平成5077日目

2002/12/02

この日のできごと(何の日)

【野球日本代表】監督に長嶋茂雄氏

野球の日本代表監督に、プロ野球前巨人監督の長嶋茂雄氏(66)の就任が2日決まった。シドニー五輪でメダルなしの苦杯をなめた日本が、2004年のアテネ五輪で巻き返しを期すために切り札を投入。長嶋氏がこれに応えて、どうさい配を振るうか。チーム編成とともに注目される。

プロ、アマ合同の全日本野球会議幹事会、代表編成委員会は同日、東京・内幸町のプロ野球コミッショナー事務局会議室で開かれ、2004年アテネ五輪を目指す日本代表監督に長嶋氏を選出した。同氏は背番号「3」を希望している。

任期は特に設けず、コーチングスタッフは来年1月をめどに3、4人を人選する。後藤寿彦前監督は、1月のインターコンチネンタルカップ後の退任が決まっていた。

長嶋氏は既に日本代表編成委員会強化本部長を務めており、国際大会の代表チーム編成に携わっている。今後は監督兼強化本部長として代表チームを編成、指揮することになるが「是が非でも五輪の聖地で日の丸を揚げたい」と抱負を語った。《共同通信》

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【燃料電池乗用車】政府に納入

世界初の市販となる燃料電池乗用車の納車式が2日、首相官邸で開かれ、トヨタ自動車の奥田碩会長とホンダの吉野浩行社長が小泉純一郎首相に金色のキーを手渡した。

水素と酸素の化学反応で発電し電気モーターで走る燃料電池車は、排ガスが出ない次世代低公害車の目玉。世界の自動車メーカーでトヨタとホンダが先駆け、日米での同時市販にこぎ着けた。

小泉首相は「かなり高くても燃料電池車は政府が真っ先に買うと言ってきたが、予想より早かった」とあいさつ。「日本のエネルギー戦略にも意味がある」と述べ、環境対策と経済発展の両立を目指す姿勢を強調した。

首相は早速、2台の助手席に乗り、吉野社長らの運転で官邸前を試乗。「意外と静かで軽い感じ。(通常の)自動車と変わらない」とご満悦だった。《共同通信》

【小泉純一郎首相】早期解散を否定

衆院予算委員会は2日午後、小泉純一郎首相が出席し、北朝鮮との国交正常化交渉、経済対策などについて集中審議を行った。首相は次期衆院選の時期について「私は自ら解散するとかいう発言は一言も言っていない。仕事をするのが精いっぱい。任期ある限りは仕事を精いっぱい考える」と述べ、早期解散を否定した。

来年度税制改正での道路特定財源の一般財源化に関し、首相は「今まで道路意外に使えなかったものを50年ぶりに見直す。しかし来年度で一般財源化するのは国民の理解が得られない。暫定税率の問題もある」と述べ、来年度の見直しは先送りする考えを示した。《共同通信》

【民主党】「鳩山辞任論」噴出

民主党の鳩山由紀夫代表は2日午前、党本部で開いた緊急役員会で「新党」構想は現段階では念頭にないとの考えを示し、事実上新党構想を撤回した。その上で民主党が自由党を吸収する形での野党結集を提案した。

しかし、出席者は了承せず、同日中の辞任など早期に進退を明確にするよう求める意見が噴出。民主党内では鳩山氏が今週中に辞任表明せざるを得ないとの見方が強まっている。《共同通信》

民主党の鳩山由紀夫代表は2日午後、神戸市で講演し、早期辞任要求が強まっている自らの進退について野党結集に道筋を付けた上で、辞任する考えを強調した。

これに対し党内では、羽田特別代表が「一日も早く方向性を出すことが大事だろう」と述べるなど、今週内には辞任表明せざるを得ないとの見方が強まっている。3日午前に再開される党役員会での鳩山氏の対応が焦点になりそうだ。後継の党代表は9月の代表選で次点だった菅直人前幹事長を軸に、岡田克也幹事長代理らの名が挙がっている。

また鳩山氏が辞任した場合、自由党との間で野党連携の在り方について検討する協議会を新設し、その「議長」格として処遇する案が浮上、羽田氏周辺が鳩山氏側に打診している。鳩山氏は2日夜、支持議員らとの会合で「自分の責任で『野党連合』をやり遂げたい」と述べた。

