平成5079日目

2002/12/04

この日のできごと(何の日)

【北朝鮮による日本人拉致事件】

拉致被害者支援法が成立

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致被害者に対する「拉致被害者等給付金」や「滞在援助金」の支給を柱とした「北朝鮮当局による拉致被害者支援法」が4日の参院本会議で可決、成立した。来年1月1日から施行される。

支援法は第1条の目的で「北朝鮮当局による未曽有の国家的犯罪によって拉致された被害者の生活基盤の再建」と明記。事件の特殊性を強調した上で、被害者らへの支援を国や地方自治体の「責務」としたのが特徴だ。

経済的支援では、永住する帰国者に5年を限度に単身世帯で月額17万円、2人世帯で24万円の拉致被害者等給付金を支給。3人目からは1人当たり3万円ずつを加算。最初の月は月額の4倍を支払い、一時金的な性格を持たせた。

家族が北朝鮮に残っているなどのため永住帰国の意思表示が困難な場合は、帰国した拉致被害者に対して、給付金と同額の滞在援助金を支給する。

国民年金は拉致期間を被保険者期間とみなし、国がその期間の保険料相当額を全額負担する。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【J1・横浜マリノス】新監督に岡田武史氏

Jリーグ1部(J1)の横浜Mは4日、来年1月から元日本代表監督の岡田武史氏(46)が新監督に就任すると発表した。契約期間は2年間。下条佳明監督は天皇杯終了まで指揮を執り、来季はゼネラルマネジャーに就任する。4日、横浜市内のクラブハウスで記者会見した岡田氏は「十分に優勝を狙えるチームに入ることができ、幸せだ。これからが楽しみ」と抱負を述べた。

横浜Mでは、数人の候補者の中から、世界的に人脈を持ち戦力補強が有利なことや、常に優勝を争えるチームづくりができる指導力などを評価し、岡田氏と最優先で交渉していた。

岡田氏は1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会で日本代表の監督を務めた。翌年には当時2部(J2)の札幌の監督に就任。2季で1部(J1)復帰を果たし、昨季終了後に退任した。

横浜Mは今季第1ステージ2位となったが、第2ステージは開幕3連敗など振るわず、シーズン途中にラザロニ前監督を解任。下条監督が後任を務め、6位(年間2位)で終了した。《共同通信》

【九州共立大・新垣渚投手】ダイエーと仮契約

ダイエーの小川編成部長らが4日、自由獲得枠の九州共立大・新垣渚投手(22)と福岡市内のホテルで会談し、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で仮契約した。

新垣は「40歳まで150キロ(の速球を)投げられる投手になりたい」と笑顔で抱負を表明。同じく自由獲得枠の和田(早大)とともに即戦力として期待がかかるが「和田と切磋琢磨してレベルアップすればチームにいい影響を与えられると思う」と話した。(金額は推定)《共同通信》

【川崎協同病院事件】主治医逮捕

川崎協同病院(川崎市)で1998年、意識不明になった同市の男性患者=当時(58)=が筋弛緩剤を投与され死亡した事件で、神奈川県警は4日、殺人の疑いで、主治医だった医師A容疑者(48)=横浜市=を逮捕、同病院を家宅捜索した。

県警は、回復の見込みはないとして独断で治療を打ち切り、呼吸維持の気管内チューブを抜き、鎮静剤と筋弛緩剤を投与して死期を早めた一連の行為は、医療行為を逸脱した殺人と判断。川崎臨港署に捜査本部を設置した。

カルテには植物状態になった場合の家族の介護負担などに触れた記述もあり、詳しい動機の解明と殺意の立証を進める。同医師は「だいぶ内容が違う」と容疑を否認したという。

須田医師は任意段階の聴取に「家族の要請で治療を断念しチューブを抜いた。薬剤投与は苦もんを取り除くため。いずれも医療行為だった」と主張。家族は「死なせてほしいと頼んだことはない」としている。

調べでは、患者は川崎公害病で、98年11月2日に気管支ぜんそくの発作を起こし心肺停止状態で入院。意識不明が続いた。A医師は同月16日午後5時半ごろ、家族の前でチューブを抜き、鎮静剤2種類に続いて同7時すぎ、筋弛緩剤を投与し、患者を死亡させた疑い。《共同通信》

【政府】イージス艦派遣決定

政府は4日、テロ対策特別措置法に基づくインド洋での対米支援活動で、海上自衛隊の最新鋭護衛艦のイージス艦1隻を12月中旬に派遣することを決めた。石破茂防衛庁長官が同日夕、首相官邸で小泉純一郎首相に派遣の方針を伝え、首相も了承した。

公明党が同日、反対方針を確認するなど与党内には反対・慎重論が根強いが、高度な情報収集能力を備えるイージス艦派遣がイラク攻撃を準備している米国への「間接支援」につながると判断。政府の自主的判断で決定しても公明党は黙認する見通しで、連立離脱などの事態を招くことはないとして派遣に踏み切った。

