平成5001日目

2002/09/17

この日のできごと(何の日)

【日朝首脳会談】

小泉純一郎首相は17日午前9時すぎ、羽田発の政府専用機で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌に到着、日本の首相として初めて北朝鮮を訪問した。首相は同11時すぎから、平壌市内の百花園迎賓館で金正日総書記と首脳会談を行った。金総書記は冒頭「近くて遠い国に終止符を打つために平壌を訪問していただいてうれしく思う。近くて遠い関係は20世紀の遺物になると思う」と国交正常化に意欲を示した。

小泉首相は会談で8件11人と認定している日本人拉致疑惑の解決なしには国交正常化はあり得ないとの考えを強調した。

これに関連し日朝関係筋は、1983年に欧州で失踪した元神戸外大生の有本恵子さん=当時(23)=ら3人の安否情報が首脳会談で伝えられるとの見通しを明らかにした。《共同通信》


https://www.kantei.go.jp/

小泉純一郎首相は17日午後、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記との平壌での会談を続行、金総書記は日本人拉致事件について「誠に忌まわしい出来事だ。遺憾であり、率直におわびしたい。1970〜80年代初めの特殊機関の一部の妄動、英雄主義の結果と考える」と謝罪し、再発防止と関係者の処罰を表明した。

首脳会談に先立ち北朝鮮側は日本政府が認定している8件11人の被害者のうち、福井県の地村保志さん(47)ら4人が生存、横田めぐみさん=当時(13)=と有本恵子さん=同(23)=ら6人が死亡、1人が不明と明らかにした。ほかに男性2人の死亡を伝え、死亡は計8人となった。

これを受け、両首脳は国交正常化交渉の10月中の再開などを盛り込んだ「日朝平壌宣言」に署名した。

首相は拉致事件で「日本国民の利益と安全に責任を持つ者として強く抗議する。家族の気持ちを思うといたたまれない」と厳重に抗議し、詳細な継続調査と再発防止を要請した。

金総書記は拉致事件の背景について(1)特殊機関での日本語教育(2)被害者の身分を利用した韓国への不正入国−などを指摘、自らの関与は否定した。北朝鮮側は横田めぐみさんの娘が平壌市内で暮らしていることも明らかにし生存者の早期帰国を認めると表明した。日本政府は生存者4人を本人と確認した。

首相は日本の植民地時代の「過去の清算」で「朝鮮の人々に多大な損害と苦痛を与えたことを謙虚に受け止め痛切な反省と心からのおわび」を表明、「補償」問題は経済協力方式で行うことで一致した。

金総書記はミサイル発射実験の2003年以降の凍結と工作船事件の再発防止を確約、安全保障分野で信頼醸成に向けた協議機関を両国間で設置することで合意。首相は北東アジアの地域情勢に関し南北朝鮮と米中日ロによる六者協議を提案、金総書記は「参加する用意がある」と述べた。

日本近海の工作船について、金総書記は「特殊部隊が自発的に訓練として行っていた」と説明。今後事件を起こさないことを約束するとともに「特殊部隊を過去の遺物として整理する」と述べた。

首相は国交正常化に向け「日朝間の諸懸案や国際社会の懸念を解決するには双方の政治的意思が必要で、金総書記の勇気ある行動を望む」と強調した。

両首脳は米国をはじめ国際社会が懸念している核・ミサイル開発について関係各国の対話を促進することを確認。首相が米韓両国との対話の必要性を指摘したのに対し、金総書記は「米国と対話の用意がある。米国に伝えてほしい」と述べた。《共同通信》

「(拉致被害者で)亡くなられた人のことを思うと痛恨の極み。ご家族の気持ちを思うと言うべき言葉もない」

北朝鮮の平壌で17日、金正日総書記と初の首脳会談後「日朝平壌宣言」の署名を終え、記者会見に臨んだ小泉純一郎首相は、被害者の多くが死亡した事態に硬い表情を崩さなかった。「まだ重大な懸案が解決したわけではない」。関係正常化への突破口を開いたとはいえ、終始厳しい口調だった。

半世紀以上の対立と反目を経て実現した歴史的な会談だが、双方に最後まで笑顔は見られなかった。

「まことに忌まわしい出来事で、おわびしたい」。金総書記は会談で、日本人拉致に自国が関与したと初めて認め、謝罪した。

午後5時半すぎ、平壌宣言に署名する間も小泉首相は口をきつく結んだまま。文書を交換した後、両首脳は握手を交わし、別れ際「国交正常化が実現したらまたお会いしましょう」と言葉をかけた金総書記。「そのときを楽しみにしています。お互い頑張りましょう」と首相は応じ、両首脳は別々に車に乗り込んで会談場を後にした。《共同通信》


https://www.kantei.go.jp/

北朝鮮による日本人拉致について、福田康夫官房長官と植竹繁雄外務副大臣が17日午後、東京・飯倉公館に集められた家族に手分けして安否情報を伝えた。

面談後、福田氏は首相官邸で記者団に対し「生存者の家族には話しやすかったが、亡くなった方については本当につらい連絡をしてきた。何とも言いようのない気分だ」と苦渋の表情を浮かべた。

