平成5187日目
2003/03/22
この日のできごと(何の日)
【イラク戦争】米英軍、バスラの支配権を掌握
イラク戦争で米英軍は22日、イラク南部から中部へ進撃を開始。米CNNテレビによると、米陸軍の機甲部隊が首都バグダッドの南約250キロ地点に到達した。また、英BBC放送は、米英軍が同日午後、第二の都市で南部の要衝バスラの支配権を掌握したと伝えた。
作戦を指揮するフランクス米中央軍司令官は22日、カタールで開戦後初めて記者会見し、バスラについては支配権の掌握にとどめ、市内へ進軍しての完全制圧は避ける意向を示した。また、イラクの北部、南部、西部のほかに、バグダッド周辺でも作戦が進んでいると述べ、首都近くにも特殊部隊が展開していることを明らかにした。フセイン大統領の生死は「分からない」と述べた。《共同通信》
◇
ブッシュ米大統領は22日、週末恒例のラジオ演説でイラク戦争について「早く終わらせるには決定的な軍事力を行使する以外にない。中途半端な戦いはしない」と述べ、米軍の総力を挙げて戦う考えを強調した。
大統領は「広大で厳しい地形のイラクでは、戦いは長く困難になる可能性もある」とし、短期戦で終わるとの楽観的な見方を戒めた。さらに自由で民主的な戦後イラク建設のため「われわれの持続的な支援の決意が必要だ」と述べた。《共同通信》
◇
小泉純一郎首相は22日午後、イラク戦争について「できるだけ早く終わってほしい。最小の犠牲で、最大の効果を挙げるという戦術でしょうが、ともかく早く終わらせることが大事だ」と述べ、早期終結に強い期待を示した。東京・品川区の首相公邸前で記者団の質問に答えた。
米英軍の進攻が抵抗なく進んでいる点について「順調にいっている一つのあらわれだと思う。(イラク軍は)意外に早く投降者が出たり、戦意を喪失している。その方が犠牲者が出なくていいと思う」との認識を表明した。《共同通信》
◇
バグダッドからの報道によると、イラク国営テレビは22日、フセイン大統領が同日、戦況を点検するため主要閣僚を集めて会議を2回開いたと報じた。大統領はイラク軍が米英軍に善戦していると述べ、満足感を表明したという。
米ABCテレビは21日、米軍が20日未明に実施した空爆でラマダン副大統領ら政権幹部3人が死亡したと米中央情報局(CIA)が判断していると伝えていたが、イラク国営テレビは会議に大統領の二男クサイ氏のほかラマダン副大統領、アジズ副首相、サハフ情報相、ジャブリ国防相が出席したと伝えた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【大相撲】
大相撲春場所14日目(22日・大阪府立体育会館)3敗で並んでいた大関千代大海が勝ち、横綱朝青龍が敗れたため、千代大海が単独トップに立った。4敗は朝青龍と魁皇の2人。千秋楽は、千代大海が朝青龍に勝てば4場所ぶり3度目の優勝が決まるが、千代大海が敗れると最大3人による優勝決定戦となる。千代大海は平幕雅山を激しい攻防の末にはたき込み、朝青龍は大関魁皇の突き落としに屈した。雅山は5敗となった。関脇は若の里が6敗目、琴光喜が9敗目を喫した。小結は出島が6敗目、土佐の海は7勝7敗となった。《共同通信》
【J1】
Jリーグ1部(J1)第1節第2日(22日・カシマスタジアムほか=5試合)王座奪回を目指す鹿島が3−1で浦和に快勝、好スタートを切った。敗れた浦和は公式戦11連敗を喫した。市原は後半に初出場の山岸のゴールなどで2点を奪い、2−1で東京Vに逆転勝ち。今季からJ1に復帰したC大阪は、神戸に0−1で競り負けた。清水は後半24分に安貞桓のミドルシュートで追いつき、2−2で名古屋と引き分け、F東京は後半38分にケリーが頭で決めて柏に2−1で勝った。《共同通信》
【第75回選抜高等学校野球大会】
第75回選抜高等学校野球大会第1日は22日、「21世紀枠」の柏崎(新潟)と隠岐(島根)、ことしから導入された「希望枠」の旭川実(北海道)を含む34校が参加して甲子園球場で行われ、智弁和歌山(和歌山)が3回戦へ、桐蔭学園(神奈川)と斑鳩(奈良)が2回戦へ勝ち進んだ。《共同通信》
◇
「やっぱり新鮮ですね」。北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫さん(45)、祐木子さん(46)夫妻は、蓮池さんの母校の柏崎と斑鳩の開幕試合を観戦した。
母校は惜敗したが、中学校時代に野球部でキャッチャーとして活躍した蓮池さんは後輩の熱戦に感慨深げ。ファウルボールを取るため応援席にグラブを持ち込む張り切りようで、五回の初得点には思わず万歳。周囲の人と握手を交わした。
試合後、蓮池さんは「(甲子園での観戦は)やっぱり新鮮ですね」。試合結果には「残念だったが、いい試合だった。ひっくり返してほしかった」と悔しそうに話したが、すぐに気を取り直し「これを踏み台にして新たな夏を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。祐木子さんは「日本って平和だなと感じた」と、喜びをかみしめた。
北朝鮮に残した子供は高校球児と同世代。小雨がぱらつくあいにくの天気だったが、開会式では柏崎高校の生徒やOBら約3500人の応援団とともに選手入場を見守り「心を一つにしてやってきた結果、出られるようになった。涙が出そうだ。じーんと来た」と話した。《共同通信》
【この日の民主党】
北海道で知事選、札幌市長選に向け街頭演説会
民主党は22日、北海道札幌市内で街頭大演説会を開き、岡田克也幹事長らが北海道知事選挙、札幌市長選挙での勝利に向けた訴えを行った。民主党は、北海道知事選挙で鉢呂吉雄予定候補、札幌市長選挙で上田文雄予定候補をそれぞれ推薦することを決定している。
演説会で岡田幹事長は、「来るべき統一地方選挙において北海道知事選と札幌市長選は非常に重要である。知事選に立候補する鉢呂吉雄さん、市長選に立候補する上田文雄さんは、少し地味かもしれないが、2人とも決断する力と行動する信念を持った人で、地域のことは地域で決める、そんな地方からの改革を必ず実現してくれる人」と、2人の候補を紹介。そして、集まった多くの聴衆に「小泉内閣は外交どころか経済でも失政続きで、私たちの税金を無駄に使い雇用も景気もどん底にある。皆さん自身で変える勇気と責任を持ってください」と呼びかけた。
また、中沢健次民主党北海道総支部連合会代表も、「地方を切り捨てている小泉内閣ではダメだ。しかし、鉢呂さんと上田さんなら地方改革を実現できる」と訴えた。
なお、道知事選は3月27日、札幌市長選は3月30日に告示。投票はどちらも4月13日。《民主党ニュース》