平成4986日目

2002/09/02

この日のできごと(何の日)

【東京電力】トップ5人の総退陣を発表

東京電力は2日、原子力発電所トラブル隠し問題に同社の社員が直接関与していたのはほぼ間違いないことを確認、経営責任をとって南直哉社長(66)が10月中旬までに、荒木浩会長(71)と問題の舞台となった原子力本部長の榎本聡明副社長(63)が9月末にそれぞれ辞任すると発表した。平岩外四(88)と那須翔(77)両相談役も9月末に辞任する。《共同通信》

南社長は記者会見で、後任社長について「勝俣恒久副社長(62)を推薦したい」と述べた。後任会長については当面、置かない方向だ。

荒木会長は日本経団連副会長を、南社長は経済同友会の副代表幹事と電気事業連合会会長を辞任するなど、東電は財界要職を含むすべての公職から退く。平岩氏の日本経団連の名誉会長、那須氏の同評議員会議長も返上する。

日本ハムの牛肉偽装事件など業界トップ企業の不祥事が相次ぐ中、東電も情報隠ぺいに関与していたことが表面化、経営トップが事件発覚からわずか4日で総退陣に追い込まれる事態となった。日本企業の情報開示やコーポレートガバナンス(企業統治)の在り方に国際的な不信が高まる恐れがある。

南社長は会見で「痛恨の極みで弁解の余地がない」と謝罪。社内調査委員会のこれまでの調べで、原子炉内の蒸気乾燥器に六つのひび割れがあるとした米ゼネラル・エレクトリック(GE)側の報告が改ざんされている点について「社員の関与が極めて高いと判断したため、2日午前に荒木会長と会談し辞意を伝えた」と語った。《共同通信》

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【横浜・石井浩郎内野手】現役引退を表明

勝負強いバッティングで近鉄、巨人などで活躍した横浜の石井浩郎内野手(38)が2日、横浜市内の球団事務所で会見し、今季限りでの現役引退を表明した。同選手は8月30日に球団関係者に引退の意思を伝えていた。

石井内野手は「5月中旬に座骨を痛め、8月に入っても状態が思わしくなかったため、1カ月前に自分で決めた」と引退理由を語った。

石井内野手は秋田高-早大、プリンスホテルを経て1990年にドラフト3位で近鉄に入団。パワフルな打撃で94年に打点王に輝いた。しかし、度重なる故障に苦しみ、その後は巨人、ロッテと移り、今季は横浜に活躍の場を求めた。新天地では4番なども務めたが33試合で打率2割1分1厘、0本塁打の不振で、5月後半にはけがも追い打ちをかけファームに落ちていた。《共同通信》

【プロ野球・日本ハム】大社オーナーが辞任

プロ野球の日本ハム球団は2日、1973年の球団買収以来、オーナーを務めてきた大社義規・日本ハム本社前会長(87)のオーナー辞任を発表した。小嶋武士球団社長(59)が東京・六本木の球団事務所で会見して明らかにし、同球団社長が当面、オーナー代行を務める。

大社オーナーは、日本ハムグループの牛肉偽装問題で本社会長を辞任したが、球団オーナー職にはとどまる方針で、いったん留任が発表された。しかし、社外から厳しい声が上がったことから再検討され、辞任することが決まった。

この日、農水省が偽装問題の調査結果と会社側の再発防止策を踏まえて、グループの牛肉事業の営業自粛解除を決定したことを受けてのけじめとなる発表で、小嶋球団社長は「オーナーは本社の藤井良清社長に対し、オーナー職辞任をきょう表明したと聞いている。留任発表から一転して辞任となったのは社会的影響が大きかったということからだと思う」と説明した。

大社オーナーはサッカーJ2のセレッソ大阪を運営する大阪サッカークラブの取締役も8月28日付で退任しており、これで主要な役職から完全に身を引くことになった。《共同通信》

【トヨタ自動車、日産自動車】ハイブリッド車で提携

トヨタ自動車と日産自動車は2日、電気モーターとガソリンエンジンを併用するハイブリッド車の技術で提携すると発表した。今後10年以上の間、トヨタが日産に技術を供与するのが柱で、長年販売競争を続けてきた両社が提携するのは初めて。環境対応は自動車業界にとって勝ち残りの鍵を握る分野で、利害を超えた各社の提携の動きが広がりそうだ。

合意では、2006年目標に日産が米国で発売する新型車に、トヨタの最新ハイブリッドシステムの搭載を検討する。06年からの5年間でトヨタから10万台を提供する計画。ハイブリッドのシステム部分はトヨタが、ガソリンエンジンや、車体などは日産が開発を担当する。

このほか、日産が得意とするバッテリー技術をトヨタに提供するなど、両社共同でハイブリッド関連の技術開発を進めていくことも決めた。

トヨタは97年に世界初のハイブリッド乗用車「プリウス」を発売。その後車種を増やし世界で累計12万台を売るなど、この分野では先頭を走っている。「技術を他社に公開することで一層の普及を図る」(斉藤明副社長)戦略だ。

一方日産は、経営再建にめどが立ったこともあり、「顧客の信頼を得る上で重要」(大久保宣夫副社長)なクルマの環境対応を加速。ハイブリッド市場に参入することで出遅れをばん回する狙いだ。《共同通信》

【長野県】反田中派県議が辞職

田中康夫氏の知事不信任を主導し「再選されれば議員を辞め引退する」と明言していた長野県議会の最年長県議小田切行雄氏(88)が2日、辞職届を宮沢勇一議長(71)に提出し、受理された。

