平成5089日目

2002/12/14

この日のできごと(何の日)

【民主党】混乱に批判続出

民主党は14日午後、党本部で全国幹事長・選対責任者会議を開き、菅直人代表ら新執行部の下での党運営の在り方や統一地方選、次期衆院選などへの取り組みについて議論したが、地方の代表からは9月の代表選以降の混乱に対する批判が続出するとともに、熊谷弘前副代表らの離党問題を懸念する声が上がった。


https://www.dpfp.or.jp/

出席者は「選挙で決めた代表者を引きずり降ろしたというイメージが報道された。国民の支持が増えるか」(滋賀)「新聞、テレビを通じて内輪もめの状況が発信されている。地方でどんなに頑張ってもやっていけない」(秋田)などと強い不満を表明した。

これに対し、菅氏は「真摯に受け止め、一致団結していきたい」と党の出直しと政権交代への意気込みを示した。

また、岡田克也幹事長は熊谷氏の離党問題について「実態を詳細に把握していないが、絶対にないと信じている」と強調。自由党などとの野党結集に関しては「党内で鋭意検討を深める」と述べるにとどまった。《共同通信》

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【H2Aロケット4号機】打ち上げ

地球の環境変動をとらえる環境観測技術衛星「ADEOS2」と鯨生態観測衛星「観太くん」など、日本のロケットとしては初めて計4基の衛星を搭載した宇宙開発事業団の大型主力ロケットH2A4号機が14日午前10時31分、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられた。

4号機は、高度約800キロ台の上空でADEOS2を子定の軌道で分離、放出し、打ち上げは成功した。同事業団の山之内秀一郎理事長は「ロケットはほぼ完ぺきに役割を果たした」と話した。

H2Aは、昨年8月の1号機から4回連続の成功。信頼性が高いロケットとして本格運用が加速されるとともに、参入を目指す国際的な衛星打ち上げ市場での評価も高まりそうだ。

4号機は、ごう音とともにまばゆい光を放ちなから上昇。約7分後に、第一段の主力エンジン燃焼を停止。第二段エンジンの燃焼も予定通りで、約16分後にはADEOS2を分離した。

ADEOS2は同日正午前、太陽電池パネルを展開。同事業団は「みどり」と命名した。オーストラリアの衛星「FedSat」、観太くん、同事業団の試験衛星「マイクロラブサット」の3基が順調に分離したのも確認された。《共同通信》

【スノーボード】

スノーボードのワールドカップ(W杯)は14日、カナダのウィスラーでハーフパイプ(HP)が行われ、男子で17歳の成田童夢(ムラサキク)が初優勝した。

スノーボードW杯で日本の男子が優勝したのは2000年1月のHPを制した宮脇健太郎(白馬ク)以来2人目。女子は今月1日に山岡聡子(白馬ク)がHPで勝っている。《共同通信》

【フィギュアスケート】

14日、オランダのハーグで行われたフィギュアスケートのジュニア・グランプリ・ファイナル最終日の女子シングルで、安藤美姫(14)=オリオンク、愛知・城山中3年=が女子の競技会で史上初となる4回転ジャンプに成功した。

女子の技術進歩では、1992年アルベールビル五輪銀メダルの伊藤みどりが初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功した選手として知られ、日本選手がまた金字塔を打ち立てた。

安藤は演技の中盤で、男子でもごく少数のトップ選手しか跳べない4回転サルコーに成功したが、ショートプログラム(SP)での5位が響き、最終的には3位だった。

SP3位の太田由希奈(16)=京都醍醐ク=が自由演技で1位となり、逆転で初優勝した。《共同通信》

【スピードスケート】

スピードスケートのワールドカップ(W杯)短距離の第2戦、ハルビン大会は14日、ハルビンの室内リンクで男女計4種目を行い、男子500メートルで加藤条治(山形・山形中央高)が35秒63で自己最高の2位に入った。ジェレミー・ウォザースプーン(カナダ)が35秒43で優勝し、この種目で開幕3連勝。清水宏保(NEC)は35秒70で3位だった。

