平成5078日目

2002/12/03

この日のできごと(何の日)

【民主党・鳩山由紀夫代表】辞任表明

民主党の鳩山由紀夫代表は3日午前の常任幹事会で、「13日に代表職を辞する決意を固めた」と述べ、臨時国会会期末の13日付で代表を辞任する意向を正式に表明した。3日午後五時から両院議員総会を開き、後継代表を含む新執行部体制づくりに着手する。


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後継の党代表は菅直人前幹事長を軸に、岡田克也幹事長代理の名も挙がっている。国会開会中であるため、4日以降、あらためて両院議員総会を開き新代表を選出する方針。

常任幹事会では(1)党内に「野党結集準備委員会」を設置し、その検討を踏まえ各党と協議を開始(2)自由党との一層の連携強化−との方針が了承された。

鳩山氏としては自らが主導してきた自由党との合流を含む野党結集に一定の道筋がついたとして辞任を決断した。

鳩山氏は常任幹事会で、「民主党の代表職をいただいたが、必ずしも順調に党運営がなされていない。その責めは私が負うべきだ」と辞任の理由を説明。「総選挙が来年間違いなく予測される中、野党結集の力を強めてなくてはならない」と引き続き野党結集に努力する考えを表明した。

しかしこれに先立つ役員会で「野党連合」の準備委員会を直ちに設置することや、自由党との間で正式協議に入ることを提案したが、他の役員の反発で決定内容は修正された。

鳩山氏は1999年9月に民主党代表就任。今年9月の代表選で菅氏らを破り3選を果たした。しかし、代表選で支援を受けた旧民社党出身の中野寛成氏を幹事長に起用したことから、若手グループが「露骨な論功行賞人事」と強く反発する」など党内が混乱した。支持率が低迷し、衆参統一補選で惨敗。唐突な新党構想への反発で退陣要求が一気に高まった。

鳩山氏は11月29日の記会見で今国会末に「出処進退を明確にする」としていたが、早期に辞任を確定するよう求める声に押し切られた。

鳩山氏は93年、自民党を離党し、新党さきがけの旗揚げに参加。96年に旧民主党を結成し、98年には4党が合流した現在の民主党を発足させた。《共同通信》

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【サッカー・トヨタ杯】

サッカーのクラブチーム世界一決定戦、第23回トヨタ・カップは3日、横浜国際総合競技場で行われ、欧州チャンピオンズリーグを制したレアル・マドリード(スペイン)が2−0で南米クラブ選手権優勝のオリンピア(パラグアイ)に勝ち、4年ぶり2度目の優勝をした。Rマドリードは、前身のインターコチネンタルカップと合わせ、通算3度目のクラブ世界一のタイトル獲得となった。

スター選手をそろえたRマドリードが攻勢に立ち、前半14分にFWロナウドが先制ゴール。後半39分にグティが追加点を挙げて快勝した。パラグアイ代表を主力とするオリンピアも逆襲から決定機をつかんだが、GKの好セーブにもあって無得点に終わった。最優秀選手にはロナウドが選ばれた。トヨタ・カップでの欧州・南米の対戦成績は、欧州の12勝11敗となった。《共同通信》

【ボクシング】

世界ボクシング評議会(WBC)の第4回総会は3日、東京都内のホテルで41カ国から約450人が出席して開会式が行われた。ボクシング世界統括団体の総会が日本で開催されるのは初めて。

開会式では、今年が日本初の世界チャンピオンとなって50年にあたる元フライ級王者の白井義男氏、元同級王者の勇利アルバチャコフ氏、前バンタム級王者の辰吉丈一郎(大阪帝拳)に功労賞のメダルが贈られた。

総会では役員会議のほか、ランキング、審判、医事などの各委員会が並行して開催され、6日まで会議が行われる。《共同通信》

【プロ野球】

近鉄からフリーエージェント(FA)宣言した中村紀洋内野手(29)は3日、大阪市内のホテルで、阪神と2度目の正式交渉に臨んだが「悩んでいる状況に変わりはない」と、結論を先送りにした。この日は阪神側から黒田正宏球団本部付部長が出席した。17日に3度目の交渉を行う。

