平成4819日目

2002/03/19

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】北朝鮮拉致被害者家族と面会

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に拉致されたとみられる元神戸外大生有本恵子さん=当時(23)や小浜市のアベックら被害者の家族が19日、首相官邸で小泉純一郎首相と面会し、北朝鮮船舶の入港制限を含む制裁措置などを求める要望書や、新たに25万人分の署名を提出、拉致問題の早期解決を訴えた。

3月19日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】北朝鮮拉致被害者家族と面会
https://www.kantei.go.jp/

小泉首相は面会後、記者団に「日本国全体の問題と受け止め、北朝鮮にしっかりとした対応を求めたい」と述べた。

面会したのは被害者家族連絡会代表の横田滋さん(69)や、1978年7月不明となった小浜市の地村保志さん=当時(23)=の父保さん(75)、浜本富貴恵さん=同=の兄雄幸さん(73)ら家族14人と「救う会全国協議会」の佐藤勝巳会長ら支援者4人の計18人。

横田さんは「政府は粘り強く交渉しているが、いまだに(不明者の)生死も分からない。制裁を含む強い手段で解決を図ってほしい」と首相に述べた。《福井新聞》

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【大相撲】

大相撲春場所10日目(19日・大阪府立体育会館)大関栃東が関脇琴光喜に寄り切られ、優勝争いから大きく後退するとともに、場所後の横綱昇進が絶望的となる痛い3敗目を喫した。琴光喜は6勝4敗。横綱武蔵丸は皇司を押し出しただ1人10連勝。大関魁皇は安芸乃島に突き落とされ、2敗に後退。1敗はいなくなった。大関武双山は闘牙を押し倒して7勝目。大関千代大海は旭鷲山を押し出して6勝目を挙げた。関脇朝青龍は貴ノ浪を送り出して6勝4敗。全勝の武蔵丸を追う2敗は魁皇と、平幕で勝ち越しを決めた隆乃若の2人。十両は北勝力が9勝1敗でトップ。《共同通信》

【宇都宮宝石店放火殺人事件】地裁、51歳被告に死刑判決

宇都宮市の宝石店「ジュエリーツツミ宇都宮店」で女性店員6人が焼き殺された事件で、強盗殺人、放火の罪に問われた栃木県小山市、元飲食店経営S被告(51)に宇都宮地裁は19日、求刑通り死刑判決を言い渡した。

肥留間健一裁判長は、S被告の捜査段階の自白調書の信用性を認め、ガソリンをまいた後、ライターに点火した際の殺意を認定。「脅すつもりで点火したら爆発した。殺意はなかった」との弁護側主張を退けた。

その上で「まれにみる凶悪事件。借金返済や一獲千金を狙った自己中心的犯行で情状酌量の余地はない。落ち度のない6人の死者を出した結果は重大で、死刑をもって臨む以外にない」と述べた。

弁護側は即日、東京高裁に控訴した。検察側は「適正な判断だ」とした。

殺意の判断では「口封じのため焼き殺した」「どうせ焼き殺すのだから(被害者を縛るのは粘着テープ)一巻き程度で間に合うと思った」などとした自白調書が焦点だった。弁護側は「疲労や自責の念から記憶違いの供述をした」と主張したが、判決は「被告が負ったやけどに気づかって取り調べが行われ、刑事との間に信頼関係があった。自白調書は概して信用性がある」と認定。

被告がガソリンをまいた後、入り口のシャッターを一部開けて逃走路を確保してからライターを点火した経過や、点火の際に「しゃがむ姿勢でガソリンにライターの火を近づけた」との被告の供述を指摘し、故意の放火とする理由とした。

判決によると、S被告は2000年6月11日、商談を装って宇都宮市江野町のジュエリーツツミ宇都宮店を訪れ、午後10時50分ごろ、店長=当時(49)=ら6人の手足に粘着テープを巻き付けて1階奥の休憩室に押し込め、室内や店員にガソリンをかけてライターで放火し殺害。店を全焼させ指輪など293点(1億4000万円相当)を奪った。《共同通信》

