平成5000日目

2002/09/16

この日のできごと(何の日)

【イラク】査察受け入れ

イラクのサブリ外相は16日、ニューヨークの国連本部で国連のアナン事務総長と会談し「大量破壊兵器を査察する国連要員のイラク復帰を無条件で受け入れる」との書簡を手渡した。書簡は「査察要員受け入れのため国連側と直ちに実務協議を開始する用意がある」としている。

事務総長は記者団に対し「イラクに決定を促したアラブ連盟の努力に感謝する」と述べ、書簡を基本的に歓迎する意向を表明した。17日以降に安全保障理事会と意見を交換した上で、実務交渉に入るかどうかを決定する方針。

イラクが査察要員の入国を認めるのは、1998年末、米、英のイラク空爆直前に国連が査察を打ち切って以来初めて。

イラクの突然の決定は、武力行使を容認する安保理決議案採択に向けた流れが強まる中、対イラク攻撃の回避を狙ってフセイン大統領が譲歩する姿勢を示したとみられる。

イラクは過去に国連との交渉で査察再開にさまざまな条件を突き付けてきた。今後も査察対象の選定などについて協議難航が予想され、査察再開までには曲折がありそうだ。事務総長あての書簡は「イラクの主権、領土、政治的独立の尊重」を要求、米国が主張するフセイン政権打倒を強くけん制した。《共同通信》

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【大相撲秋場所】

大相撲秋場所9日目(16日・両国国技館)ただ1人全勝だった朝青龍が、魁皇との大関対決で送り出されて初黒星を喫した。魁皇は大関武双山とともに2敗を守った。横綱昇進を目指す大関千代大海は、関脇若の里を右上手投げで退け、関脇土佐ノ海を押し出した横綱武蔵丸とともに1敗を守り、勝ち越した。横綱貴乃花は闘牙を押し出して7勝目を挙げた。若の里と土佐ノ海はともに5勝4敗。小結は貴ノ浪が4勝目を挙げ、高見盛が負け越した。1敗で武蔵丸、千代大海、朝青龍の3人が並び、2敗は貴乃花、魁皇、武双山、平幕の琴光喜、玉春日の5人。《共同通信》

【プロ野球】

横浜5−8巨人◇16日◇東京ドーム

巨人打線が毎回の15安打で8点を挙げ、優勝マジックを10とした。三回一死二塁から清水、高橋由、阿部の適時打で3点を先制。六回は3連打からの一死満塁で清水が2点中前打、七回は松井の自己新となる43号本塁打と仁志の2ランで加点した。真田は八回に乱れたが、七回まではコーナーを突いて1失点と安定していた。

横浜は2けた安打したが反撃が遅かった。《共同通信》

【陸上・スーパー大会】

陸上のポケットバンク・スーパー大会は16日、雨が降り続いた横浜国際総合競技場で行われ、男子400メートル障害は、為末夫(大阪ガス)が48秒69で優勝した。同ハンマー投げはバラージュ・キシュ(ハンガリー)が80メートル78で制し、国際陸連(IAAF)のグランプリファイナルで優勝したばかりの室伏広治(ミズノ)は体調不良で3投目以降を棄権し、75メートル24で3位にとどまった。

男子200メートルで期待の末續慎吾(東海大)は20秒55で2位だった。同100メートルは朝原宣治(大阪ガス)が10秒28で2位。バーナード・ウィリアムズ(米国)が10秒21で優勝し、前世界記録保持者のモーリス・グリーン(米国)は10秒56で5位に終わった。

女子400メートル障害の吉田真希子(福島大TC)が自らの記録を0秒13更新する56秒69の日本新記録で2位。女子5000メートルの福士代子(ワコール)は15分29秒77で4位だった。《共同通信》

【Jリーグ】

サッカーの韓国代表FW安貞桓(26)のJリーグ1部(J1)清水への移籍が16日、決まった。清水が同選手の契約している日本のマネジメント会社と移籍に関して合意したと発表した。安は17日に来日し、18日に入団会見する。

契約内容は明らかにされていないが、1年契約の完全移籍の形で清水入りする。清水は得点力不足の解消と、人気選手の獲得による観客動員増を狙っている。

安貞桓はセリエAのペルージャ所属選手として出場したワールドカップ(W杯)で活躍し、決勝トーナメント1回戦のイタリア戦では歴史的な決勝点を決めて一躍、国際舞台でも注目される選手になった。

W杯後はイングランドのクラブと交渉したが労働許可証が発給されず、新たな移籍先を探していた。《共同通信》

【北朝鮮による日本人拉致疑惑】

北朝鮮による日本人拉致疑惑をめぐり、被害者の家族が16日午前、首相官邸で福田康夫、安倍晋三正副官房長官と会い、日朝首脳会談で被害者全員解放に向けた成果を得るよう要請した。小泉純一郎首相との面会もあらためて求めた。

福田長官は午後、小泉首相を公邸に訪ね、面会結果を報告した。首相は拉致疑惑を最優先課題として会談に臨む考えを強調。被害者家族との面会については「要望があればしかるべき時にお会いする」と述べ、帰国後に家族と会う考えを示した。