野田佳彦国民運動委員長ら若手グループは2日夜の会合で、鳩山氏が3日の役員会で辞任表明しない場合は、代表解任を求める両院議員総会開催に向けた署名活動を始めることでほぼ一致。次期代表には菅氏を推す声が多かった。《共同通信》

【ロシア・プーチン大統領】中国・胡錦濤副主席と会談

中国訪問中のプーチン・ロシア大統領は2日午後、胡錦濤共産党総書記(国家副主席)と人民大会堂で会談、中ロの戦略的協調関係を継続、発展させることで一致した。

江沢民主席の後継として国家主席就任が確実な胡総書記からも、両国が安全保障分野などで引き続き協調する方針を取り付けたことで、大統領は中国新指導部下での両国の戦略関係維持という今回の訪中の重要な目的を達した。

胡氏は昨年10月のロシア訪問の際、大統領と会談しており、両者の会談は2度目だが、11月の中国共産党大会で総書記に就任してからは大国外交での初舞台となった。

中国の華僑向け通信、中国新聞社電によると、会談で胡総書記は「両国の政治的な信頼関係と戦略的な協調はかつてない高い水準に達し、両国関係は成熟、安定した新段階に入った」と高く評価。戦略的関係の継続が地域や世界の平和と安定に寄与すると指摘した。

これに対し大統領は「中ロの友好協力関係の継続は両国民の利益となるだけでなく、国際関係の民主化に重要な意義がある」と応じ、米国の一方的外交を抑え、世界の多極化を推進するため両国の協調が重要な役目を負っているとの認識を示した。

イワノフ・ロシア外相は会談後、記者団に「中国の国家主席が来年ロシアを訪問する」と述べ、胡総書記の来年の訪ロで両国が合意したことを示唆した。大統領は朱鎔基首相や李鵬・全国人民代表大会常務委員長(国会議長)とも会談した。《共同通信》

【この日の民主党】

原口議員、農水相答弁覆す新証拠を提示

民主党の原口一博議員は2日、衆議院予算委員会の集中審議で質問に立ち、対北朝鮮政策、対イラク政策、大島農水相前秘書官の公共工事口利き疑惑などについて小泉首相、大島農水相などの見解を質した。

このなかで原口議員は、今回の疑惑の発端となった自宅の土地購入当時に宮内前秘書官から相談を受けていたという税理士の証言を紹介。税理士は、「(口利きで得た利益が原資であるため)母親などからの贈与についての贈与税は必要ないのではないか」と宮内前秘書官に説明したという。原口議員は、「新たな証拠によれば、(事実は)大島農水相の国会答弁とはまったく違うものだった」と指摘し、現金を渡したと認めているコンサルタントのA氏と宮内前秘書官を予算委員会などに招致する必要性を改めて強調した。

原口議員はまた、大島氏が文科相だった当時にも、同じ宮内秘書官が福岡県内の文科省外郭団体の発注工事に関し「JV比率を5:4:1に」などと口利きしていた新たな疑惑を指摘した。

海江田政調会長「セーフティネットの補正を年内に」

衆議院予算委員会の集中審議が2日開かれ、民主党の海江田万里政調会長が小泉首相の経済失政を厳しく追及した。

海江田政調会長はまず、「昨年は補正予算を組んだのになぜ今年は組まないのか」を質した。首相は「税収の見込みが立つまで、立ってからと前から決めていた。落ち込みが2兆円以上になったので、補正予算を組まざるを得なくなった。税収が順調なら組まなかった」と税収の落ち込みが補正予算の編成理由であり、雇用・中小企業対策は念頭にないことを認めた。

海江田政調会長は「中小企業は年末を控え、乗り切れるか不安が募っている。セーフティネットの補正予算を年内に組むべき」と迫ったが、首相は「総合対策、補正予算、15年度予算で対処する」との答弁を繰り返した。平沼経産相は「無担保の保証を3000万円から5000万円にしたい。引き続き補正予算で拡充し、切れ目なく対応していきたい」と答えた。

さらに海江田政調会長は「補正予算には従来型の公共事業予算はないのか」と質した。塩川財務相は「仰せ通り」と一旦は答えたが、再度の追及に「精査していない」と無責任答弁。また、緊急地域雇用創出特別交付金事業について「使い勝手が悪い。もっと使えるように」と質したところ、坂口厚労相は「地域の意見を聞いて、使い勝手がいいようにする」と回答した。

