平成5090日目

2002/12/15

この日のできごと(何の日)

【社民党・土井たか子党首】拉致で陳謝

社民党の土井たか子党首は15日、党本部で開いた都道府県連合幹事長・選対責任者合同会議で、北朝鮮の拉致事件をめぐる対応や相次ぐ離党者による混乱について「社民党にとって厳しい試練の年だった。全国の皆さんにご心配、ご心労をおかけしたことを申し訳なく思っている」と陳謝した。

会議では次期衆院選の小選挙区に公認候補者100人を擁立し、比例代表も含め30議席を確保するなどの方針を確認した。

土井氏は拉致事件について「北朝鮮の見解を無批判に受け入れた部分がなかったとは言えない。拉致被害者の悲痛な訴えに耳を傾け、解決への努力が十分だったか省みる必要がある」と指摘。「至らなかったことを率直に認め、申し訳なかったと言わざるを得ない」と述べた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【NHK大河ドラマ・利家とまつ】最終回

【皇太子同妃両殿下】NZの休日

ニュージーランド訪問中の皇太子ご夫妻は15日午後、同国屈指の観光名所、ミルフォード・サウンド(入り江)を約1時間にわたって観光船で巡り、公務の間のつかの間の休日を楽しまれた。

同所は世界遺産にも指定されるフィヨルドランド国立公園内にあり、周囲は、滝や密林、起伏に富んだ岩に囲まれている。ご夫妻は軽い昼食後、一般の観光客らが集まるデッキに上がり、お互いの写真を取り合ったり、岩の上で休むオットセイを双眼鏡でのぞいたりした。

終始リラックスした様子で、欧州などから来た観光客とも気軽に話を交わし、英国の女性は「プリンセスのほうから話しかけてくれた。すてきなカップルですね」と喜んだ。《共同通信》

【ボクシング・辰吉丈一郎選手】3年4カ月ぶりのリング

前世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級チャンピオン、辰吉丈一郎(大阪帝拳)は15日、大阪府立体育会館で元世界ボクシング協会(WBA)フライ級王者、セーン・ソー・プルンチット(タイ)と10回戦を行い、6回1分10秒、TKOで勝ち、3年4カ月ぶりの復帰を飾った。戦績は18勝6敗1分け。

辰吉は1999年8月、ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)戦に敗れたあとの引退を撤回し、再起を目指してきた。《共同通信》

【スピードスケート】

スピードスケートのワールドカップ(W杯)短距離の第2戦、ハルビン大会最終日は15日、当地の室内リンクで男女計4種目を行い、男子500メートルで川田知範(日体大)が35秒88で自己最高の3位に入った。

しかし、このほかの日本勢は振るわず加藤条治(山形・山形中央高)は36秒26で13位、清水宏保(NEC)は36秒32で15位。ジェレミー・ウォザースプーン(カナダ)が35秒72で優勝し、この種目で開幕4連勝を果たした。

女子500メートルの日本勢は大菅小百合(三協精機)が38秒99で4位に入ったのが最高だった。モニク・ガルブレヒト・エンフェルト(ドイツ)が38秒75で2連勝し、1000メートルでは開幕4連勝を飾った。《共同通信》

【えひめ丸事故】元艦長、元実習生らに謝罪

昨年2月、ハワイ沖で愛媛県立宇和島水産高校の実習船えひめ丸に衝突、沈没させた米原潜グリーンビルのワドル元艦長が15日、事故後初めて同県宇和島市を訪問。同校内の慰霊碑に献花し、救助された元実習生らと面会、謝罪した。

被害者35家族のうち、補償交渉の続く実習生A君=当時(17)=ら犠牲者2人の遺族は和解条件の一つに元艦長
の来日を挙げており、今回の訪問で交渉の進展に弾みがつくとみられる。

同日午前、同校を訪れた元艦長は、慰霊碑に花輪を供えた後、犠牲者9人すべての名前を挙げて「安らかにお眠りください」と祈りをささげて黙とう。めい福を祈った。

午後には同市内で、救助された元実習生4人や家族と面会。立ち会った医師によると、元艦長は「謝罪が(心的外傷後ストレス障害=PTSD=に苦しむ)皆さんの回復につながれば幸いだ。船が沈んでいくとき、自分もその船にいたかった」などと涙を流して謝罪したという。

ワドル元艦長は同日夜、松山市内のホテルで来日後初めての記者会見に臨み、「一人ひとりの名前を口に出して心に刻みたかった」と慰霊碑での献花を振り返り「事故は私の人生を完全に変えた。毎日思い出している。残りの人生を痛みとともに生きていく」と沈痛な面持ちで語った。

事故後約1年10カ月が経過し来日が遅れたことについては「私の海軍での任務もあり、補償問題の妨げにならないようにしたかった」と釈明した。元艦長は17日までの日本滞在中に、亡くなった実習生の遺族にも直接謝罪したい意向という。

元艦長は、事故翌日の昨年2月10日に艦長を更迭されたが、刑事責任を問う軍法会議は見送られた。昨年9月、名誉除隊した。《共同通信》

【田中耕一さん】帰国

ノーベル化学賞を受賞した島津製作所の田中耕一さん(43)と妻裕子さん(37)は15日午後、授賞式があったスウェーデンのストックホルムから帰国した。

成田空港到着ロビーに居合わせたたくさんの旅行客から「お帰りなさい」「おめでとう」と拍手の出迎えを受けた田中さん。報道陣に「3、4時間は眠れた」と話しな」がらも、さすがに疲れた様子だった。

空港内で会見した田中さんは「スケジュールをこなすのが大変で、楽しむ機会はなかった。一番のイベントが終わり、ホッとしている。自分の布団で寝たい」と語った。

田中さんは、土産として大量のチョコレートを購入したといい「2002年はどういう年だったか」との質問に「できれば平穏に過ごしたかった。こういうことがなければ、普通のサラリーマーンとして正月が過ごせたのに」と苦笑いした。

今後の予定について「仕事にはならないだろうが16日から出社する。正月は家族だけでゆっくりしたい」と話した。《共同通信》

【PLO・アラファト議長】ビンラディン氏を非難

パレスチナ自治政府のアラファト議長は、15日付の英紙サンデー・タイムズとの単独インタビューで、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン氏が、イスラム社会の支持を得るためにパレスチナ解放運動を利用しているなどとして非難した。アラファト議長がビンラディン氏を公に非難したのは初めて。

アラファト氏は、イスラエルのシャロン政権がケニア・モンバサで起きたイスラエル人を標的にした同時テロを受け、パレスチナ人による自爆テロとアルカイダのテロを同列視することに反発、アルカイダを批判したとみられる。

インタビューで、アラファト議長は「ビンラディン氏がわれわれを助けてくれたことなど一度もない。彼は別の、全く異なる分野で活動しており、われわれの利益に反している。パレスチナの大義を隠れみのにするなとはっきり言う」と語った。

議長は、モンバサの同時テロで、アルカイダがこの大義を掲げてテロを正当化したことを特に非難。またイスラエルのシャロン首相が、アルカイタのメンバーがガザ地区やレバノンに潜伏していると述べたことについても「大うそだ」と退けた。《共同通信》



12月15日 その日のできごと(何の日)