女子1000メートルでは外ノ池亜希(アルピコ)が1分18秒15で2位。同500メートルの日本勢は大菅小百合(三協精機)が39秒07で4位に入ったのが最高だった。モニク・ガルブレヒト・エンフェルト(ドイツ)が2種目とも圧勝し、500メートルは38秒45、1000メートルは1分16秒48だった。男子1000メートルはエルベン・ベンネマルス(オランダ)が1分10秒16で勝った。《共同通信》

【安倍晋三官房副長官】北朝鮮を批判

安倍晋三官房副長官は14日午後、北海道旭川市で講演、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が核施設の稼働再開を表明したことに対し「北朝鮮の新たな挑戦がいかに危険か本当に認識しなければいけない。自分たちの民がどうなっているのか、もっと真剣に考えてもらいたい」と述べ、北朝鮮の姿勢を強く批判した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】お国入り

小泉純一郎首相は14日夜、地元・神奈川県横須賀市を訪れ、自民党支部が来春の統一地方選に向け開催した総決起大会に出席した。昨年4月の首相就任以来、防衛大学校の行事や母親の葬儀のため同市に入ったことはあるが、選挙絡みは初めて。来年の衆院解散・総選挙が取りざたされる中、「解散風」は一気に強まりそうだ。

首相はあいさつで民主党の鳩山由紀夫前代表について「『小泉さんが退識しないと日本経済が良くならない。小泉さん退陣しなさい』と言っていた人が勝手に辞めた。不思議ですね」と皮肉。

自民党内にも首相退陣論が強まっていることを意識し「小泉降ろしをする方が勝手にこけてくれる。改革つぶしの小泉降ろしには断じて負けない」と強調。「改革の道をまっすぐに進みたい。支持率が高くても低くても小泉内閣の使命は構造改革だ」と「小泉流」を貫くと宣言した。

政局については「これ(総決起集会)は、統一地方選(に向けたもの)であって、総選挙じゃない。選挙より仕事だ」と軽く触れただけだった。《共同通信》

【この日の民主党】

全国幹事長・選対責任者会議を開く

民主党は14日、党本部で全国幹事長・選対責任者会議を開き、統一地方自治体選挙に向けた方針などを討議した。

会議ではまず、前日に就任したばかりの菅直人代表が挨拶に立ち、「新しい菅・岡田体制が、いわば183名の国会議員から一人残らず信任をいただいて成立し、ここから民主党が再スタートを切ったのだと、全国の仲間の皆さんに報告したい」と力強く語った。

続いて菅代表は、自らに課せられた使命として、1)国民に応えられる民主党をつくること、2)地域との接触の中で党の主張を鍛え、またそれを広めていくことを挙げ、「2003年は、統一自治体選挙、そして99%の確率で総選挙がある。民主党の反転攻勢の年だ。来年の今頃は、ぜひ首相官邸で皆さんと懇親会をやりたい」と述べ、挨拶を締めくくった。

次に岡田克也幹事長が報告に立ち、まず「民主党は結党以来の危機である。地域でご努力いただいたにもかかわらず、こうした状況に至ったのは国会議員・執行部の責任。お詫びしたい」と述べた。

岡田幹事長は、その原因の第1として「結党の原点を忘れたこと」を挙げ、日本の政治を変えるために民主党が政権をとり、政治を担っていくのだという結党の原点に戻り、全員一丸となってエネルギーを集中させていくことが必要だとした。第2に、党の決定事項で意思統一が図れないなど、政権を担うだけの組織的準備ができていないという印象を国民に与えたことを指摘。自己改革が不可欠だとした。第3の原因としては、小泉政権と戦う姿勢をはっきりと示せなかったことを挙げ、政府の失政を追及し、国民の立場にたって発言していく姿勢を明確にすべきだと指摘。こうした3点を克服し、国民の民主党への信頼を取り戻していきたいと訴えた。最後に幹事長から、13日の両院議員総会で承認された新役員体制が紹介された。

続いて、来年4月の統一自治体選挙、統一補欠選挙への取り組み、ならびに次期総選挙候補者擁立状況について報告があり、統一自治体選挙政策集の素案が提案された。質疑討論では、今年10月の統一補欠選挙における教訓を踏まえた取り組みの工夫や党のアピールの方向性などをめぐって活発な議論がなされた。《民主党ニュース》



12月14日 その日のできごと(何の日)