平成5286日目

2003/06/29

この日のできごと(何の日)

【青森県】新知事に三村申吾氏

木村守男前知事の辞職に伴う青森県知事選は、29日投票、即日開票の結果、無所属で新人の前衆院議員三村申吾氏(47)=自民、公明、保守新推薦=が接戦の末、無所属の大学教授横山北斗氏(39)=民主、自由、社民、無所属の会推薦=と、無所属の会社社長柏谷弘陽氏(48)、共産党公認の党県常任委員高柳博明氏(33)の3新人を破り初当選した。県知事選はことし1月に続き半年で2回目。投票率は52.46%で前回2.78ポイント上回った。

選挙戦は1月の知事選で善戦した横山氏が、知名度を生かし序盤戦をリード。しかし公認並みの態勢で支援した自民、公明両党が組織をフル回転させて最終盤に逆転し、激戦を制した。

横山氏は、優勢が伝えられていた都市部で投票率が予想より上がらず、得票も伸び悩んだ。郡部でも、厚い自民支持層の壁を崩せなかった。

三村氏は、超党派の統一候補擁立を嫌った自民党が急きょ擁立。財政改革と雇用対策の両立や、衆院議員の経験を通じた中央とのパイプなどを訴えて行政経験のない横山氏をけん制した。自民党も閣僚経験者らが続々青森入り。東北新幹線新書森駅延伸などを引き合いに出し「中央と地方がねじれていいのか」と訴え、組織や業界団体の引き締めを図った。《共同通信》

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【競馬・宝塚記念】

第44回宝塚記念(29日・阪神11R2200メートル芝17頭、GI)春のグランプリは6番人気のヒシミラクル(角田晃一騎乗)が2分12秒0で勝ち、賞金1億3200万円を獲得した。ヒシミラクルは春の天皇賞に続いてのGI連覇。角田騎手、佐山優調教師はともにこのレース初勝利。

レースはマイソールサウンドが先行して平均ペースで進み、最後の直線に入って激しい競り合いとなり、ヒシミラクルが馬群を割って鋭く抜け出した。首差の2着には伏兵のツルマルボーイが続き、3着はタップダンスシチー。3歳馬初制覇を狙った2冠馬ネオユニヴァースは4着、1番人気のシンボリクリスエスは5着だった。《共同通信》

この不景気に何と2億円の一獲千金−。29日、兵庫県宝塚市の阪神競馬場で行われた宝塚記念で、中年男性が優勝馬の単勝馬券を1222万円購入して2億円近くを手にしたことが大きな話題になった。

日本中央競馬会(JRA)によると、この人はサラリーマン風の中年男性で、28日午前に東京都港区の場外売り場「ウインズ新橋」を訪れ、角田晃一騎乗の馬番(10)ヒシミラクルの単勝馬券を1222万円購入した。同時間帯にウインズ新橋では、安田記念の的中馬券で1200万円余りの払い戻しがあり、この中年男性が馬券で得た軍資金をヒシミラクルにつぎ込んだ可能性もある。

レースは6番人気のヒシミラクルが激戦を制して優勝、単勝の払戻金は1630円で、この男性は約1億9900万円を手にすることになった。

JRAは「バブル時には大口購入や億を超える払い戻しもありました。現金での窓口購入で詳しいことは分からないし、プライバシーにかかわることなので発表できない」とのこと。それにしても「春のドリームレース」で、まさに夢のようなことが起こった。《共同通信》

【サッカー・コンフェデレーションズ杯】

サッカーのコンフェデレーションズカップ最終日は29日、サンドニのフランス競技場で決勝を行い、フランスが延長戦の末にカメルーンを1−0で下し、2大会連続2度目の優勝を遂げた。連覇は大会史上初めて。

欧州チャンピオンのフランスは中盤のキープ力を生かして好機を演出。延長前半7分、後方からのロングボールをゴール前のFWアンリが右足でゴール左隅に流し込み、決勝点を挙げた。アンリは今大会4ゴールで得点王となった。