中村は妻子とともに交渉に臨み、前回交渉で合意に達した6年総額30億円以上などの条件面の確認をした。中村は「いい話ができた」と言いながらも、17日の交渉での決断には「今の段階では無理でしょう」と話した。米大リーグ球団からのオファーには「全然ない。あれば話を聞きに行かないと」と説明した。

黒田球団本部付部長は「阪神、近鉄、メジャーが出そろってから決断するというのを確認した。結論は彼(中村)に委ねている」と話した。17日の交渉には野崎勝義球団社長、星野仙一監督も出席する予定。《共同通信》

【松井秀喜外野手】代理人はテレム氏

FA宣言して大リーグ行きを表明している松井秀喜選手(28)の代理人が、ヤンキースのジアンビ内野手やムシーナ投手の代理人を務めているアーン・テレム氏に決まった。松井が3日、東京都内で「(テレム氏と)契約はしていないが、ほぼ合意しました」と語った。代理人が決まったことで、注目される松井の大リーグ移籍先をめぐる交渉は本格化することになる。

松井は大リーグ移籍表明後、独力で交渉を行う予定だったが、代理人を立てることに方針を転換。親類の弁護士と相談しながら人選を進めてきた。テレム氏とは数日後に正式に契約を結ぶという。

松井はテレム氏を選んだ理由について「家族と相談して、いろんな意味で僕にとって一番ふさわしい人だということだった。人柄も仕事の面でも信頼できる人物だということです」と語った。《共同通信》

【国連】イラク大統領宮殿を査察

イラクのフセイン政権による大量破壊兵器開発疑惑を調べている国連査察団は3日朝、バグダッド中心部にある「スジュード(礼拝)宮殿」で抜き打ち査察を実施した。

同宮殿はイラク全土で計8カ所ある大統領宮殿の一つ。イラクへの国連査察が11月27日に4年ぶりに実施されて以降、大統領宮殿への査察は初めて。

査察団は宮殿の入り口で警備員に数分間待たされたが、2カ所から立ち入りを認められた。査察は約1時間45分と短時間で終了した。

査察団の植木安弘報道官は、計画通りに査察が実施できたかどうかについて「コメントできない」と語ったが、立ち会ったイラク国家監視局のアミン局長は「イラク側は協力した。査察官は満足している」と強調。大量破壊兵器開発計画の申告については、イラク政府が7日に行う方針を明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・福田康夫官房長官は3日の記者会見で、最終報告取りまとめをめぐる道路関係4公団民営化推進委員会の混乱に関し「懸命に努力している最中ですから」とクールに回答。しかし「道路利害関係者を委員にしたことが混乱の要因ではないか」と問われると「道路の利害に関係ない人いますか、この世の中で。あなたも利用者でしょ」と過熱気味に。「あなたが考えているよりはるかに見識のある方だ。委員の方々も冷静に、皆さん方も冷静に見守ることが大事だ」と熱っぽい「冷静のすすめ」。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】比大統領を歓迎

国賓として来日したフィリピンのアロヨ大統領を歓迎する天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が3日夜、皇居・宮殿の豊明殿で開かれた。

陛下はスピーチで、マルコス政権を厳しく批判した同国のジャーナリスト、故ホアキン・ロセス氏が、国際新聞発行者協会の「自由のための金ペン賞」を受賞したことに触れ、同国が「民主主義と言論の自由を守ることに努めてきた」と評価。「そのような貴国とこれに共感を持つわが国との間に、活発な交流が続けられ、関係がますます緊密なものとなってきていることは喜ばしい」と述べられた。

大統領は、「両国は平和と安定を構築し、維持する上で極めて重要な同盟国です」と答辞を述べた。

出席者はフィリピン側が随員の長女エバンジェリナさん、外務長官や駐日大使ら。日本側は皇太子ご夫妻ら皇族方、小泉純一郎首相や閣僚、フィリピンとの友好団体や経済団体の代表らで、約140人。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、エクスポズは3日、吉井理人投手(37)を事実上の自由契約となるウエーバーにかけたと発表した。代理人」を務める団野村氏によると、吉井には前日、この処遇は伝えられており、ウエーバーがクリアされ次第、大リーグの他球団へ移籍のオファーを始めるという。

吉井は今季、先発、中継ぎで計31試合に登板。援護に恵まれず4勝9敗、防御率4.11だったが、先発した20試合では防御率3.61と安定していた。野村氏は「数週間前には来季も契約したいということだった。がっかりというか(エクスポズの思惑が)分からない」とコメントした。

