平成367日目

1990/01/09

この日のできごと(何の日)

【中日・落合博満内野手】契約更改

球界で日本人選手最高の年俸を誇る中日の落合博満内野手(36)は9日、名古屋市中区の「クラブ東海」で今オフ二度目の契約更改交渉に臨み、3500万円アップの1億6500万円でサインした。これで落合は日本人選手として5年連続年俸トップを維持したことになる。

落合は前日の8日に伊藤代表と電話で話し合っており、この日は午後3時すぎから20分足らずの交渉でまとまった。提示額は前回の12月25日の交渉時と変わらなかったが、すんなりサインしたことについて落合は「この前に判を押してもよかったんだけど、ちょっと時間を置いて考えたいことがあったから」と言い、「サインしたということは満足しているということですよ」と笑顔で話した。

落合は中日に移籍した1986年オフ、球界初の1億円プレーヤー(1億3000万円)となったが、ここ2シーズンは主要タイトルから見放され、年俸は現状維持が続いていた。しかし、移籍3年目の昨季は116打点を挙げてセ・リーグ移籍後の打点王に輝き、3年ぶりのアップ更改となった。(金額は推定)《共同通信》

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【大相撲】

大相撲初場所3日目(9日・両国国技館)今場所に進退をかける横綱大乃国が早くも2敗目を喫して苦しくなった。大乃国は小結霧島の立ち合い左に変化してのけたぐりにもろくも横転、1勝2敗と再び黒星が先行。他の二横綱と三大関はそろって勝った。

千代の富士は突き、押し相撲の板井に相撲を取らせず、速攻で寄り切り3連勝。北勝海は右上手出し投げで琴稲妻を退けて勝目を挙げた。

横綱を目指す小錦は小結両国を一方的に押し出して逆鉢を押し出した旭富士とともに土つかず。北天佑は関脇水戸泉を左下手投げで倒して連敗を免れた。全勝は千代の富士、小錦、旭富士と元気な関脇寺尾、それに平幕起利錦の五人に減った。十両は北勝鬨ら四人が勝ちっ放し、人気の貴花田は北勝鬨に浴びせ倒されて1勝2敗。《共同通信》

【鈴木自動車工業】ハンガリーに進出

鈴木自動車工業は9日、ハンガリーで小型乗用車を現地企業と合弁で生産することを決めたと発表した。日本のメーカーが東欧で自動車を生産するのは初めて。政府も海部首相の東欧訪問時期と重なったこの決定を、経済改革を急ぐハンガリーに対する象徴的な支援事業として、貿易保険、融資などの面で後押しする意向である。

合弁会社の資本金は100億円。日本側は鈴木自工が30%、伊藤忠商事が10%出資し、ハンガリー側はこの事業のために現地の銀行、部品メーカーなど19社で設立したオートコンザーン社が50%出資する。世界銀行グループの国際金融公社(IFC)も10%資本参加する。

設備投資額は約200億円で、首都ブダペストの北にあるエスタルゴムに敷地約25万平方メートルの工場を建設、「1100人の従業員で事業を行う。200億円のうち半分は資本金で賄い、70億円を「本輸出入銀行が融資、30億円をハンガリー国内で調達する。《共同通信》

【東京株式市場】

9日の東京株式市場は、金利先高観が強まったのに加えソ連情勢の不透明感や自民党の大物代議士逮捕のうわさなどで売り込まれ、平均株価(225種)の終値は前日比「343円50銭安の3万7951円46銭と大幅に値を下げ、約一カ月ぶりに3万8000円台を割り込んだ。年明け四日間(立会日数)では960円強の急落である。

一方、円相場は国内政局の先行きを不安視して下落。債券相場も急落(長期金利上昇)し、東京の金融市場は株、円、債券のトリプル安となった。

株式市場は朝方、小幅安で寄り付いたあと、アゼルバイジャン共和国での民族対立問題などソ連の政情不透明や、自民党の大物代議士が逮捕されたなどのうわさで債券市場や円相場が急落したのに引きずられて一段安となった。

その後も下げ足を速め、午後1時過ぎには前日比約565円安まで値を下げた。機関投資家は見送り姿勢を強めており、出来高も約5億4300万株と低水準だった。《共同通信》

【自民党・安倍晋太郎元幹事長】竹下元首相と会談

自民党の安倍元幹事長は9日午前、区内の事務所に竹下元首相を訪ね13日からの訪ソのあいさつをし、約40分間、会談した。この中で両氏はソ連のゴルバチョフ書記長が推進しているペレストロイカ(改革)路線について日本としても積極的に支援していくべきだ、との考えで一致した。また国内政局をめぐり当面の焦点となっている衆院解散時期について、安倍氏は再開国会での海部首相の施政方針演説前を念頭に早期解散が望ましいとの考えを表明した。

この日の会談は、安倍氏が13日からの訪ソに先立ち党内各実力者へのあいさつ回りの一環として行われたもので、安倍氏はこの後、河本元国務相とも会談した。昼からは金丸元副総理、宮澤元蔵相と相次いで会談する。《共同通信》

【竹下登元首相】海部首相は続投

竹下元首相は9日昼、都内のホテルで今後の政局などを中心に約1時間講演し、質疑に応じた。この中で、2月18日投票が固まっている次期衆院選で自民党が過半数(257議席)以上を確保できるとの見通しを示した上で「「そうなれば(選挙後に召集される)特別国会で第二次海部内閣が出発するだろうと思う」と述べ、海部首相の続投を事実上、支持する考えを明らかにした。

首相は1月4日、伊勢神宮参拝の際の記者会見で、勝敗ラインを低めの「過半数」に設定し、選挙後の政権担当に意欲を見せたが、竹下氏の発言は党内実力者としては初めて、これを公式に容認したものだ。

また、総選挙後の国会運営について「野党第一党(社会党)から接触し、一つひとつの法案について野党側と根気強く話し合うことだ」と、社会党を含め野党との話し合い重視を強調。公明、民社両党との連携を念頭に置く先の部分連合発言を軌道修正した。《共同通信》

【海部俊樹首相】西独・コール首相と会談

海部首相は9日午前10時15分(日本時間同日午後6時15分)から、ボン市内の西ドイツ政府の連邦首相府でコール首相と約2時間初めての首脳会談を行った。会談は前半両首相だけで行われ、後半の約30分間は中山外相、藤本官房副長官が加わった。

会談の中で海部首相は、東西ドイツの再統一問題について「ドイツ人の統一への正当な願望」との表現で日本として再統一を基本的に支持する姿勢を表明した。これに対しコール首相は「日ソ関係正常化への日本の姿勢を「評価する」と述べた。

このほか両首脳は(1)中国を孤立化させないよう西側と中国の双方が努力していくことが重要(2)新国際秩序構築の上で、日欧関係強化が重要(3)ソ連のペレストロイカ(改革)の今後の進展を期待(4)日独間の文化交流の促進―との点で一致した。

欧州全体にとって最大の政治問題となってきているドイツ再統一問題についてコール首相は、昨年11月に公表した「国家連合」構築への十項目提案を説明し「国際政治の現状の中で現実的な対応をしていく問題だ」とし、欧州各国との連携をとりながら解決していく姿勢を強調した。

海部首相は「統一への正当な願望が、民族自決権の行使を通じ円満に実現される枠組みの確立を希望する」と述べ、従来は慎重だったこの問題で日本の立場を初めて公式に明らかにした。《共同通信》



1月9日 その日のできごと(何の日)