福田氏は、死亡が確認された横田めぐみさん=当時(13)=の両親と同公館の廊下ですれ違った際「お気の毒でした」と声を掛けたという。

福田氏は、記者団から死亡者の報告を受けた時の気持ちを尋ねられると「ショックを受けた。ショックですよね」と絶句。生存者についても「二十数年間納得いかない長い人生を送ってきたと推察する。本当にお気の毒と申し上げるしかない」と述べた。《共同通信》

北朝鮮が拉致事件被害者の安否情報を日本側に伝えた17日、北朝鮮側からの回答を受けて、日本政府関係者が首脳会談休憩中の同日昼に生存が判明した浜本富貴恵さんら4人と面会し、本人確認したことが分かった。4人は「日本の両親に会いたい」との意向を示したという。その際、平壌で暮らしていることが明らかになった横田めぐみさんの娘にも面会した。

首脳会談終了後には小泉純一郎首相が4人との面会を希望したが、4人の側が「心の準備ができていない」と断ったため実現しなかった。

午前11時からの1回目の小泉首相と金正日総書記との会談前に、外務省の田中均アジア大洋州局長と北朝鮮の馬哲洙外務省第四局長が事務協議し、北朝鮮側がリストを示し8人死亡などの安否情報を説明。生存者4人との面会を認めた。

これを受けて、小泉首相は1回目の首脳会談で「事務レベル会合で情報があったことに留意するが、日本国民の利益と安全に責任を持つ者として大きなショックであり、強く抗議する」と発言した。

昼の会談休憩中に現地準備本部長の梅本和義駐英公使が本人確認。金総書記は午後の2回目の会談で拉致事件について言及、内部調査を行ったことを説明し、謝罪した。《共同通信》

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による日本人拉致で北朝鮮の金正日総書記は17日、小泉純一郎首相との初の日朝首脳会談で「数十年の日本との敵対関係の中で起きた忌まわしい出来事。遺憾なことで率直におわびしたい」と拉致の事実を認め、謝罪した。柏崎の蓮池薫さん、奥土祐木子さんら5人の生存と横田めぐみさんら8人の死亡、1人の行方不明が伝えられた。家族や支援団体は北朝鮮と日本政府に対し、経過説明、責任追及、謝罪と補償を求めるなど反発を強めている。

再会を信じ、朗報を待つ家族に悲しい知らせが入った。警察庁が拉致と認定したのは8件11人。北朝鮮が生存を伝えたのは、1978年7月に柏崎で行方不明になった市内土合、当時大学生の蓮池薫さん(44)、市内平井、同美容指導員の奥土祐木子さん(46)ら4人と、日本から調査依頼のなかった1人。新潟市で下校途中に行方不明になった中学生・横田めぐみさん=当時(13)=、欧州留学中に失跡した有本恵子さん=同(23)=ら8人は死亡が伝えられ、石川県で行方不明になった1人は「入国していない」とされた。

金総書記は拉致について「1970年代から1980年代初めまでわが国の特殊機関の中に妄動主義、英雄主義があった。理由は、日本語の学習をするため、韓国に侵入するためだ」と説明。「私が承知するに至り、責任者は処罰を受けた。これからは絶対にない」として自らの関与は否定した。

家族らは前日、首相官邸で福田官房長官、安倍官房副長官に面会し、東京・日比谷公会堂で開いた2,000人規模の集会で全面解決、全員の無事救出を訴えたばかり。17日は国会議事堂前の衆院第一議員会館でテレビニュースを見守った。家族17人は午後3時過ぎ、東京都港区にある外務省飯倉公館に移り、福田官房長官からそれぞれ個室に呼ばれ、安否情報を聞いた。

死亡が伝えられた横田めぐみさんは、娘が平壌に生存しているという。父親で被害者家族連絡会代表の滋さん(69)は午後6時前から始まった会見で、「いい結果を楽しみにしておりました。しかし、死亡という残念なものでした」と目をうるませ、「めぐみには女の子の子供がいると聞かせてもらいました。どういう形で北朝鮮に行き、どう結婚し、なぜ死亡したのか、正確に確認してほしい」と述べた。涙でせき込み、言葉がとぎれた。母親の早紀江さん(66)は「いつ死んだかも分からないものを信じるわけにはいかない。めぐみは犠牲になり、使命を果たした、濃厚な足跡を残した、と思うことで頑張ります。でも、まだ生きていることを信じ、闘い続けていきたい」と涙をぬぐった。

