平成5182日目

2003/03/17

この日のできごと(何の日)

【米政府】対イラク「外交の窓口は閉じられた」

フライシャー米大統領報道官は17日、米、英、スペイン3カ国が国連安全保障理事会に先週提出していたイラク攻撃を容認する決議案の採決を求めないと発表した。報道官は「外交の窓口は閉じられた」と述べ、安保理決議抜きでイラク攻撃に踏切米政府の方針を表明した。

ブッシュ大統領は17日午後8時から国民向けにテレビでイラク攻撃の最終決定を発表する。同時にフセイン大統領に最後通告を突き付け、政権の座から退き亡命するよう要求する予定。大統領は72時間の猶予を与える可能性もある。イラク攻撃が週末にも始まる公算が極めて大きくなった。

バグダッドの国連筋によると、米国は17日、イラク国内に展開する国連査察団に対し、国外に退去するように勧告した。

英国のグリーンストック国連大使が読み上げた声明は決議案取り下げの理由について「ある国がイラクに最後通告を行うことに拒否権を発動する考えを示し、妥協案も拒否した」と述べ、名指しを避けながらもフランスを強く批判した。《共同通信》

小泉純一郎首相は17日、最終局面を迎えているイラク情勢をめぐり、日本時間18日午前にも行われるブッシュ米大統領の演説を受けて、政府としての正式な見解を表明する方向で調整に入った。

小泉首相は17日夕の自民党役員会で「これまでも言うべきことは、はっきり言ってきたつもりだ。時期がくればさらに政府の立場、私の考えを明確に言うつもりだ」と強調した。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲春場所9日目(17日・大阪府立体育会館)横綱朝青龍が平幕琴ノ若の右小手投げに屈し、3敗に後退した。琴ノ若は7個目の金星。前日初黒星を喫した大関千代大海は琴龍を突き出し、1敗で単独トップを守るとともに、勝ち越してかど番を脱した。大関魁皇は霜鳥を右上手投げで退け6勝目。関脇は若の里が5勝目を挙げたが、琴光喜は栃乃洋に完敗して7敗目を喫した。出島と土佐ノ海の小結対決は出島が制して6勝3敗。土佐ノ海は黒星が先行した。1敗の千代大海を2敗で追うのは平幕の玉乃島、時津海、北勝力の3人になった。《共同通信》

【川口順子外相】武力行使やむなし

川口順子外相は17日午後の参院予算委員会で、米英がイラク攻撃を行った場合の対応に関し「大量破壊兵器の問題がわが国としては非常に大きな問題だと認識する」と述べ、大量破壊兵器の廃棄を重視する立場から武力行使はやむを得ないとの考えを示した。

外相は武力行使に反対し「人間の盾」としてイラクに残留している日本人は17日現在で、フリーのジャーナリストら報道関係者3人と、市民団体関係者ら3人の計6人であることを明らかにした。《共同通信》

【小泉純一郎首相】「イラクに問題ある」

小泉純一郎首相は17日夜、イラク問題をめぐる協議が打ち切られる可能性が強まっていることについて「国際社会は何回も協議し、最後の機会を与えると言ったが、イラクは依然、無条件に協力していない」と首相官邸で記者団に述べ、やむを得ないとの認識を示した。

新決議なしの武力行使については「一連の決議がある。そういうのを見れば、根拠となり得る。それに対し、イラクが真剣に、深刻に対応してこなかったことに問題がある」と述べ、過去との決議で武力行使は可能との見方を重ねて示した。

野党各党は17日、小泉純一郎首相のイラク問題についての発言を一斉に批判した。

民主党の菅直人代表は記者団に「首相は一貫して国民にきちんとした説明をしてこなかった。党首会談で『そのときにならないと分からない』と言っていて、『前から支持していた』というのは何なのか」と反発。

共産党の市田忠義書紀局長は「首相が述べていたことの破たんを示している。米国の孤立ぶりが際立っている時に、ひたすら追随する態度が厳しく問われている」と指摘。社民党の土井たか子党首も記者会見で「首相は従来の決議だけで武力行使できると言ったことはない。党首会談でも『まだ決めていない』と言った。愚弄するにも程がある」と非難した。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】イラクに最後通告

ブッシュ米大統領は米東部時間17日午後8時(日本時間18日午前10時)、対イラク武力行使に向けた全米向け演説をホワイトハウスから行い、イラクのフセイン大統領と2人の息子に対して、48時間以内に国外に出るよう要求、従わない場合には、米軍を主体とする武力で脅威を除去すると述べ、イラクへの先制攻撃に向けた最後通告をした。

米政府は、3人が亡命に応じる可能性は極めて低いとみており、早ければ週内にも開戦する公算が大きくなった。

ブッシュ大統領は、演説で「数十年に及ぶ(フセイン大統領の)欺瞞と残虐はいま、最後のときを迎えた。サダム・フセインとその息子たちは48時間以内にイラクを離れなければならない。拒否した場合には、軍事衝突になる」と述べ、大統領、長男ウダイ、次男クサイの3氏に対し、48時間以内の国外退去を求めた。米東部時間の19日夜まで(日本時間20日午前)を意味するとみられる。

開戦の時期については、「我々が選択した時間に始まる」と述べ、期限切れ後いつでも開始できるとの考えを示した。また、イラク国内にいる報道関係者や国連査察官らすべての外国人に即時退去を勧告した。《朝日新聞》



3月17日 その日のできごと(何の日)