平成5319日目

2003/08/01

この日のできごと(何の日)

【北朝鮮による日本人拉致事件】

NGO事務局長が会見

北朝鮮による拉致事件で、蓮池薫さん(45)夫妻ら帰国被害者5人の子供たちと北朝鮮で会ったとされる東京の非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」の小坂浩彰事務局長(50)が1日朝、都内で記者会見し、子供6人との面会の様子や手紙3通と写真約20枚を持ち帰ったことを明らかにした。子供たちを日本に引き渡すとの北朝鮮側の意向については「北朝鮮政府から何のメッセージも受け取っておらず、知らない」と述べた。

小坂氏は7月26日から訪朝。28日、宿泊先の平壌のホテルに北朝鮮高官と思われる人物が現れ、「拉致被害者の子供に会うか」と提案してきた。小坂氏は同日夕と夜、蓮池さんの長女(21)と長男(18)、地村保志さん(48)夫妻の長女(21)と長男(19)、曽我ひとみさん(44)の長女(20)と二女(18)とされる6人とホテルで会った。

面会には通訳だけが同席。子供たちは用意してきた3通の手紙を渡し、「わたしたちは元気にしていますと伝えてください」などと話した。「お父さん、お母さんは元気にしていますか」と聞く場面はあったが、「会いたい」との言葉はなかった。小坂氏の提案で、写真を撮影した。地村さんの二男(16)は学校の都合で現れなかった。

拉致被害者の蓮池薫さん(45)の兄透さん(48)は1日、新潟県柏崎市で記者会見。非政府組織(NGO)「レインボーブリッチ」が北朝鮮から持ち帰った手紙や写真を直接手渡したいとしていることに「不可解でうさんくさい。北朝鮮のメッセンジャーと疑う」と不快感をあらわにした。《共同通信》

政府、拉致家族帰国で個別協議

政府は1日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題をめぐり、米朝中に日韓、ロシアを加えた6カ国協議への対処方針を決めた。

核、拉致、ミサイル問題に国際社会の支援策を絡ませる「包括解決」に向けて、事前の日米韓の包括合意案づくりを加速。6カ国協議では米側が不可侵を口頭で表明する用意があることを踏まえ、北朝鮮に少なくとも使用済み核燃料再処理や、核実験、弾道ミサイル発射実験で事態を悪化させないことを確約させる「暫定合意」の実現を目指す。

拉致被害者家族の帰国や日朝国交正常化交渉の再開を求めるために、6カ国協議の場を活用して日朝間の個別協議を開くことも検討する。《共同通信》

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【プロ野球・ダイエー】31安打、29得点

オリックス1-29ダイエー◇1日◇ヤフーBB

ダイエーが31安打で29得点する記録的な大勝。一回に城島の3ランなど打者13人で一挙に7得点すると、三回まで打者一巡の猛攻を続けて序盤で23−0。その後も攻撃の手を緩めず得点を重ねた。杉内は7回を無失点で約1ヶ月ぶりの4勝目。オリックスは一死も取れないマック鈴木の乱調がすべて。《共同通信》

【小泉純一郎首相】貴乃花親方と歓談

「このパネルを見ると批判に耐えて(小泉改革の)抵抗勢力と戦わないといけないと思う」。小泉純一郎首相は1日、首相官邸で大相撲の貴乃花親方と約2年ぶりに会い、首相執務室に飾ってある同親方のパネルを見るたび、自らを奮い立たせていると語りかけた。

パネルは2年前の夏場所で貴乃花親方が武蔵丸関を倒した際、鬼気迫る形相で土俵に仁王立ちになったシーン。首相が「痛みによく、耐えて頑張った」と声を掛け有名になった。

首相は「フランスのシラク大統領と会談すると、親方の話になる」などと親しげに話しかけ、同親方は記者団に「身に余る光栄だ」と述べた。《共同通信》

【タイ】日本大使館駆け込みは北朝鮮住民

タイのバンコクにある日本大使館は1日、31日に駆け込んだ男女10人が、事情聴取に対し「北朝鮮からいくつかのルートでタイに入国した」と話していると発表、10人が北朝鮮住民であることを事実上確認した。

また大使館は、住民らが所持している文書について、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が発行したものと確認した。文書には住民の国籍について、英語で「ノース・コリア(北朝鮮)」と記されており、UNHCRへの難民認定を申請中であることが示されているという。10人には、日本人や在日朝鮮人との親類関係はないという。亡命希望先については「調査中」と述べた。

大使館によると、10人はパスポートは所持していない。またUNHCRの文書を持っていたのは10人中9人で、残る1人は「紛失した」と話しているという。

大使館は1日、住民に対し日本などへの亡命の意思や身元などについて本格的な事情聴取を開始した。聴取はバンコク入りしたソウルの日本大使館員を中心に個別、集団の2通りで実施。同日中に日本の外務省の担当官も合流し、聴取に加わるとともに、日本への亡命希望が確認された場合の手続きなどを協議する。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、エクスポズの大家投手は1日、モントリオールのブルワーズ戦に先発し、7回を3安打1失点で、8勝目(10敗)を挙げた。今季最多の8三振を奪い四回には適時打を放ち、今季初打点。エクスポズが8−4で勝った。

ヤンキースの松井秀喜外野手はアスレチックス戦で4打数無安打。2試合連続無安打で打率は2割9分7厘。打撃内容は二ゴロ、三ゴロ、遊ゴロ、空振り三振。ヤンキースは延長十回、2−3でサヨナラ負け。

マリナーズのイチロー外野手はホワイトソックス戦で3打数無安打。2試合連続無安打となり、打率を3割3分8厘に下げたが、2位に1分差をつけ、依然リーグ1位。第1打席から一ゴロ、右飛、空振り三振で、八回の守備から退いた。マリナーズは1−12で大敗。

ドジャースの野茂投手はブレーブス戦に先発し、2回を4安打1失点で、9敗目(12勝)。二回終了後、雨のため約1時間半中断し、そのまま交代した。試合は0−2だった。《共同通信》

【この日の民主党】

菅代表、高知の選挙区で支持を訴え

民主党の菅直人代表は1日、総選挙予定候補者の応援で高知県内各地を回った。

午前中は、須崎市内で開かれた高知3区の川添義明予定候補の演説会に参加。「自由党との合併は、いわば薩長連合。坂本竜馬を生んだこの地から、ぜひ川添さんを国政へ」と訴えた。

午後は、高知2区の田村久美子予定候補とともに、吾川郡の知的障害児施設と南国市の老人保健施設を訪問し、関係者と懇談。知的障害児施設では、身体介護に比べ精神的介護が遅れている現状などについて、老人保健施設では、施設介護と在宅介護のあり方などについて、それぞれ話を聞き、検討中のマニフェストや今後の取り組みに活かしていくことを約束した。

この後菅代表は、高知市内で開かれた高知1区の五島正規代議士の決起集会に参加した。《民主党ニュース》



8月1日 その日のできごと(何の日)