【山形マット死事件】元生徒らに事実上の「無罪」

山形県新庄市の明倫中で1993年1月、一年生のA君=当時(13)=が体育館用具室のマットの中で窒息死した事件をめぐり、父親のBさん(53)ら遺族が元生徒7人と新庄市に約1億9400万円の賠償を求めた訴訟で、山形地裁の手島徹裁判長は19日「元生徒の自白には信用性を否定する問題点がある」などとして遺族の請求を棄却する判決を言い渡した。

手島裁判長は「現場に指紋などがなく、物的証拠からは事件性すら認定することはできない」と事件の特異性に言及。元生徒らのアリバイを認めたほか、事件の目撃証言の信用性も否定。元生徒らにとって事実上の無罪判決となった。遺族側は判決を不服として控訴した。

判決は、元生徒によるA君への日常的ないじめを認めたが「事件は集団による暴行とされ、すぐに元生徒らと結び付けることはできない」として、自白の信用性やアリバイ、目撃証言を詳細に検討。

最初に自白して、ほかの6人の名前を挙げた元生徒について「学校近くの橋を歩いていた」という目撃証言から「学校に戻る理由はなく事件に関与していないことはほぼ確実」とするなど、全員のアリバイ成立を認めた。

手島裁判長は警察捜査について「元生徒らが自白に至る過程で、保護者らの立ち会いが排除された状態で長時間かつ過酷な取り調べを受けた」と厳しく批判。

元生徒らの自白を「変遷し不合理で、真実の体験者でなければ述べ得ない具体性がなく、秘密の暴露も全くない」と指摘。信用性を否定した。

唯一の直接証拠と位置づけた「マットの空洞に誰かを頭から入れようとした」という生徒の目撃証言も「供述は抽象的で変遷しており、警察の誘導を裏付けていると言わざるを得ない」と判断した。《共同通信》

【社民党・辻元清美政審会長】秘書給与詐取を否定

社民党の辻元清美政審会長は19日夜、20日発売の「週刊新潮」が政策秘書の給与の一部を詐取していた疑いがあるなどと報じていることについて「給与は全額支払った」などと、報道内容を否定した。都内で記者団の質問に答えた。辻元氏は20日午前、党本部で記者会見し、法的措置も含めた対応について見解を示す。

同誌は、辻元氏が政策秘書の給与について、名義料を除く約1500万円を詐取していた疑いがあるなどと報じている。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ジャイアンツの新庄外野手は19日、トゥーソンでホワイトソックスとのオープン戦に「1番・中堅」で先発し、第1打席で左越えに今季の初アーチを放った。

先頭打者本塁打のほかは二回二死三塁の第2打席が3ゴロ、四回一死二塁の第3打席は中飛、六回先頭の第4打席は投ゴロに倒れ、結局4打数1安打。六回の守備から退いた。

ブルワーズの野村投手はカブス戦の九回一死二塁の場面で救援し、打者2人を2本の内野ゴロに抑えた。野村が登板した時点でブルワーズは12−14とリードしていたが、九回裏に3点を奪ってサヨナラ勝ちしたため、野村は初の勝利投手になった。《共同通信》

【この日の民主党】

鳩山代表が公明、保守両党に鈴木議員辞職勧告決議案採決を要請

民主党の鳩山由紀夫代表は19日午後、国会内の公明党・保守党の控室を訪れ、「野党4党提出の鈴木宗男議員辞職勧告決議案をたなざらしにし、疑惑に蓋をしようとする自民党の策略に荷担することなく、同決議案に賛成いただくよう強く要請する」などとする両党党首宛ての要請書を手渡した。

野党4党は、20日に開かれる衆議院議院運営委員会で、辞職勧告決議案をただちに採決して本会議に上程することを求める動議を提出する。鳩山代表は、記者団に「公明党や保守党は与党の論理にはまってしまっているので、野党の決議案や動議に賛成することは簡単ではないだろう。公明党や保守党がどのような動きをするかを国民の皆さんに見てもらうという意味で、明日の動議提出は意味がある」などと述べた。

河村議員、シュヴィマー欧州評議会事務総長と懇談

民主党の河村たかし議員は19日、東京都内で来日中のヴァルター・シュヴィマー欧州評議会事務総長と懇談。国民共通番号制における問題点について意見交換した。

河村議員は昨年、フランスで開催された欧州評議会議員会議第10回OECD活動拡大討議に、議員派遣団の一員として参加。同会議で採択される決議案に「国民に対する共通番号制度を導入することのないようにすべきである」という一文の挿入を求める提案を行った。採決の結果、反対が賛成をわずかに上回り、提案は受け入れられなかったが、今後議論していくべき重要な問題だとの認識は共有され、日本代表団が資料を提供。今年のOECD活動拡大討議に本件が取り上げられることとなった。