蓮池さんは北朝鮮の研究所で翻訳の仕事をしており、奥土さんと結婚し、子供が2人いると知らされた。父親の秀量さん(74)は「私たち8件11人は今まで家族だと思ってやってきた。許しておかれません。余りに残酷で言葉もない」。母親のハツイさん(70)は「24年もやってきて、15分か20分で生死が分かるなんて。悔しい。私たちの子供も実際に見たわけではない。生死が分からないのに、なぜ小泉首相は簡単に正常化に応じられるのか」と怒りをぶつけた。

兄の透さん(47)は「24年間何もせず、お宅は死んでいる、お宅は生きていると伝えられる当局の神経が信じられない。もし、死んでいたら殺人だ。責任を追及して帰ってくるのが国家というものだ」と外務省、政府の対応を批判。「拉致の首謀者は金正日そのもの。国交正常化交渉の再開は拙速だ」と述べた。

奥土さんの父親一男さん(75)は「涙の会見になるとは思わなかった。何しろ24年という歳月。もう10年早かったら、全員生存していた。対応が遅れた」と険しい表情。「私たちだけ喜んでいられない。私たちの子供も実際に会ってみないと(生存は)分からない」と述べた。《柏崎日報》

日朝首脳会談で生存が確認された福井県小浜市の地村保志さんと浜本富貴恵さん(47)は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で結婚、平壌で暮らし、二男一女の子どもがいることが17日、関係者の話で分かった。

それによると、子どもは長女(21)、長男(18)、二男(15)。地村さんは平壌市内の民族研究所で研究員として働いている。富貴恵さんは専業主婦だという。新潟県の蓮池薫さんも同じ研究所で働き、奥土祐木子さんも専業主婦。4人については外務省職員が面接して確認したという。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【大相撲秋場所】

大相撲秋場所10日目(17日・両国国技館)再起を懸ける横綱貴乃花が隆乃若を寄り切り、8勝2敗と勝ち越した。1敗は横綱武蔵丸と大関朝青龍の2人だけとなった。武蔵丸は玉乃島を引き落とした。新大関の朝青龍は1敗同士の対戦で、横綱昇進を目指す大関千代大海を押し出した。千代大海は2敗に後退。大関魁皇は大関武双山を豪快な右上手投げで下し、2敗を守って勝ち越し、かど番を脱出した。武双山は3敗目。関脇は若の里が6勝目を挙げ、土佐ノ海は5敗目。1敗の武蔵丸、朝青龍を追う2敗は貴乃花、千代大海、魁皇に平幕の琴光喜の4人となった。十両は岩木山ら3人が2敗。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、カージナルスの田口外野手は17日、デンバーのロッキーズ戦で代打適時打を含む2打数2安打。大リーグ初打点を挙げる活躍だった。田口は同点の八回、二死二塁で代打で勝ち越しの中前適時打。そのまま左翼守備につき、九回にも右前打した。

マリナーズのイチロー外野手はレンジャーズ戦で5打数1安打。打率は3割2分4厘で、首位に2分差の4位。《共同通信》

【この日の民主党】

平壌で17日に行われた日朝首脳会談の終了直後、徳島での党代表選挙立会演説会から戻った民主党の鳩山由紀夫代表は、羽田空港で出迎えた記者団の問いに答え、「一言で言えば、小泉首相は急ぎ過ぎて国益を損なった。その責任はきわめて重い」と厳しく批判した。

鳩山代表は、日本国内から拉致され北朝鮮に連れ去られた日本人のうち6人がすでに死亡していることが初めて明らかにされたことについて、「拉致が国家的犯罪だったことを北朝鮮側は初めて認めたが、これだけ多くの方が亡くなっていることは、言葉に表し得ないほど悲しいことだし、残念でならない。小泉首相がこのような国家的犯罪の責任をどこまで厳しく追及したのか、きわめて疑問だ」と表明。「不審船」問題についても、「(金総書記が)『軍部の一部の行ったこと』と言うが、軍の最高責任者としての責任を厳しく追及すべきだ」とし、「北朝鮮側の説明を鵜呑みにしたままでの国交正常化交渉の再開は時期尚早と言わざるを得ず、大変残念だ」と強調した。

民主党は、20日に緊急に開催される予定の衆議院外務委員会などに小泉首相が自ら出席し、説明責任を果たすよう強く求める方針を確認している。《民主党ニュース》



9月17日 その日のできごと(何の日)