平成1930日目

平成6年4月21日(木)

1994/04/21

【連立与党】政策協議が決着

「羽田新政権」に向けた連立与党の政策協議は21日夜の代表者会議で、「連立維持」の立場を重視した社会党が譲歩したことで合意した。

税制改革については社会党が間接税引き上げの条件としていた「現行消費税の廃止・新税創設・国民の合意」との表現を断念、他の与党が示していた「現行消費税の改廃を含め、間接税の引き上げを中心とした税制改革」を認めることにした。ただし「国民の理解を求めつつ」との文言は加えることになった。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)核疑惑への対応が残り、代表者会議は22日未明にずれ込んだ。決着を受け22日に党首会談を開き、羽田副総理兼外相(新生党党首)を後継首相候補に決定する。衆参両院での首相指名選挙は週明けの25日の見通しだ。《共同通信》



【自民党・河野洋平総裁】連立与党を批判「無理やり矛盾を糊塗」

自民党は21日午後、連立与党の政策協議が難航を重ねたことに対し「矛盾を無理やり糊塗するものだ」と批判する河野総裁談話を発表。森幹事長も都内のパーティーで「今後は比較第一党の自民党を中心に連立与党を組むのが憲政のルールだ」と主張した。

しかし、党内には「社会党は結局、連立の枠組みは壊さないだろう」(中曽根元首相)、「連立側は少数政権でも、とにかく内閣をつくって国民への責任を果たすべきだ」(梶山前幹事長)との意見が多く、連立枠が崩れない限り自民党に政権が直ちに戻ってくるという見方はほとんどない。《共同通信》

【大蔵省・斎藤次郎事務次官】首相の愚痴を否定

「さあ、全く心当たりがありませんね」――。大蔵省の斎藤事務次官は21日の会見で、前日、細川首相が武村官房長官に、国民福祉税構想をめぐって大蔵省に利用されたと愚痴をこぼしたと報じられたことについて、こうあっさり否定した。

さらに首相の発言自体についても「伝聞の伝聞で総理がそうおっしゃったというが、直接聞いたわけではないのでコメントできない」とそっけない返答。

「次官は自分を黒子だと言うが、黒幕といわれるのはなぜか」「(首相を)利用した実感はないのか」と記者団の相次ぐ質問にも「なぜそういわれるのか、私の方が伺いたい」「実感は全くない」などわれ関せずといったコメントに終始した。

しかし、省内からも「(同構想をめぐる)次官のやり方は強引だった」との声が出るなど、細川首相が漏らしたように同構想で大蔵省が陰で糸を引いていたのは、衆目の一致するところ。首相の発言すら簡単に否定してしまう大物ぶりが、黒幕といわれるゆえんといえそうだ。《共同通信》

【政界談話室】

○…羽田外相は21日、国会近くの新生党本部で、修学旅行中の岐阜県高山市の中学生を前に講演。中学生から「なぜ、政治家になったか」と質問を受けて、「私(羽田氏)は、バス会社にいてサラリーマンの代表が一人ぐらいいてもいいかと思ってなった」などと想定通りのやりとり。だが「だれが次の首相になるのか」との核心を突く質問には、一瞬、絶句した後「私はどちらかというと支えるのが得意な方で…。非常に難しい質問だ」と、難航する新政権づくりの中心にいるだけに、心境は複雑?

○…一方、この日、自民党小渕派の総会で梶山副会長(前同党幹事長)が、連立与党の混乱ぶりを批判。「連立政権は予算成立という国民に対する責任を果たせ。少数政権でも、いいからとにかく内閣をつくるべきだ」と、内閣発足のめどが立たない状況にいらだちを見せた。その上「自民党としても予算成立に協力すると言っている」と、珍しく政敵、小沢新生党代表幹事の主導とされる連立政権におん念を超えての同情?《共同通信》



4月21日のできごと