派遣するイージス艦は海上自衛隊横須賀基地の「きりしま」か佐世保基地の「こんごう」で調整。派遣時期は現在インド洋で活動している護衛艦「ひえい」が交代時期を迎えるため今月中旬に出航し、3週間後に現場海域に到着する予定。政府は5日にも、支援活動の実施要項の派遣艦船名などを変更する。《共同通信》

【小泉純一郎首相】フィリピン・アロヨ大統領と会談


https://www.kantei.go.jp/

小泉純一郎首相は4日夜、フィリピンのアロヨ大統領と首相官邸で会談し、両国感の経済連携の早期実現に向けた共同声明とミンダナオ地域支援における「平和と安定のためのミンダナオ支援パッケージ」をまとめ、署名した。《共同通信》

【民主党】常任幹事会

民主党は4日午後の常任幹事会で、辞任表明した鳩山由紀夫代表の後継代表を選出する両院議員総会を10日夕に党本部で開催することを決めた。幹事長ら党役員は13日にあらためて開かれる同総会で承認され、新体制が発足する。

代表選出馬の方向で検討している岡田克也幹事長代理は4日午後、国会内で若手議員と意見交換。岡田氏に近い議員は、有力候補である菅直人前幹事長との候補者一本化に向けた調整を進めていることを明らかにした。

これに関連し菅氏は同日夜、都内の集会で「鳩山氏は私心を捨てて行動した。私も私心を捨て行動しなければならない」と述べた。菅氏周辺は「党を二分する選挙は避けねばならない」として、岡田氏側との調整次第では擁立見送りもあり得ることを示唆した。

一方、横路孝弘元副代表グループ幹部は、菅氏を支持する考えを強調した上で、代表選での推薦人集めに入る考えを示した。

鳩山氏を支持してきた議員グループは4日午後の会合で、鳩山氏を会長とする「民主党政権を創る同志会」を結成することを確認した。事実上の「鳩山派」の旗揚げと受け止められており、出席者からは鳩山氏の野党結集路線を継承する候補者を推すべきだとの意見が出た。

立候補には、9月の代表選と同じく国会議員20人の推薦が必要。10日の両院議員総会で過半数を獲得した候補が次期代表になる。任期は鳩山氏の残任期間の2004年9月まで。《共同通信》

【東ティモール】反政府暴動

東ティモールの首都ディリで4日、警察を批判する若者のデモが反政府運動に暴動。数千人の群衆がアルカティリ首相の退陣などを叫び、首相宅やオーストラリア資本のスーパーなどに次々と放火、略奪行為が広がった。

政府発表では、警官隊の発砲などで大学生ら2人が死亡、市民ら多数が負傷した。国連筋は、3人死亡の情報もあるとしている。

グスマン大統領は、高校、大学の5日から2日間の休校を指示する一方、学生の代表らと会い、自粛を求めた。しかし、死亡学生の葬儀に多数の群衆が再び集まる可能性が高い上、元独立派ゲリラの雇用や貧富の差の拡大などの社会問題が顕在化し、政府批判が高まっており、暴動が拡大する恐れもある。

ディリ市内には同日夜、地元警察のほか、国連警察、平和維持活動(PKO)の部隊が展開。事実上の夜間外出禁止令が敷かれている。非常事態宣言が出されたとの報道もあったが、政府は公式に否定した。

ディリの日本大使館によると、東ティモールにはPKO参加の自衛隊員を含め約740人の邦人が滞在。うち自衛隊員を除くディリ在住の59人の無事を確認した。日本の内閣府事務所があるビルも激しい投石を受け、所員は郊外の自衛隊駐屯地に避難した。《共同通信》

【この日の民主党】

党常任幹事会で新代表選出に関する規則・日程案を了承

民主党は4日、臨時の常任幹事会を開き、鳩山代表の辞任表明にともなう後任人事について、10日に両院議員総会を開催して新代表を選出することなどを盛り込んだ選挙規則・日程案を決めた。5日の両院議員総会で正式に決定する。

党規約では、代表の選出は党所属国会議員と党員・サポーター等を有権者とする選挙によって行うこととされているが、任期途中で代表が欠けた場合には、選挙によらず、両院議員総会で代表を選出できることになっている。代表の退任時期が臨時国会会期末の13日と迫っていることなどから、「時間がない中でのやむを得ない措置」(平野博文広報・宣伝委員長)として、この特例規定によることとなった。

常任幹事会の決めた「2002年12月の民主党代表の選出に関する特例規則(案)」では、新代表を選出する両院議員総会は12月10日に開催、新代表の候補者となろうとする党所属国会議員は、同日に20人の党所属国会議員の推薦人名簿を添えて中央代表選挙管理委員会に届け出ることとされている。また、新たに選出される代表の任期は、現鳩山代表の残任期間である2004年9月末日まで。

民主党広報・宣伝委員会は、10日に予定される代表選出のための両院議員総会、13日に予定される両院議員総会での現代表退任・新代表就任の各演説の様子をインターネット動画でライブ中継する予定。《民主党ニュース》



12月4日 その日のできごと(何の日)