平成4952日目
2002/07/30
この日のできごと(何の日)
【小泉内閣不信任決議案】否決
民主、自由、共産、社民の野党4党などは30日午後、小泉内閣に対する初の不信任決議案を衆院に共同提出した。午後の本会議で採決され、与党3党の反対多数で否決される運びだ。
衆院側での不信任案提出を受け、参院でも野党側が小泉純一郎首相に対する問責決議案、野党欠席のまま改正健康保険法採決の本会議を開いた倉田寛之参院議長に対する不信任決議案を30日夕にも提出す方向で調整を進めている。
4党などは不信任決議案の提出理由として小泉内閣は長期化する不況などに「何ら有効な対応策を示していない」と強調する一方、小泉首相の掲げた改革は「しょせんパフォーマンスだけで中身が伴わず、国民に痛みだけを強いるものだ」と批判。「一日も早く退陣し、『小泉不景気』を一掃すべきだ」などとしている。
衆院は30日午後の本会議で「一日も早く退陣し『小泉不景気』を一掃すべきだ」などとして民主、自由、共産、社民の野党4党が小泉内閣に対して初めて提出した内閣不信任決議案を与党3党などの反対多数で否決した。
参院野党は小泉純一郎首相への問責決議案、野党欠席のまま改正健康保険法採決の本会議を開会した倉田寛之参院議長に対する不信任決議案を提出。両決議案は31日午前の参院本会議で否決される。
相次ぐ不祥事で揺れた第154通常国会は、有事関連法案など懸念を積み残したまま192日間の会期を同日に終える。
国会閉幕を受け、与党は9月末の内閣改造に向けた圧力を強める見通しで、「派閥にとらわれず適材適所でやる」としている小泉首相の対応が焦点となる。来年4月の普通預金を含めたペイオフ全面解禁の延期問題など経済運営をめぐっても、小泉首相と与党との対立が深まりそうだ。《共同通信》
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【日産・フェアレディZ】5代目発売
日産自動車は30日、2000年8月に生産中止となっていた同社の代表的なスポーツカー「フェアレディZ」を全面改良し、発売した。カルロス・ゴーン社長が「日産再生の象徴」と2年ぶりに復活させた。
新型Zは5代目で、排気量3500CC。V型6気筒エンジンを搭載し、後輪駆動。環境性能にも配慮し、国土交通省の「超−低排出ガス車」の認定を受けている。4グレードあり、価格は300万−360万円。
国内のほか、北米や欧州などに輸出する。世界での販売目標は発売後1年間で4万2000台。先行予約により国内で約2000台、北米で約7800台を受注した。
Zは初代モデルを1969年に発売。累計で国内22万台、北米を中心に海外122万台を販売し、世界で最も多く売れたスポーツカーとされている。《共同通信》
【山本昌邦氏】サッカー五輪代表監督就任
サッカーのワールドカップ(W杯)で日本代表コーチを務めた山本昌邦氏(44)が30日、ジーコ新体制の日本代表コーチ兼五輪代表(U−23)=23歳以下=監督として正式契約した。契約は2006年W杯ドイツ大会終了まで。
山本氏は東京都内で会見し「とてもやりがいを感じている。勝利と育成のバランスを取りながら、レベルの高いステージで戦いたい」と抱負を述べた。
早速、2年後のアテネ五輪を目指すU−21(21歳以下)代表を率いて、今秋の釜山アジア大会で指揮を執る。「当面はアテネ五輪の予選突破が最大目標。そこに向けていい準備をしたい」と意気込みを語った。
日本代表のジーコ新監督の要望を受け、代表コーチと五輪代表監督を兼務する。続投する代表コーチについては「選ばれた選手がベストの力を出せるようにサポートするのがコーチの仕事」と、新監督の補佐役に徹する姿勢を示し、「五輪代表の30−40
パーセントがドイツ大会の代表に入ってほしい」とも話した。《共同通信》
【日中韓外相会合】
川口順子外相は30日午前、ブルネイで中国の唐家璇外相、韓国の崔成泓外交通商相との初の3カ国外相合を行い、国際テロや海賊、人の密輸など国境を超える問題について協力を強化していくことで一致した。
唐外相は海賊対策などを協議するため、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓3カ国による間僚級会合の開催を提案、実現を目指すことで合意した。日中韓3カ国外相会合は、昨年11月の首脳間合意を受けて開かれた。
川口外相は8月12日に開発に関するASEANと日中韓3カ国の閣僚会議が開かれることに触れ、3カ国の経済関係について「3カ国域内での貿易量は高まってきており、さらに貿易の円滑化を図りたい」と表明、中韓両外相も同意した。川口外相は石油備蓄などのエネルギー安全保障問題についての実務者レベルの会合開催を提案した。
また川口外相は「今年を『日中韓国民交流年』にしたい」と述べ、3カ国の各分野の若手リーダーを日本に招いて意見交換を促進したいとの意向を示したのに対し、中韓両外相は「交流は重要だ。ぜひ参加したい」と応じた。
日韓共催のサッカー・ワールドカップ(W杯)成功を踏まえ、崔外交通商相は日中韓3カ国のサッカー交流を提唱、日中両外相も賛意を示した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ドジャースの石井投手は30日のレッズ戦に先発。2回2/3で2本塁打を含む5安打、8失点の乱調で自己最短KO。今季7敗目(12勝)を喫した。
マリナーズのイチロー外野手はタイガース戦で4試合、18打席ぶりの安打を放ち、5打数1安打。打率は3割5分1厘で4厘差の2位。長谷川投手が1回2/3を無失点の完ぺきリリーフ。6勝目(1敗1S)を挙げた。試合は5−4でマリナーズがサヨナラ勝ち。エンゼルスが敗れたため、1ゲーム差で首位に立った。
メッツの小宮山投手は、アストロズ戦に2番手登板。1回0/3を7失点と打ち込まれた。《共同通信》
【この日の民主党】
[衆院本会議]野党4党提出の小泉内閣不信任案を否決
民主党など野党4党は、通常国会会期末を控えた30日午後1時すぎ、小泉内閣に対する初の不信任決議案を綿貫衆議院議長に提出した。悪化を続ける雇用・経済情勢への無策、国民に一層の負担増を強いる健保法改正の強行、「政治とカネ」をめぐる不祥事の続発への無責任ぶりなど、小泉内閣の悪政・失政の責任を問うとしている。
同3時すぎから開かれた衆議院本会議で決議案の提出者を代表して趣旨弁明を行った民主党の鳩山由紀夫代表は、「小泉内閣が公約通りのことを成し遂げたのは、国民の痛みを実現したことだけ」「構造改革は進まず、景気の見通しもないなかで、国民の負担増だけが先行している」「『自民党をぶっ壊す』と豪語して見せたが、次々と族議員との妥協を重ね、マスコミ受けするパフォーマンスを優先させた」「有事3法案、個人情報保護法案など、国民の強い懸念にもかかわらず、いまなおその成立を意図している」などと小泉内閣の姿勢を厳しく批判した。
賛成討論に立った岡田克也政策調査会長も、「リーダーシップを決定的に欠きながら、与党と妥協を繰り返す小泉首相の姿は、改革者の姿勢からはほど遠く、もはやその命脈は尽きた。小泉連立政権の打倒を強く国民に訴える」と力強く演説した。
記名投票の結果、賛成185票、反対280票で決議案は否決された。鳩山代表は本会議後に国会内で、「極めて残念。国民の皆さんの塗炭の苦しみを小泉首相は何も感じていない」と指摘した。《民主党ニュース》