平成5287日目

2003/06/30

この日のできごと(何の日)

【開城工業団地】着工式

北朝鮮内で各種韓国企業が操業する開城工業団地の着工式が南北の関係者役320人が参加して30日午前、ソウルから70キロ、平壌から170キロ離れた北朝鮮の南端にある都市、開城市で行われた。

開城工業団地構想は、2000年8月に金正日総書記と韓国の財閥、現代グループの当時の会長、鄭夢憲・現代峨山会長が合意して約3年を経て具体的に動きだした。北朝鮮の核開発問題で朝鮮半島情勢は厳しさを増しているが、同構想は南北間の経済協力では金剛山観光と並ぶ事業で、南北の経済協力が本格化する契機になるとみられる。

着工式には韓国側から鄭会長や金辰浩・韓国土地公社社長、趙明均・統一省交流協力局長ら約120人、北朝鮮側から約200人が参加。金社長は「この広い場所に多くの工場が建ち南北の勤労者がともに汗を流すことになるだろう」と述べた。

北朝鮮のチェ・ヒョング中央特区開発指導総局副総局長は「着工は南北共同宣言が生み出した意味深い結実」と強調した。

開城工業団地は約2600ヘクタールの工業団地と約4000ヘクタールの新都市を建設する構想で、第一段階として韓国側が2200億ウオン(約220億円)を投入して07年までに約330ヘクタールの工業団地を建設し、繊維、衣類、電気、電子など約300業者の入居を目指している。《共同通信》

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【 tATu】ロシアに帰国

音楽番組の“ドタキャン”などで世間を騒がせたモスクワの少女デュオ「tATu(タトゥー)」の二人が30日正午すぎ、成田発モスクワ行きの飛行機で帰国の途についた。成田空港に現れた二人は、帽子をかぶりパンツ姿。見送りに来た高校生ら数十人に囲まれ「バーイ」と笑顔を見せた。《共同通信》

【静岡県裾野市】段ボール箱が爆発

30日午後9時5分ごろ、静岡県裾野市今里のヤマト運輸新静岡主管支店で、荷物の仕分け中に段ボール箱が突然爆発し、作業中のアルバイト作業員Aさん(20)が頭と顔に切り傷などのけがをした。命に別条はない。

裾野市消防本部によると、爆発したのは段ボール箱1個で、中から銃弾のようなものが見つかった。同じような筒状の金属片が入った段ボール箱が他にも2、3個あり、支店の従業員らが避難した。

支店では数十メートルの範囲に金属片が散乱、中には弾倉のようなものもあるという。沼津署の要請を受け、陸上自衛隊が爆発物処理班を出動させた。《共同通信》

【衆院イラク復興支援特別委員会】

防衛庁の守屋武昌防衛局長は30日の衆院イラク復興支援特別委員会で、イラク復興支援特別措置法案に基づいて自衛隊を派遣するイラク情勢に触れ「大変治安状況が悪くなっている」と指摘。「バース党あるいはサダム・フセイン一派の組織的とみられるような活動もある」と述べた。

6月下旬にイラクを訪間した与党現地調査団は「治安は急速に改善している」と報告をしており与党と派遣当事者である防衛庁の認識の違いが明確になった。政府、与党が今週中の衆院通過を目指すイラク特措法案審議にも影響しそうだ。

福田康夫官房長官は自衛隊を派遣する「非戦闘地域」について「事故が絶対ないという地域が地球上であり得るのか。防備も含めた総合判断になる」と述べ、自衛隊の能力を踏まえ、ある程度の治安の悪さはやむを得ないとの考えを示した。ただ「非戦闘地域でも安全な区域に派遣する」とし、安全確保は最大限配慮する姿勢を強調した。

外務省の林景一条約局長は自衛隊員が武装勢力などに拉致された場合の一対応に関連して「(自衛隊員は)復興支援を行う要員」とした上で「武力紛争の当事者でない以上、捕虜の取り扱いを定めたジュネーブ条約は適用されない」と述べた。

社民党の今川正美氏、民主党の末松義規、首藤信彦、自由党の佐藤公治各氏らへの答弁。

小泉純一郎首相は30日夕の自民党役員会で、衆院で審議中のイラク復興支援特借法案とテロ対策特措法改正案について「両法案を今国会です成立させてほしい」と述べ、テロ特措法改正案も切り離さず「一括成立」させるよう重ねて指示した。

これに対し、中川秀直国対委員長は「衆院審議は今週がヤマ場。今週中に衆院を通過させたい」た。これに対し、中川秀直国対委員長は「衆院審議は今週がヤマ場。今週中に衆院を通過させたい」と、4日までの衆院本会議採決を目指す考えを表明した。

与党3党はこれに先立ち幹事長会談と国対委員長会談を開き、民主党がイラク特措法案の修正協議に応じるかどうかを1日に決めることを踏まえ、与党側の方針を決定することで一致した。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

イスラエル放送などによると、ヨルダン川西岸ジェニン近郊で30日、通行中のトラックが何者かの銃撃を受け、運転手のブルガリア人労働者の男性1人が死亡した。

イスラム原理主義組織ハマスとイスラム聖戦、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハが29日に対イスラエル攻撃の一時停止を宣言して以来、銃撃事件で死者が出たのは初めて。

ファタハの武装組織アルアクサ殉教者旅団がジェニンで「攻撃停止には応じない」とする犯行声明を出した。

過激派の武装組織には統制の取れていない末端組織も多く、渦激派の抑止というパレスチナ側の課題は容易ではないことがあらためて浮き彫りになった。《共同通信》

【この日の民主党】

[衆イラク特]派遣要員の安全確保、大量破壊兵器問題を追及

イラク復興支援特別措置法案を審議している衆議院特別委員会で30日、民主党の末松義規、首藤信彦、大出彰の各議員が質問に立った。

一番手の末松議員は、法案でイラク現地に派遣されることになっている自衛隊員と非武装の政府職員、および独自に現地入りしている民間人の3つの身分の邦人の安全確保について質問。政府の言う「安全区域」の設定基準を質した。しかし福田官房長官は、「完全に安全、安定が回復されたと考えられる地域」という以上具体的に答えられず、安全確保について十分な想定も準備もないことが明らかとなった。

首藤議員は、イラク現地の視察を踏まえて自衛隊に対するニーズがないことを指摘し、「占領軍以外に誰が求めているのか」と追及。福田官房長官は「非常に大きなニーズがあると聞いている」と見栄を張ったものの、それ以上は「今後きめ細かく調査する」としか答えられなかった。

大出議員は、英国や米国において、イラク攻撃の根拠となった大量破壊兵器の存在を示す報告書の内容が偽証や誇張によるものであったとの有力者の証言が相次いでいることを指摘し、「大量破壊兵器探しはタイムアウト。戦争支持を撤回せよ」と厳しく迫った。《民主党ニュース》



6月30日 その日のできごと(何の日)