吉井はメッツを皮切りにロッキーズ、エクスポーズでプレー。大リーグ5年間の通算成績は32勝47敗、防御率4.62。9月下旬に利き腕でない左肩の手術を受けたが、順調に回復しており、来季のプレーには支障ないとみられている。《共同通信》

【この日の民主党】

4野党、あっせん利得処罰法強化案を再提出

3日、民主党、自由党、日本共産党、社会民主党は、あっせん利得処罰法強化法案を前国会に引き続き衆議院に提出した。

この法案のポイントは、以下の7つ。(1)処罰対象に首長や地方議員の秘書、親族等も含まれること。(2)現行法にある「その権限に基づく影響力を行使して」との文言を削除すること。(3)犯罪の構成用件から「請託」をはずす。(4)第三者供賄について明記する。(5)「契約の締結、行政処分」に限定せず「職務に関する行為」全般に拡大する。(6)見返りを「要求」「約束」「申込み」した場合も対象にする。(7)「報酬」の範囲を拡大する。

提出者の堀込征雄衆議院議員は、「今日までこの法律の適用は1件のみ。検察当局が実際に使えない法では意味がない。政治家と金にまつわることを正すため提出した」と、再提出の理由を述べた。

[NC]「新・障害者基本計画とプラン策定への提言」を了承

民主党ネクストキャビネット(NC)は3日の会議で、党障害者施策推進プロジェクトチーム(座長・石毛えい子衆議院議員)が中心になって策定した「新・障害者基本計画とプラン策定への提言」を了承。早急に首相官邸への申し入れを行うことを確認した。

この提言は、政府が来週にも閣議決定しようとしている「新障害者基本計画」とその達成目標を数値で示した「新障害者プラン」に対して必要な修正を求めるもの。

[NC]NPO活動促進法改正案への賛成を確認

民主党ネクストキャビネット(NC)は3日の会議で、民主党の主張をほぼ受け入れる形で策定され、内閣委員長提案として衆議院に提出されることが固まっている「特定非営利活動促進法の一部を改正する法律案」を審査し、賛成することを確認した。

[NC]戸籍法改正案の衆院法務委員長提案を確認

民主党ネクストキャビネット(NC)の3日の会議で、戸籍法改正案の衆議院法務委員長提案による提出で与野党が合意したことが報告された。

同改正案は、虚偽の婚姻・養子縁組などで戸籍が偽造される事件が多発したことを受け、被害者の戸籍を偽造の痕跡が残らない形で復元できるようにするもの。今国会中の成立を図る。

鳩山代表が党常任幹事会で辞任を表明

民主党の鳩山由紀夫代表は3日の党常任幹事会で、今月13日をもって代表を辞任することを表明した。あいさつの要旨は以下の通り。

[代表あいさつ(要旨)]

今日まで常任幹事の皆様方には大変ご苦労さまでした。いろいろとご心配をおかけし、また、ご迷惑もおかけしましたが、そのなかで、日々それぞれの立場でご努力いただいたことに感謝を申し上げます。

言うまでもありません。皆さんと同じように私も民主党が大好きであります。その民主党の設立の経緯は、お分かりの通り、自民党に対抗し得る二大勢力の政党政治の一翼を担う、政権交代可能な政党たらんと、しかる後、政権を取ると、その目標のもとで皆様方とともに行動を起こし、今日に至っております。その気持ちは皆様方と同じで、今まで以上に今強い思いを持ち合わせております。

ただ、皆様方のご議論のおかげで、またサポーターの皆様方のご協力のもとで、第三期の民主党の代表としての職を頂いたわけでありますが、その後必ずしも順調に民主党の運営がなされておりません。大変残念に思っております。いろいろな思いがおありだとは思いますが、その責めは私が負うべきでございます。ぜひ、民主党の真価を皆様方に発揮願いたい。そして、真の意味の民主主義を確立していただきたい。国民に期待される政党の姿を早く取り戻していただきたい。その思いのもとで、私を今日まで支持していただいた皆様方にお詫びを申し上げなければなりませんが、この会期13日をもって民主党代表の職を辞す決意を固めました。どうかご理解をお願いしたい。