アフリカ王者のカメルーンは高い運動能力で両サイドを起点としたダイナミックな攻撃を仕掛けたが、決定力を欠いた。《共同通信》

【ビッグ・ブラザー賞日本版】

IT(情報技術)の進展による社会の監視化に“貢献”した技術や個人、団体などを皮肉を込めて表彰する「ビッグ・ブラザー賞」日本版の授賞式が29日、東京・有楽町であった。同賞は欧米など14カ国で国別に行われ、今回アジアで初めて日本でも創設された。1回目の大賞には「国民総背番号制を実現する監視社会の総本山」として、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)が選ばれた。

同賞は、英の国際的なプライバシー保護団体「プライバシー・インターナショナル」(本部・ロンドン)が提唱して97年から始まった。ビッグ・ブラザーは英のSF作家、ジョージ・オーウェルが近未来の監視社会を描いた小説「1984年」の支配者の名前にちなんだ。

38件がノミネートされ、「情報公開請求者リストを作るなど国民の個人情報の収集に熱心だった」との理由で、防衛庁には努力賞が贈られた。準大賞には東京・歌舞伎町に設置した50台の監視カメラが選ばれた。授賞式では、コント集団「ザ・ニュースペーパー」のメンバーが、携帯電話をイメージしたトロフィーを、住基ネットを所管する片山虎之助総務相に代わって受け取った。《毎日新聞》

【自民党・亀井静香前政調会長】「小泉再選は政策抜きの談合」

自民党の亀井静香前政調会長は29日、テレビ朝日の番組で、9月の総裁選に関連して「(小泉純一郎首相の)政策転換はありえない」と指摘、「現実に起きえないことを条件にして、しかもだんだんとハードルを下げて『小泉再選』となっていくなら政策抜きの話で談合だ」と述べ、青木幹雄参院幹事長らを念頭に党内融和派をけん制した。《共同通信》

【川口順子外相】ロシア副首相と会談

ロシア極東地方を訪問中の川口順子外相は29日、ウラジオストク市内で「日ロ貿易経済政府間委員会」の共同議長をともに務めるフリステンコ副首相と会談し、ロシアのカシヤノフ首相が年内に来日することで合意、サハリンや東シベリアのエネルギー資源開発など経済協力の緊密化を確認した。

東シベリアからナホトカへの太平洋ルート石油パイプライン建設計画に関して、川口外相は東シベリアの未開発油田をロシア側と共同開発することを視野に岡本巌・資源エネルギー庁長官を代表とする調査団を近く派遣すると表明した。

より多くの産油量が必要となる太平洋ルートは、東シベリアから中国へ向かう中国ルートに先行されているが、フリステンコ副首相は「埋蔵量なども考慮されるが、最も重要なのは経済的合理性だ」と述べ、調査団派遣を歓迎した。

川口外相は「平洋ルート先行建設を前提に協議したい」と重ねて強調、経済政策を主導するカシヤノフ首相の来日を目指しルート問題の巻き返しに意欲を示した。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスとイスラム聖戦は29日、対イスラエル攻撃を3カ月間停止するとの共同声明を正式に発表した。また、イスラエルへとパレスチナ自治政府の治安当局者は29日、ガザ地区北部のパレスチナ自治区ベイトハヌーンから同日夜にも、イスラエル軍が撤退を開始することで合意した。

これにより、パレスチナ新和平案(ロードマップ)の実施が前進する可能性が出てきた。ただ、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハは共同声明に加わっておらず、28日にはファタハの武装組織アルアクサ殉教者旅団の名前で、攻撃停止拒否の声明が出されており、実際に攻撃が停止するかどうかは不透明な部分もある。

共同声明は攻撃停止の条件として、イスラエルに暗殺作戦の停止や自治区封鎖の解除、拘束中のパレスチナ人の釈放などを要求。条件が満たされなければ、攻撃停止を破棄すると警告している。

イスラム聖戦幹部はファタハも近く宣言する予定だと述べたが、統制の取れない各地の武装組織からなるアルアクサ殉教者旅団の停戦拒否声明は、一部末端組織に強い不満があることも示している。

アリカット自治政府前交渉相によると、PLO反主流派のパレスチナ解放人民戦線(PFLP)は停戦の声明には加わらないが、停戦を壊すことはしない方針という。《共同通信》

【中国、香港】経済協力協定

中国の温家宝首相は29日、香港の中国返還6周年記念式典などに参加するため、就任以来初めて香港を訪れ、新型肺炎で深刻な影響を受けた香港経済への支援策となる経済協力協定の調印式に出席した。協定は中国の安民商務省次官と香港の梁錦松財務官が調印。

