平成1927日目
1994/04/18
この日のできごと(何の日)
【サッカー・日本代表】ファルカン体制始動
サッカー日本代表候補の第一次強化合宿が18日、東京都内のグラウンドで本格的に始まり、元ブラジル代表監督、ファルカン新監督の下での新生・日本代表が始動した。練習にはエース三浦知良、前主将の柱谷哲二(ともにヴェルディ川崎)のほか、Jリーグ1年目で5得点をマークしている18歳の城彰二(ジェフ市原)ら代表候補初体験の12人を含む22人が元気に参加した。
今回の合宿の目的を「チームづくりの第一段階。各選手がどんな資質や特徴を持つのか見極めることを重視している」と説明したファルカン監督。その言葉通り、午前の練習ではボールリフティングやドリブルなど基本技に始まり、筋力トレーニングの後、フィールド半面を使ってのセンタリング、シュートを行った。午後は紅白戦を実施。ファルカン監督は「個々の基礎技術を見た。練習初日にふさわしく、やる気を見せてくれたし、いい感じだった」と、まずまずの表情で話した。《共同通信》
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【自民党】離党相次ぐ
自民党の渡辺美智雄元外相の離党問題で揺れた18日、その余波で自民党、日本新党からの離党者が相次ぎ、政界の流動化を強く印象づけた。まず同日午前、15日に自民党に離党届を提出していた鹿野道彦前総務庁長官ら5氏が「新党みらい」の結成を正式発表した。
さらに自民党の議員集団「リベラルズ」の柿沢弘治氏ら5人が昼、離党届を提出。「自民党・自由国民会議」からの脱会を表明した中村力氏、無所属の高市早苗氏らとともに記者会見し、新会派結成をぶち上げた。これとは別に、自民党の小坂憲次氏も離党届を提出、新生党に入党する考えを表明した。《共同通信》
【連立与党】細川首相後継に羽田孜氏擁立へ
細川首相の後継者選びは大詰めを迎え、連立与党は18日、代表者会議で新政権の基本政策について最終調整を進めた。その結果、8項目の確認事項原案について、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)核疑惑への対応と、税制改革の2項目を除いては事実上、合意した。
19日午前、再協議するが、意見の別れた間接税などの扱いなどで正式に合意すれば党首会談を開いて文書に調印、後継候補の人選に入る。羽田副総理兼外相(新生党党首)擁立が決定的で、20日にも首相指名の衆参両院本会議が開かれる。
自民党を離党して出馬する考えを表明していた渡辺美智雄元外相は、与党との連携が期待できなくなったことで、離党、出馬を断念せざるを得ないとの見通しが強まった。《共同通信》
【自民党・渡辺美智雄元外相】離党に慎重姿勢
自民党は18日午前、渡辺元外相の離党表明をめぐって、党本部で河野総裁と森幹事長を中心に対策を協議、同日午後の河野氏と渡辺氏の会談に向け、渡辺派の幹部らを通じて渡辺氏離党に自重を求めるよう努力を続け、党内の結束を図る方針だ。
渡辺氏は同日午前から都内の事務所で、渡辺派幹部と会談、離党するかどうかの最終判断に向け意見を聞いた。同派では自重を求める声と、離党して首相指名選挙に臨むよう求める声が対立。連立与党側の対応に関する分析と合わせ、渡辺氏は苦慮している。
同日午後に派内の若手議員らが渡辺氏に離党を思いとどまるよう要請。渡辺氏は「慎重に熟慮したい」と述べ、離党に慎重姿勢を示した。このため最終的に断一念するとの見方も出ている。
また渡辺氏の離党に同調する考えを明言していた中堅若手の議員集団「リベラルズ」の柿沢弘治、太田誠一両氏ら5人は、渡辺氏と会談したあと、河野総裁に離党届を出した。さらに小坂憲次衆院議員は「羽田外相と行動をともにしたい」と、離党届を出し、新生党入りした。《共同通信》
【政界談話室】
○…細川首相は18日、首相官邸で日本新党の小沢鋭仁氏ら三衆院議員が提出した離党届を受理した。「行く道が異なった。信じるリベラルの道を歩ませてほしい」と訴える小沢氏に、首相は「私はいつでもオープンなので、お茶でも食事にでも来てください」と、あっけらかんとした返事。「皆さんも自分の考えで頑張ってください。私も考える線で行きます」とエールを送った。ドライさが身上の首相だけに、離党劇の幕切れもあっさり。
○…この日、自民党の森幹事長は記者会見で、河野総裁が渡辺元外相に離党を思いとどまるよう説得した会談内容を報告。「渡辺さんは総裁の話を大変よく聞いてくれた。時たま目に涙を浮かべるような気持ちで話していた。総裁も同じ気持ちで話していた」と、思い入れたっぷりの説明。さらに、渡辺氏が「焦りの気持ちもある」「今も悩んでいる」と発言したことを紹介するなど、揺れるミッチーに離党を断念させるまでもう一歩と踏んでいる様子がありあり。《共同通信》
【紀宮清子内親王殿下】25歳に
紀宮さまは18日、25歳の誕生日を迎えられた。誕生日に際し宮内記者会の質問に文書で回答を寄せ、結婚相手をめぐる報道の過熱ぶりに触れて「皇太子さまのご婚約が決定する前には、マスコミによって騒がれた多くの人々の生活が乱され、傷つきました。今、私のことについて同じような状況が繰り返されているのをとても心苦しく残念に思います」と心境を明らかにされた。結婚については「あまりそのような方面には気持ちが向いていない」と答えた昨年の誕生日の際のコメントと変わらないとされている。
昨年の皇室批判報道に対しては「物心がついた時からそばで拝見している両陛下の生活が全く違う伝えられ方をしたことが、一番悲しく思われました」と述べられた。紀宮さまは昨年10月、倒れてから言葉が不自由になった皇后さまに寄り添い、支えてこられた。「どんなにつらく不安でいらっしゃったか」と気遣いを示し「皇后さまの在り方やご様子はとても『言葉』に近く、そこにいらしてくださることが私の安心感と喜びにつながっていたように思います」と振り返られた。《共同通信》