今回の懇談は、河村議員が来日中のシュヴィマー事務総長に国民共通番号制の最近の動向などをめぐる意見交換を申し入れたもの。河村議員は懇談で、「国民に対する共通番号制度の導入は、行政機関がそれを一元的に管理できるようになるため、個人情報の流出等による人権侵害が発生する危険性が大きくなる」と指摘。同時に、国家の管理が強まることは自由主義経済、民主主義を揺るがす危険性をはらんでいると問題提起した。

河村議員はまた「拡大議員会議は、OECDおよび欧州評議会加盟国に対して、現在OECDが進めている電子商取引におけるプライバシー保護の研究で得られた成果を活用しつつ、行政が国民に付する番号は運転免許証制度など限定目的のもののみにするよう呼びかけるべきだ」と提案。さらに、「共通番号制度およびICチップの入った国民登録証制度の導入が国民にもたらす危険性を認識すべきだ」と主張し、国会議員として日本の国民のためにもこの問題を追及していきたいとした。

シュヴィマー事務総長は「治療を受けた際の診断情報など、役立つ情報は共有化していき、一方で情報の乱用を防ぐ規制とのバランスを整えていくことが政治家の使命」として、河村議員の考えに賛同する姿勢を示した。

正村専大教授らと経済政策の基本視点を議論

19日、参議院予算委員会において来年度予算に関する公聴会が行われ、公述人として専修大学教授の正村公宏氏らを招いて質疑が交わされた。

正村教授は冒頭の陳述で、予算および経済政策を考える場合の基本的な視点について3点にわたって述べた。まず第1は、今日の経済危機の原因および本質について考える必要があること。すなわち、生活条件の整備を省みずに所得・消費の拡大を追い求めた70~80年代の経済運営を根本的に反省すべきことを主張。

また第2に、不況の本質は需要不足であり、景気回復か構造改革か、という二者択一的発想は誤っていること。第3に、国民が将来への確信を持てるような新しい社会ビジョンを政府が示すべきことを訴えた。

質疑では、民主党・新緑風会から若林秀樹議員が質問に立ち、まず人口減少が経済に与える影響について質した。正村教授は、以前は人口が減ると労働力が不足するという議論が良くなされたが、実際には需要減から失業が大幅に増える場合さえあり得ると指摘。子供が減りすぎない程度に増えていくよう、子育てと仕事が両立するような環境づくりに力を入れるべきだとした。

また、若林議員が国債発行30兆円枠の是非について質したのに対し、正村教授は「政治的パフォーマンスとしてはわかるが、経済政策ではまったくない」と一刀両断にした。

鳩山代表らが自民党腐敗政治を糾弾する緊急街宣

民主党は19日、新橋駅頭で、自民党の利権腐敗政治を糾弾する緊急街頭宣伝を実施。20日の衆議院本会議で鈴木議員辞職勧告決議案を採決するよう要求するなど、鈴木宗男、加藤紘一両議員の問題について与党3党の対応を厳しく非難した。

演説の中で鳩山由紀夫代表は、「自民党に迷惑をかけたから離党した? ふざけるんじゃない。一番迷惑をこうむったのは国民ではないか。一から出直すというなら議員バッジをはずすべきだ」と一喝。さらに「まさに自民党の体質が鈴木、加藤両議員を生んだ。その体質を変えるといって出てきた小泉首相の志は一体何処へ行ってしまったのか」と述べ、首相の変質とリーダーシップの欠如を批判した。

また、羽田孜特別代表は、「水が滞れば腐敗する。まさしくそれが今の自民党である。だからこそ政権交代が必要だ。そのために、国民の皆さんも政権を変える勇気を持ってください」と、足を止め聞き入る人たちに訴えた。

街頭宣伝には、司会の山村健衆議院議員を始め、上田清司、近藤昭一衆議院議員、小川勝也、岡崎トミ子参議院議員が参加した。《民主党ニュース》



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