家族との面会で、福田氏は「首相は、拉致問題の解決は極めて重要で、交渉の入り口だと言っている」と説明。家族らが「拉致問題を差し置いて国交正常化交渉を行うべきでない」と求めたのに対し、安倍氏は「首相は、友好のためではなく交渉のために行くと言っている」と述べた。

面会したのは、1977年に新潟市内の自宅近くから拉致されたとされる横田めぐみさん=当時(13)=の両親ら14人。

めぐみさんの父滋さん(69)は面会後、記者団に「ここまで来たら首相を信じて待つしかない」と語った。78年に新潟県柏崎市で行方不明になった蓮池薫さん=当時(20)=の兄透さん(47)は「拉致問題であいまいな応答をした場合は、席を立つ気概で交渉してほしい」と話した。

拉致被害者家族と支援者らは16日午後、東京の渋谷公会堂で問題の早期解決を訴える集会を開いた。小泉純一郎首相から寄せられた「皆さまの心からの思いを確かに承った。皆さまのお気持ちに対して全力で交渉に当たる」とのメッセージも紹介された。

約2000人が集まり、横田めぐみさんの父滋さんは「最初で最後のチャンス。総理には拉致問題の解決がなければ国交の正常化はないという原則を維持してほしい」と訴えた。

参加者らは最後に、北朝鮮に拉致被害者らの原状回復と謝罪を求めるアピールを採択。「拉致した全員を返せ」とシュプレヒコールした。《共同通信》

【米・ラムズフェルド国防長官】「北朝鮮が核保有」

ラムズフェルド米国防長官は16日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が「国民を飢えさせておきながら、積極的に弾道ミサイルや核兵器を開発し、核兵器(複数)を保有している」と強く非難した。米国の北朝鮮の核兵器開発に関する公式見解はこれまで「核爆弾を1―2個製造できるプルトニウムを抽出した」にとどまっていた。

国防長官は核兵器保有の根拠については触れていない。川口順子外相との会談直後に国防総省での定例会見で述べた。小泉純一郎首相の訪朝直前の激しい北朝鮮批判は、米政府としての北朝鮮の安全保障問題に対する強い懸念を示している。国防長官は「北朝鮮は世界最悪の武器拡散元の一つだ。国民を弾圧し、強制収容所がたくさんある。国民は逃げ出している」などと批判した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ドジャースの野茂投手は16日、ロサンゼルスのジャイアンツ戦に先発。6回を5安打、3失点で15勝目(6敗)を挙げた。野茂の15勝は1996年(16勝11敗)以来2度目。野茂は、一、三回に2本塁打などで3点を失ったが、打線の援護もあり、四回以降立ち直った。試合は7−6でドジャースが勝ち、ナ・リーグのワイルドカード(最高勝率の2位)争いで両チームが同率首位に並んだ。ジャイアンツの新庄外野手は欠場。

マリナーズのイチロー外野手はレンジャーズ戦で4打数3安打、延長十一回二死満塁で6−5とするサヨナラ四球を選んだ。打率は3割2分5厘で意位に1分5厘差の4位。佐々木投手は九回に登板。2安打、2失点で同点とされ、最後の2回を抑えた長谷川が7勝目。《共同通信》

【民主党代表選】

豪雨の中、福岡市で立会演説会

16日、福岡市での民主党代表選挙立会演説会は、雷鳴がとどろき、豪雨降りしきる中行われた。演説会には、傘も役に立たないような横殴りの雨の中にもかかわらず、300名近い聴衆が参集。横路孝弘、菅直人、鳩山由紀夫、野田佳彦の各候補者も、各々の政策と政権交代の意義を熱っぽく訴えた。

民主党代表選挙は、いよいよ折り返し点。各候補の訴えや陣営の選挙運動にも一層力がこもってきている。一般党員・サポーターの郵便投票は21日到着分までで締め切られ、23日の代表選挙集会(臨時党大会)で新代表が決定する。

横浜で前半戦締めくくりの立会演説会

民主党代表選挙の前半戦最後の立会演説会が16日夕刻、横浜駅西口の高島屋前で開催された。この日横路孝弘、菅直人、鳩山由紀夫、野田佳彦の4候補は、午前中にどしゃ降りの雨にも負けず福岡で、そして午後には川崎、締めくくりに横浜と、まさに全国を股にかけての遊説スケジュールをこなした。

高島屋前では、買い物客や学生、各候補のサポーターなど約1,000名が足を止め、代表選の4候補と10月に実施される衆議院神奈川8区補欠選挙に民主党公認候補として出馬予定の折田明子さんの演説に熱心に耳を傾けた。

演説会に聴き入っていた横浜市内に住む70代の二人連れの女性は、「小泉さんは最初は良かったけれど、今は安心できない。(政治が)どうなっていくのか心配です」「老後のことがすごく不安なんです」と現政権への不信を表した。代表選4候補の演説については、「直接話が聞け、人柄もわかり良かった。民主党に期待している」と感想を語った。《民主党ニュース》



9月16日 その日のできごと(何の日)