平成5181日目
2003/03/16
この日のできごと(何の日)
【中国】新首相に温家宝氏
中国の第十期全国人民代表大会(全人代=国会)第一回会議は16日、北京の人民大会堂で全体会議を開き、朱鎔基首相(74)の後任に副首相だった温家宝氏(60)を選出した。
15日には胡錦濤氏が新国家主席に選出されており、江沢民前国家主席と朱氏のコンビを引き継ぎ、21世紀初頭の中国のかじ取りをする革命第四世代の「胡ー温指導体制」が完全に確立した。
中国は世界貿易機関(WTO)加盟による市場経済化の進展で、経済・社会の激変期にあり、立ち遅れが目立つ農村や国有企業の改革などで指導力を発揮できるか直ちに力量が問われる。4月にも実施される国務院(政府)の機構改革が首相として初の大仕事になる。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【大相撲】
大相撲春場所8日目(16日・大阪府立体育会館)全勝の大関千代大海に土がついた。千代大海は玉乃島に突き出され、無傷での勝ち越しを逃した。横綱朝青龍は琴龍にてこずりながらも、左外掛けで2敗をキープ。大関魁皇は旭天鵬を難なく退けた5勝目を挙げた。関脇同士の対戦は、若の里が琴光喜に左すくい投げで勝って4勝4敗。琴光喜は元気なく6敗目。両小結はともに敗れ、出島は5勝3敗、土佐ノ海は4勝4敗。1敗の千代大海を2敗で朝青龍と平幕力士6人が負う展開。十両は栃栄と浜錦が1敗でトップ。《共同通信》
【第3回世界水フォーラム】開幕
人口増加や地球温暖化で複雑化する水問題の解決策を探る第3回世界水フォーラムが16日、8日間の日程で京都市の京都国際会館で始まった。世界166カ国・地域、79機関から約1万人が参加し、京都、大阪、滋賀の3会場で337の分科会のほかイベントを開く最大規模の国際会議となった。
開会式で主催者のフォーラム運営委員会会長の橋本龍太郎元首相とムハマド・アブサイド世界水会議会長があいさつ。水供給や衛生改善のため具体的な行動を始めるべきだと訴え、「水の世紀」にふさわしい解決の処方せんを描くよう求めた。
アブサイド会長は「水をためて使うことは昔から行われてきた。不足する水供給確保のため今世紀も大規模ダムを造らなければならない」と「脱ダム」を掲げる先進国や市民団体に向け、発展途上国の立場でダム建設の必要性を強調した。《共同通信》
◇
京都市で開かれた「世界水フォーラム」開会式に出席された皇太子さまは16日、京都と他地域を結ぶ水運をテーマに記念講演した。
京都が琵琶湖を通じて日本海側や東日本と結び付き、淀川を通じて西日本と人や物の行き来があったことを時代を追って説明。淀川をはじめ日本の川はヨーロッパと比べ水量が一定でないため水運に好適ではないことなどを説明した。
皇太子さまは「テムズ川の船旅を何回か経験したことから、川に対する親しみを覚えています」と語り「世界の川や湖がその美しさを今後も保っていかれることを願います」と結んだ。《共同通信》
【石川銀行】元頭取ら7人逮捕
破たんした石川銀行(金沢市)の旧経営陣が、千葉県内のゴルフ場売却に絡み回収見込みがないまま同ゴルフ場に57億円を不正に融資したとして、石川県警捜査二課は16日、商法の特別背任容疑で元頭取A(67)、と同B(63)、同行人事部長C(42)ら7容疑者を逮捕した。県警は7人の自宅など計13カ所を家宅捜索し、書類などを押収、不透明な融資の実態解明を進める。
石川銀の金融整理管財人は16日、同容疑でA、B、Cの3容疑者を告訴した。さらに57億円のうち実質的な損害となった約10億円について、3人を相手に賠償を数日中に起こし、民事上の責任も追及する。
A容疑者は21年間、社長や頭取を務め、「ワンマン」と呼ばれた。同容疑者は容疑を否認しているという。《北國新聞》
【自民党・古賀誠前幹事長】イラク問題で政府批判
自民党の古賀誠前幹事長は16日、高知市内で講演し、イラク問題について「小泉純一郎首相も、川口順子外相も、国難と言うべきイラク、北朝鮮問題では国民にもっと説明をしていただきたい。特に川口外相は毎日、定期的にでも国民へのメッセージを届ける緊張感が大事ではないか」と述べ、政府の対応を批判した。
小泉内閣の経済政策については「構造改革路線を進めた2年間の結果として、平均株価は8000円前後になり、140兆円の国富を失った」と厳しく批判。同時に「小泉内閣をただ、いたずらに引きずり降ろそうという考えは毛頭ない。議院内閣制の中で与党が一体となって国家国民の運命を担っていく。トップリーダーだけの責任にしようとは思っていない」とも述べた。《共同通信》
【米、英、スペイン】首脳会談
ブッシュ米大統領は16日、大西洋のアゾレス諸島テルセイラ島のラジェス米空軍基地で、ブレア英首相、アスナール・スペイン首相とイラク情勢をめぐり緊急会談し、会談後の会見で「明日が世界にとって決断の時となる」と言明。3首脳は17日午後からの国連安全保障理事会で、対イラク武力行使容認の修正決議案協議を打ち切ることで合意した。
不乱積が拒否権行使の姿勢を崩さない中、米国が17日を外交努力の最終期限と明確に位置付けたことで、ブッシュ大統領が国連決議なしで早ければ17日夜にもイラクに対する最後通告の演説を行い、週末にも米英が開戦に踏み切る可能性が強まった。
会談後、戦後のイラク復興における国際協調の必要性を訴えた声明が発表された。《共同通信》