皆様方には、常任幹事のお一人お一人として、党の発展のために今日まで大変なご協力をいただきましたことに心から厚く御礼を申し上げます。大変ありがとうございます。私自身が至らぬゆえこのようなことになってしまいましたことをお詫び申し上げます。

私はやはり真の民主主義というものをつくり上げていくために、今こそ民主党自身の体質というものも強化しなければなりませんし、選挙における候補者の擁立も果たしていかなければなりません。と同時に、民主党一党のみでなく、野党との協力関係を今まで以上に強く構築していかなくてはならないと信じている一人でございます。いわゆる野党結集というものを民主党を軸にして作り上げていくことが急務だと信じています。総選挙がいつになるかという情勢はあろうかと思います。しかし、来年には間違いなく総選挙が行われると予測されるなかで、民主党の体力を今まで以上に強化を急がなければならないこと、言うまでもありません。

そのためにも、野党との間の結集力を強めていかなければならないときだと思っています。どのようにしてこれを実現していくか、大変難しい課題だとは思いますが、これを乗り越えてこそ、真の民主主義が確立できると私は信じておりますだけに、そのことを皆様方に何としても行っていただきたい。皆様方のお立場はよく理解しております。この思いをぜひご理解いただいて、お立場のなかで最善のご努力をいたしていただきますように、心からお願いを申し上げたいと存じます。

まだ会期末まで10日ございます。その間に、ぜひ小さな次元の権力闘争のような話ではなくて、大きな、日本をどうつかんでいくか、国民の民心をどうやって民主党がつかんでいくか、そこに皆様方のお気持ちを集中していただくなかで、そうした和のある民主党の姿を一刻も早く実現していただきたい。後任の人事も含めて、党のことをできるだけ皆様方のご協力のなかで、スムーズに運んでまいりたいと思いますので、その意味でのご協力もさらにお願い申し上げたい。

あらためて、常任幹事の皆様方に申し上げなければならないことは、応援していただいた、ご指導いただいた皆様には大変つらいことではありますが、そのことによって、民主党の新たな道をぜひ切り拓いていただきたい。その願いをこめて、辞任を申し上げますので、どうかわがままをご了解願いたい。 よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

両院議員総会で代表の13日辞任を了承

民主党は3日午後5時から本部で両院議員総会を開き、鳩山由紀夫代表の13日をもっての代表辞任を了承した。また、常任幹事会に野党結集準備委員会を設置すること、自由党との連携を一層強化することが、中野寛成幹事長から提案され、これも了承された。

鳩山代表は「心眼を開き、1人で下したの結論だ。国難であるこの時期、野党第一党の責任を痛感する。補欠選挙で十分な成果を挙げられなかったことを、お詫び申し上げる」と挨拶した。総会では1人の議員から異議が出されたものの、代表の重い決断を受け止めることを確認した。

新代表の選任方法などは、今後の両院議員総会で決められる。

[NC]第4次鳩山NC、13日の総辞職を確認

民主党の第4次鳩山ネクストキャビネット(NC)は3日の会議で、鳩山由紀夫代表(NC首相)の辞任に伴い、臨時国会が閉会する13日をもって総辞職することを確認した。

海江田万里政調会長は会議冒頭の挨拶で、「各大臣の今日までのご努力に感謝したい。13日の最終日まで、法案審査、政策決定など集中した討議をお願いする」と述べた。

「執行部退陣という事態を率直に反省すべき」岡田幹事長代理

民主党の岡田克也幹事長代理は3日、定例記者会見を行い、同日の党常任幹事会における鳩山由紀夫代表の今国会会期末での辞任表明をめぐる問題について語った。

岡田幹事長代理はまず、「執行部の一人として、代表を十分支えられなかったことを大変申し訳なく思う」と述べ、党執行部が発足から70日でこうした事態に至ったことについて、「何が悪かったのか、なぜこうなったのか、率直に反省しなければならない。何が問題で党の支持率が低迷しているのか。代表が替われば済む問題ではない。しっかり党内議論を尽くして新しい体制を作らねばならない」との考えを示した。

さらに、民主党の今後のあるべき姿について、「皆が一つの方向性に向かって集中していくべきだ。『政権政党になってこの国の政治を変える』、この結党の原点をしっかり踏まえ、一人ひとりの議員が頑張っていくことだと思う」と述べた。《民主党ニュース》



12月3日 その日のできごと(何の日)