク】爆弾テロ

イラク中部ナジャフのモスク(イスラム教寺院)付近で29日、車に仕掛けられた爆弾が爆発した。フランス公共ラジオによると、82人が死亡、229人が負傷した。イスラム教シーア派有力組織のイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)によると、同評議会の最高指導者ムハマド・バキル・ハキム師(63)が死亡した。

ブッシュ米大統領がイラク戦争の大規模戦闘終結を宣言した5月1日以降、テロによる最悪の惨事となった。

ナジャフはシーア派の聖地で、現場はシーア派初代イマーム(指導者)のアリの墓所として建設された聖廟付近。米軍統治に協力姿勢を示すSCIRIの指導者を狙ったテロとの見方が強い。19日のバグダッドの国連事務所爆弾テロに続く大規模テロで、米占領統治とイラク新政権構想への大きな打撃となった。

死亡したハキム師は、暫定統治機構「統治評議会」メンバーのアブドルアジズ・ハキム師の兄。ロイター通信によると、同モスクで行われた金曜礼拝の直後に爆発。SCIRIによると、ハキム師は車に乗っており、同乗していた護衛とともに死亡した。《共同通信》

【世界陸上】

陸上の第9回世界選手権第7日は29日、パリ郊外のフランス競技場で行われ、男子200メートル決勝で末續慎吾(23)=ミズノ=が20秒38で3位となり、銅メダルを獲得した。100メートル、200メートル、400メートルの短距離での日本選手のメダルは、五輪、世界選手権を通じて初めての快挙となった。

優勝は20秒30のジョン・カペル、2位は20秒31のダービス・パットンと米国選手が金、銀メダル。末續はゴール前の競り合いで踏ん張り、4位ダレン・キャンベル(英国)を0秒01差で抑えて3位に食い込んだ。

末續は今季、100メートルでも10秒03の好記録をマークし「夢の9秒台」突入が期待されているが、今大会は200メートルに絞って出場。1次予選、2次予選、準決勝と快走を続け、五輪、世界選手権の同種目で日本選手初の決勝に進出。世界のトップから引き離されていた日本の短距離界に、歴史的なメダルをもたらした。世界選手権男子短距離でのアジア選手のメタルも初めて。《共同通信》

【この日の民主党】

菅代表・小沢党首、博多で政権交代を訴え

民主党の菅直人代表は29日、自由党の小沢一郎党首とともに福岡市を訪れ、買い物客で賑わう博多の繁華街で街頭演説会を開いた。炎天下にもかかわらず5百人を越える人々が足を止め、訴えに耳を傾けた。

初めにマイクを握った小沢党首は、自由党と民主党の合併について、「野党がバラバラでは自民党政治を継続させることになる。それでいいのか。私たちの思いはその一点だった」と報告。「野党に何ができるのか、と言う前に、国民本位の政治を実現しようと思うなら、政官財の利権構造に染まってない政権をつくることが第一歩だ」と訴え、政権交代の実現を力強く呼びかけた。

続いて菅代表は、日本には「二重の政権交代」が必要だと力説。口先だけの小泉政権から民主党政権へ、そして官僚主導政権から国民が選んだ国会議員が主導する政権へと変えていくために、総選挙で勝たせてほしいと訴えた。

最後に、両党の県内各小選挙区の予定候補が紹介され、それぞれ支援を訴えた。

菅代表、福岡でNPOシンポに参加

民主党の菅直人代表は29日、福岡市内で開かれたシンポジウム「市民が創るマニフェスト集会」に出席し、マニフェストをめぐって参加者と議論を交わした。

この日の集会はNPO「シンクタンク九州」が主催したもの。まず、ゲストの菅代表とコメンテーターの豊永郁子氏(九州大学大学院助教授)、片岡勝氏(市民バンク代表)との間で民主党のマニフェストについて討論がなされた。片岡氏が市民とともにマニフェストをつくるという姿勢を期待すると提起したのに対し、菅代表は改革派知事とのマニフェスト会議をさらに市民レベルに広げたいと応じた。

後半は会場の参加者との質疑応答が行われ、経済、教育、福祉、外交などの分野で議論がなされた。地方分権をめぐってめざすべき国のかたちを問われた菅代表は、江戸時代をモデルに国の仕事を限定する法律をつくるとともに、情報公開の徹底などをも通じて地域の主体性を基礎とする体制に移行していくビジョンを明らかにした。

29選挙区での協力で合意=民主・社民党首会談

民主党の菅直人代表と社民党の土井たか子党首は、8月29日都内で会談し、次期総選挙での選挙協力について29の選挙区で協力することで合意した。

会談後記者会見した菅代表は「当選の可能性が高いところは協力しようとの姿勢が見て取れるのでは」と語り、また「今後も数県で選挙協力の議論は続けていく」と述べた。《民主党ニュース》



8月29日 その日のできごと(何の日)