平成4921日目
2002/06/29
この日のできごと(何の日)
【黄海】南北艦隊が銃撃戦
韓国国防省によると、韓国西海岸沖の黄海上で29日午前10時25分ごろ、韓国領海を侵犯した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の警備艇2隻が韓国海軍警備艦艇の警告に対し、機関銃を発射した。
韓国のテレビによると、この銃撃で、韓国兵4人が死亡、18人が負傷し、韓国の警備艇1隻が沈没した。韓国側は期間銃弾を発射して応戦、北朝鮮の警備艇は一部炎上した。交戦は約20分間続いた。
現場は南北境界線に相当する北方限界線の白翎島付近。
韓国政府は、安保関連の閣僚らを緊急招集、この交戦の分析と今後の対応策の協議に入った。韓国の大邱で29日夜、サッカーのワールドカップ(W杯)の3位決定戦が予定されている中での重大な事態の発生となった。
南北関係は4月に金大中大統領の特使が訪朝して金正日総書記と会談、和解へ向けて再び動き出すかにみえたが、北朝鮮は民間交流を優先させ当局間対話は回避している。今回の銃撃戦で南北関係全般が後退する可能性がある。《共同通信》
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韓国の金大中大統領は29日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)警備艇との黄海の銃撃戦で韓国兵4人が死亡、19人が負傷した事態を受け、国家安全保障会議を招集して対応を協議、北朝鮮の先制攻撃で起きた「武力挑発」と言明、北朝鮮に「謝罪と再発防止」を求めた。
金東信国防相も「すべての責任は北にある」とする声明を発表。在韓国連軍司令部は北朝鮮側に同日午後6時から将官級会談を行うよう求めたが、北朝鮮は応じなかった。
一方、北朝鮮メディアは同日夕の臨時ニュースで、北朝鮮領海に侵入した韓国軍の「計画的な軍事挑発行為」と批判し「自衛的措置」と強調した。
2000年の南北首脳会談と国防相会談で軍事的信頼醸成を目指してきた双方の主張は完全に対立、再び緊張が高まった。7月にも予定される米朝高官協議にも悪影響を与えそうだ。《共同通信》
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【サッカー・W杯】
サッカーの第17回ワールドカップ(W杯)は29日、大邱総合競技場で韓国−トルコの3位決定戦を行い、トルコが3−2で勝った。アジアで初めてベスト4に進出した韓国は、快進撃の最後を飾れなかったが、アジア勢歴代最高の4位となった。大会最終日の30日には、横浜でドイツ−ブラジルの決勝戦が行われる。
トルコのハカン・シュキュルがキックオフからわずか11秒で先制点を挙げ、W杯での試合開始後最短時間でのゴールを記録した。トルコはさらに2点を追加した。韓国は前半、いったんは1−1に追いつき、後半終了間際に1点を返す粘りを見せたが及ばなかった。トルコは48年ぶり2度目の出場で3位の好成績。
30日の決勝は午後8時に横浜国際総合競技場でキックオフ。最多優勝4度を誇るブラジルと、同3度のドイツがW杯で初めて顔を合わせる「夢の対決」として注目が高まっている。《共同通信》
【日独首脳会談】
主要国首脳会議(サミット)が開かれたカナダから東京に向かう日本の政府専用機内で29日、小泉純一郎首相と、横浜でのW杯決勝のドイツ−ブラジル戦の応援のため急きょ来日を決めたシュレーダー独首相とが、異例の機上会談を行った。
シュレーダー首相は、カナダのカルガリー国際空港発の専用機に随行員4人を伴い、小泉首相ととともに乗り込んだ。離陸後、小泉首相と報道陣の写真撮影に応じたシュレーダー首相は「(専用機同乗は)大変光栄です」と謝意を表明、続いて昼食をともにしながら約2時間会談した。
会談で小泉首相は、W杯決勝戦について「ドイツ、ブラジルという一流同士のゴールデンカードが実現したことは素晴らしい」と述べたのに対し、シュレーダー首相は「個人技中心のブラジルに対し、ドイツは組織力が生かせるかがカギだ」と語り、自国チームの優勝に期待感を表明。さらに、健闘した日本チームを高く評価するなど、両首脳のエールの交換となった。
一方、シュレーダー首相は「日本経済は底打ちし、『小泉改革』は結実しつつある」と述べ、小泉首相を持ち上げた。《共同通信》
【MLB】
米大リーグのイチロー外野手は29日、シアトルでのロッキーズ戦に「1番・右翼」で出場し、今季第2号の先頭打者本塁打を放つなど5打数2安打1打点。打率は3割5分9厘で、1位と6厘差の2位。イチローの先頭打者本塁打は今季2、通算では3本目。左中間に運んだ。第3打席では左前打した。
ドジャースの石井投手はエンゼルス戦に登板し、3回2/3を9安打、5失点(自責点3)で敗戦投手になった。2試合連続の黒星で11勝4敗。《共同通信》