温首相は調印式後のスピーチで、3月に発足した新指導部が従来通り「一国二制度」の原則を支持すると強調。「香港とより緊密な経済関係を確立し、香港経済の回復を助けたい」と述べた。

協定によると、香港から中国への輸出品273品目の課税について来年1月1日から、現在の平均12.4%をゼロとする。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは29日、各地で交流戦などを行い、ヤンキースの松井外野手はニューヨークでのメッツとの「地下鉄シリーズ」に、「5番・中堅」で先発。3−3で迎えた三回二死での第2打席で右越えに勝ち越しの9号ソロ本塁打を放った。松井は2日連続の本塁打で通算100安打に到達した。

第1、第3、第4打席はいずれも三振に倒れ、4打数1安打1打点で打率は3割4厘。ヤンキースは5−3で勝ち、7連勝となった。

エクスポズの大家投手はブルージェイズ戦に先発し、2安打2失点の今季初完投で7勝目(7敗)を挙げた。七回二死まで無安打無得点の快投で、試合は10−2の圧勝。

マリナーズのイチロー外野手はパドレス戦に「1番・右翼」で先発し、5打数2安打、3盗塁で、打率は3割4分4厘となった。マリナーズは6−8で逆転負けした。《共同通信》

【この日の民主党】

[青森県知事選]民主党など推薦の横山北斗候補が惜敗

木村前知事の不祥事による辞職に伴い実施された青森県知事選挙が29日投開票され、民主党・自由党・社民党・無所属の会の野党4党が推薦した弘前学院大学教授で無所属新人の横山北斗候補(39)は、自民党など与党3党の推薦した前衆議院議員で無所属新人の三村申吾候補(47)に僅差で惜敗した。

横山候補は、大学の教え子らのボランティアによる選挙活動を繰り広げ、青森市、弘前市で三村候補を大幅に上回る票を獲得。市部全域の合計やいくつかの郡でも三村候補の得票を上回った。

三村候補の当選確実の報道を受けて支援者らの前に立った横山候補は、「負けたときのコメントは考えていなかった。2度やって2度も破れたのだから、よほど私に魅力がないのかなあという思いと、やはりお金と組織がないと勝てないのだなあという思いと、どちらが強いのかなあと今思っている。私なりの新しいスタイルの政治家というものを、多くの方に分かってもらえるまで、もっと日常的な活動を積み重ねるべきだったという思いはある。支援してくれた学生諸君などには大変申し訳ない思いだ」などと自らの選挙戦を振り返った。

また、戸来(へらい)勉・民主党青森県連代表は、「世論の後押しを受けていることは肌で感じられたが、自民党の組織的な利益誘導政治に破れた。候補者本人の強い意向もあり、政党は一歩後ろに下がった選挙を進めたが、自民党のきめ細かな選挙戦に対抗できるだけの大きなうねりを作り出せなかった」とコメントするとともに、三村候補の知事選出馬に伴い10月に実施される衆議院青森2区の補欠選挙や、近く予想される解散・総選挙に向けて、民主党青森県連としての選挙態勢の準備を急ぐ意向を表明した。

青森県知事選挙の結果について

民主党幹事長
岡田克也

本日行われた青森県知事選挙において、わが党が推薦する横山北斗氏が惜敗いたしました。応援をいただいた青森県民のみなさま、そしてご支援いただいた全国のみなさまに心から感謝申し上げますとともに、ご期待に添えなかったことをお詫びいたします。

今回の知事選挙は、木村前知事の突然の辞任に伴う、今年2回目の知事選挙として実施され、与党3党は、相も変わらぬ中央依存型県政の継続と、旧態依然たる業界締め付け型組織選挙を展開しました。横山候補は、市民・県民の目線による県政刷新を訴えて果敢な選挙を展開し、県民の皆様に一定の評価をいただいたものと考えられますが、わずかに及ばず、新しい青森県政への転換はかなわぬ結果となりました。

今回の選挙の反省を踏まえて、民主党は、疲弊しきった日本経済の建て直しと国民の政治不信を一掃するためにも、一刻も早い政権交代を実現するため、衆議院の解散・総選挙を強く求めていきます。《民主党ニュース》



6月29日 その日のできごと(何の日)