小田切氏は提出後、報道陣に「満期で去りたかったが、責任を取って辞める。私の良心が許さない」と語った。

田中氏批判の急先ぽうの浜康幸県議(51)も同日午前、議会棟で記者会見して辞意を表明したが、政治活動は継続の意向。いったん辞職した後、来年4月の県議選に出馬するとみられる。

不信任決議に賛成した第二会派「政信会」では望月雄内会長(60)が同日午後、会長職辞任の意向を明らかにし、第三会派の「県民クラブ」は役員が総辞職することを決めた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党江藤・亀井派の江藤隆美会長は2日、自民党本部で記者団に長野県知事選の感想を聞かれると「長野県というのはよく分からない。自民党は候補を立ててきちんとやるべきだったが、そうしなかったから変な人が選ばれる」とバッサリ。10月の衆参統一補選への影響については「(自民党)総裁の下にきちんと党が結束できるかだ。(総裁と党の)信頼関係というものがある」と強調。道路公団民営化などで党内「抵抗勢力」の代表格となっているだけに、最後まで党執行部への不満たらたら。《共同通信》

【民主党代表選】若手統一候補に野田氏

民主党代表選に出馬を表明していた前原誠司、野田佳彦両衆院議員は2日の会談で、野田氏を「統一候補」とすることを決めた。9日告示、23日投開票の代表選は鳩山由紀夫代表、菅直人幹事長、中野寛成副代表、横路孝弘前副代表、野田氏で争われる構図となった。各陣営間には決選投票などをにらんだ連携を模索する動きも出ている。

前原、野田両氏は2日夜、国会内で会談し、一本化のルールとした(1)推薦人となった国会議員数(8月29日現在)(2)9月1、2日実施の世論調査結果−をそれぞれ50ポイント、計100ポイントに換算した結果、野田氏が前原氏を上回ったことを確認。野田氏を統一候補とし、前原氏が野田氏を支援することで合意した。

両氏は2日夜、党本部でそろって記者会見し、野田氏は「大志を抱いて先輩に立ち向かい、新しい民主党を築きたい。責任は重い。とことん最後まで全力で戦い抜く」と決意表明。前原氏は「カ不足をおわびしたい。野田さんの勝利に向け、全力を尽くす」と述べた。《共同通信》

【この日の小泉純一郎首相】


https://www.kantei.go.jp/

小泉純一郎首相は2日午後、環境・開発サミットが開催されている南アフリカ・ヨハネスブルクで、国連のアナン事務総長と会談した。

アナン氏は、首相が17日に予定している朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪問について「すばらしいアイデアであり、主導的役割を発揮することを評価したい」と述べ、会談の成果に期待を表明した。

首相は「国際社会の一員になることが北朝鮮にとっても大切であるし、朝鮮半島や国際情勢安定化にとっても重要だということを話しに行く」と説明し、会談が北東アジアの平和と安定につながるよう意欲を示した。《共同通信》

地球環境の保全や貧困撲滅を目指す「持続可能な開発に関する世界首脳会議」(環境・開発サミット)の首脳会合が2日午前、小泉純一郎首相も出席して南アフリカ・ヨハネスブルグで開幕した。

首相は演説で「持続可能な開発を手に入れる最大のポイントは人」と強調。今後5年間で2500億円以上の教育援助を行うことを表明した。温暖化防止のための京都議定書の早期発効も訴えた。《共同通信》

小泉純一郎首相は2日昼、訪問先のヨハネスブルク市内のホテルで同行記者団と懇談し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪間について「拉致問題を棚上げして国交正常化は有り得ない」と言明し、あくまで拉致疑惑の解決が正常化の前提との立場を強調した。

首相は金正日総書記との会談について「国交正常化交渉が再開できればいいし、できなければできない。正常化交渉が再開できれば成果だ」と述べ、交渉再開の合意ができるかどうかが会談の成否の判断材料になるとの認識を表明。米韓両国と連携するためミサイルや核開発問題も議題になるとの見通しを示した。

北朝鮮が求める日本の植民地時代の補償の在り方については「会ってからだ。いろいろ要求があるでしょう。いろいろな懸案を包括的に考えて正常化交渉を早期に再開するのがいいか判断すればいい」と、北朝鮮の出方も見極めた上で判断する意向を表明した。訪問期間については「正常化交渉が今後再開できるか見極める会談だから日帰りで十分だ」と述べた。

一方、首相は米国が対イラク攻撃に踏み切った場合の対応について「日本には日本の立場がある。同盟国として、世界平和を考える中で考えていけばいい。今の時点で米国の動きを前提にして考えなくていい」と強調、ブッシュ大統領との会談で取り上げ、米国の意向を探りたいとの考えを示した。

【MLB】

米大リーグ、エクスポズの大家投手は2日、モントリオールでのフィリーズ戦に先発。6安打で1失点(自責点0)で完投し、13勝目(6敗)を挙げた。大家は5連勝。大家はメジャー初完封を目前にした八回二死、失策がらみで1点を失ったが、安定した内容だった。試合はエクスポズが5−1で快勝した。

マリナーズの佐々木投手はツインズ戦の九回に3番手で登板。1回を無安打、無失点に抑え、今季34セーブ目(3勝5敗)をマークした。イチロー外野手は休養のため先発を外れ、九回の守備(右翼)だけの出場。試合は5−2でマリナーズが勝った。

米大リーグ、アスレチックスが2日、オークランドで行われたロイヤルズ戦で7−6のサヨナラ勝ちを収め、1947年のヤンキース以来、5年ぶりにア・リーグ記録の19連勝に並んだ。06年のホワイトソックスも1分けを含む19連勝を記録している。大リーグ記録は16年にニューヨーク時代のジャイアンツがマークした「26」。《共同通信》



9月2日 その日のできごと(何の日)