続いて海江田政調会長は、雇用の受け皿としてのNPOに触れ、「NPO支援税制の改革なくして、税制改革とは言えない。支援税制を」と迫ったが、塩川財務相は明言を避けた。最後に海江田政調会長は、道路特定財源の見直しの中身を質したが、小泉首相は「来年度50年ぶりに見直す」とだけ述べ、一般財源化の来年度実施は否定した。

前原議員、日朝交渉とりまく諸問題を追及

衆議院予算委員会で行われた2日の集中審議で、民主党の海江田万里議員の関連質問に立った前原誠司議員は、日朝国交正常化交渉に臨む姿勢をめぐって政府を追及した。

前原議員はまず、日本人拉致に対する金正日総書記の犯罪責任をめぐって質問。9月の日朝首脳会談において金総書記が、拉致は「軍の一部の盲動主義、英雄主義」によるものだとし、自らは関知していなかったと発言したことについて、「そんなことはありえない。これを信用するのか」と質した。これに対して小泉首相は、「今後の交渉の中で解明していく問題だ。現時点で直接答えることは避けたい」と答弁。前原議員は、交渉においてしっかり真偽を確かめるよう要求した。

続いて前原議員は、拉致問題と核開発問題以外にも解明すべき重要な問題が残されているとし、昨年12月に奄美大島沖で沈没した工作船の問題、および昨年5月に金正男氏(金総書記の長男)と思われる人物が成田から北京へ強制送還された問題について質問。工作船問題については、引き揚げた船内から見つかった携帯電話の通話先記録から広域暴力団との接触が判明したと言われているが事実か、と質した。しかし谷垣国家公安委員長は、「まだはっきりした材料は持っていない」として明言を避けた。

金正男氏入国問題では、外交官まで付き添わせて強制送還させたことからもこの人物が金正男氏だと分かっているのではないか、として確認を求めたが、森山法相は「本人に質したが確認できなかった」などという答弁を繰り返した。前原議員は強く抗議し、委員会はしばし中断したが、政府がこの人物についての見解を理事会に提出することを約束し、質疑が再開された。前原議員は、北朝鮮と日本の暴力団が覚醒剤取引で接点を持っているという疑惑を示し、改めて両問題の徹底捜査を求めた。

さらに前原議員は、朝銀の破綻処理問題についても追及。関東甲信越地方の破綻朝銀の受け皿となるハナ信組の設立が年内にも認められれば、朝銀破綻の処理に総じて1兆4000億円もの公的資金が投入されることになると指摘し、計画的破綻や不正な本国送金の疑惑が浮上している中で、設立をそのまま認可するのか、と迫った。しかし小泉首相は「全体を考えながら判断したい」などとあいまいな答弁に終始し、竹中金融・経済財政担当相も「朝銀も国内の金融機関だ」などと述べた。

前原議員は最後に、拉致問題だけではなく、核開発問題、覚醒剤取引疑惑、朝銀破綻問題などをトータルに解明していかなければ対北朝鮮対策を誤ると指摘し、質問を終えた。

野党結集問題「3日に1つの方向性出す」羽田特別代表

民主党の羽田孜特別代表は2日の定例会見で、経済国会として召集された今臨時国会ついて「大変な低調である。経済政策は不透明。補正予算は方向性がはっきりしない。自民党の中には小泉さんを変えたいという集まりができた。異常な状況だ」と語った。

現下の経済情勢については「失業率は最高、デフレは深刻、大型倒産の危機、金融不安という状況にある」と指摘。その上で、「先週末、野党は補正予算要求を行った。雇用失業対策、中小企業対策、国民の負担増の凍結が3本柱である。緊急に対応可能な提案であり、真剣に検討すべきだ」と述べた。

また、野党結集を図った鳩山由紀夫代表の行動に関する報道について、「明らかに捏造、でたらめ、うそがある」と強く報道機関を批判。代表の行動については、「野党第1党がきちんと機能しなければならない。そのことが日本の経済、国の命運に関わってくる。野党第1党の責任は重要であるとの思いから行動したが、いくつかの動きがあり混乱した」と語った。

今後の対応については、「3日の常任幹事会で1つの方向性が出される。代表の思いを大切にしながら率直な議論をしたい」との考えを示した。《民主党ニュース》



12月2日 その日のできごと(何の日)