平成2010日目

平成6年7月10日(日)

1994/07/10

【第20回先進国首脳会議】閉幕

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第20回先進国首脳会議(ナポリ・サミット)は10日、初めてロシアのエリツィン大統領を正式メンバーとして迎えた政治協議を行い、同日昼、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発疑惑、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦など地域紛争について各国の意見を集約した議長声明をベルルスコーニ・イタリア首相が発表して閉幕した。《共同通信》



【村山富市首相】閣僚の靖国参拝「自粛を」

先進国首脳会議(ナポリ・サミット)を終えた村山首相は10日夕、帰国に先立ってナポリ市内のホテルで同行記者団と懇談し、小選挙区割り法案について「選挙区画定審議会で審議してもらっているので発言しない方がいいが、答申が出ればできるだけ速やかに法案として提出したい」と述べ、法案審議のための臨時国会の召集が9月末にも必要になるとの見通しを示した。

首相は8月15日の靖国神社への閣僚の公式参拝について憲法上の信教の自由や中国、韓国などアジア諸国の国民感情などを指摘。「私自身は公式参拝はしないし、閣僚の皆さんにも自粛してほしいとお願いするつもりだ」と述べ、慎重な対応を自民党やさきがけ出身の閣僚に求める考えを強調した。

新選挙制度の周知期間について首相は「ある程度は必要」と述べるにとどまったが、周知期間中の解散・総選挙については「この内閣は少々のことがあっても、解決する力がある。新しい制度ができて選挙するのが当然だ」とあらためて中選挙区制度での選挙を否定した。ただ、内閣不信任案一が可決された場合の対応では「微妙な影響をもたらすので発言を控えたい」と述べた。

政党法制定については、「今のところ考えていない」としながらも、合意ができれば柔軟に対応する考えを示した。16日に予定されている韓国訪問に関して首相は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金日成主席急死の「その後の情勢変化に一対応して判断したい」と語り、帰国後あらためて検討する考えを表明した。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】8日目

大相撲名古屋場所8日目(10日・愛知県体育館)大関貴ノ花が初顔、浜ノ島の寄りにいいところなく土俵割って3敗目。場所後の横綱昇進は絶望的となった。

若ノ花と武蔵丸の両大関は、土つかずの8勝目を挙げて勝ち越した。若ノ花は小城錦を左肩透かしに下し、かど番を脱出。武蔵丸は関脇琴錦を押し倒した。大関貴ノ浪は2敗を守った。この日の結果、幕内は全勝の若ノ花と武蔵丸に2敗で貴ノ浪と連日土俵を沸かせる舞の海の2人が続く展開。十両は立洸が8戦全勝で依然トップに立っている。《共同通信》

【秋篠宮殿下】タイ・カセテート大学が名誉博士号

タイのカセテート大学は10日、秋篠宮殿下に魚類生物学の名誉博士号を授与すると発表した。殿下のナマズの研究に関する研究が授与の理由。授与式は、年末の殿下のタイ訪問に合わせて行われる。《共同通信》

【向井千秋さん】自分の身体を実験台に

米スペースシャトル「コロンビア」に搭乗している向井千秋さん(42)は10日午後(日本時間11日朝)、自分が実験台になって、無重力が血液など体液の循環に与える悪影響を測定する実験を行った。

今回の宇宙実験ではメダカの産卵が初めて確認されるなど早くも成果を上げている。

無重力の宇宙では体液が上半身に集まり顔が膨れムーンフェースなどの症状が出る。宇宙に滞在するうちに体が適応してくるが、地上に帰還し再び重力がかかった際に、脳の血流が不足し貧血や極端な場合は意識不明になることがある。

実験はこの悪影響を防止、宇宙での長期滞在を可能にするのが目的。向井さんは腰から下を寝袋のような袋に入れ、内部の空気を徐々に抜いて上半身に集まった体液を地上と同じように下半身に引き戻した。その後、再び内部に空気を入れて元の状態に戻した。この間、血圧や心拍、心臓の大きさの変化を測定した。

一方、9日昼前、日本から運んだメダカが卵3個を産んでいることを向井さんが確認したが、その後卵は10個に増えた。宇宙で脊椎動物が自然交尾し産卵にたどり着いたのは初めてだ。

向井さんは9日午後にはナポリ・サミットに出席中の河野副総理、東京の田中科学技術庁長官と対談。「壮大で美しいという一言に尽きます」と初めて宇宙から地球を見た感想を感激を話した。《共同通信》



7月10日のできごと