平成4567日目

2001/07/10

この日のできごと(何の日)

【与党3幹事長】中国首脳と会談

中国訪問中の自民党の山崎拓、公明党の冬柴鉄三、保守党の野田毅の3与党幹事長は10日、北京市内で唐家璇外相、銭其琛副首相、江沢民国家主席と相次いで会談した。

江主席は歴史教科書問題に関連し「歴史を人為的に変えることはできない。歴史に火を付けると大きな波風を起こす」と日本の姿勢に懸念を表明。唐外相は小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題について「A級戦犯が合祀されている靖国神社に日本の指導者がお参りするのは受け入れられない」と述べ、中止を求めた。

歴史教科書問題に関して、銭副首相は「歴史の問題がわれわれの前進を阻害しないよう希望する」と指摘。唐外相は日本政府の対応について「さらなる厳正な姿勢を期待したい」と再考を促した。

江主席は、日中関係について「(友好協力パートナーシップを盛り込んだ)1998年の共同宣言に沿って問題解決に当たり、新しい関係をつくっていきたい」と指摘。「日中両国が力を合わせてアジア全体の繁栄を図りたい。そのためにも日中関係は非常に重要な関係だ。前向きにやっていきたい」と強調した。

これに対し山崎氏は、日中間の懸案を解決し、10月に上海で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で小泉首相と江主席の首脳会談を実現したいとの考えを表明。「中国との関係を重視する」との首相親書を手渡した。

靖国参拝問題で山崎氏らは「あくまで一国の指導者として戦没者の慰霊のためであり、戦争礼賛とか過去の戦争の肯定ではない。首相は完全な平和主義者だ」と説明。その上で山崎氏は「個人的にはA級戦犯を分祀すべきと考える」と強調、野田氏も同調した。冬柴氏は国立墓地を造るべきだとの考えを示した。《共同通信》

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【大相撲名古屋場所】3日目

大相撲名古屋場所3日目(10日・愛知県体育館)今場所初めて横綱、大関陣が安泰。横綱武蔵丸は貴ノ浪を落ち着いて寄り倒し、3戦全勝とした。かど番大関の魁皇と出島もともに3連勝。魁皇は関脇琴光喜を引き落とし、出島は追風海を押し出した。琴光喜は2敗目。その他の大関は、千代大海が小結朝青龍を押し出し、武双山は琴ノ若を小手投げで退け、ともに2勝1敗。雅山は肥後ノ海を押し出して初白星を挙げた。朝青龍は3連敗。関脇栃東と小結若の里も全勝を守った。《共同通信》

【サッカー・小野伸二選手】オランダ移籍会見

オランダの強豪、フェイエノールトへの移籍が決まったサッカーJリーグ1部(J1)浦和のMF小野伸二(21)は10日、会見し、オランダへの移籍について「少しでも多く試合に出られれば」と抱負を語った。

欧州移籍の希望がかなった小野は、いつになく緊張した様子。「オランダのレベルは高い。すぐレギュラーを取れるとは思っていない」と厳しさは十分に覚悟しているようだ。

会見後には、約2年前から交際していた神奈川県横須賀市の大学生(22)と結婚することも明らかにした。来週、婚姻届を出すという。《共同通信》

【環境省】トキを個体番号で管理

環境省は10日、新潟県新穂村の佐渡トキ保護センターで飼育しているトキが増えたため、今後は名称ではなく個体番号で管理する、と発表した。これまではキンやユウユウなどと名付けられ親しまれたトキも、数が増えたため新世代からは名前が“消滅”することになった。《共同通信》

【神奈川県真鶴町】2人組が現金輸送車を襲撃

10日午前10時ごろ、神奈川県真鶴町岩の町道で、2人組の男が、現金約7860万円と小切手約80万円を積んだ小田原市農協(JAおだわら)の現金輸送用のライトバンを襲い、車ごと奪って逃げた。

車の同農協職員Aさん(61)が顔を殴られ、鼻の骨を折るなどして約3週間のけが。同農協職員Bさん(32)も顔にスプレーを吹きつけられて軽傷を負った。同県警捜査一課と小田原署は多額現金強盗傷害事件として2人組の行方を追っている。《共同通信》

【衆院外務委員会】

衆院外務委員会は10日午後、沖縄の女性暴行事件を受け、政府に日米地位協定の見直しの検討を求める決議を全会一致で行った。これを受け、田中真紀子外相は「趣旨を体して事態改善に鋭意努力していく」と表明した。

外相は、これに先立つ質疑で「運用改善が効果的でない場合には改定も視野に入るようにしなければならないが、その前の段階で改善が十分効果的になるよう努力したい」と述べ、地位協定の改定でなく、あくまで運用改善で対応する考えを強調した。

運用改善では身柄引き渡しの迅速化が重要との認識を強調。1995年の日米合同委員会合意で身柄引き渡しに関する米側の対応について「好意的考慮を払う」と表現している点についても、再考する余地があるとの考えを示した。民主党の桑原豊氏らへの答弁。

外相は今月5日、協定改定を申し入れた民主党の菅直人幹事長らに対し「その可能性についても考えなければならない」と前向きな姿勢を示していたが、10日の答弁はこれを軌道修正したものだ。

決議は、これまでの米軍の再発防止策、綱紀粛正を「十分な効果があったとは言い難い」と批判。今回の事件で容疑者の身柄引き渡しが遅れたことについて「国民の不信感を招くもので、迅速な引き渡しが実施されるよう、さらなる改善が求められる」と指摘した。

その上で政府に「日米地位協定の見直しをも早急に検討し、事態の抜本的改善に取り組むべきだ」と、機敏な対応を求めている。《共同通信》

【MLB】オールスター戦

米大リーグの第72回オールスター戦は10日(日本時間11日)、シアトルのマリナーズの本拠地セーフコフィールドで行われ、ファン投票の最多得票で選出されたマリナーズのイチロー外野手、佐々木主浩投手がともに出場してア・リーグの4−1の勝利に貢献した。

ア・リーグの1番中堅で先発出場したイチローは、第1打席で奪三振王の左腕ランディ・ジョンソン投手(ダイヤモンドバックス)から一塁に内野安打を放ち、二塁盗塁も決めた。第2打席、第3打席はいずれも内野ゴロに打ち取られ、五回を終わって交代した。

佐々木は4−1とリードした九回に登板。3人で抑えてセーブを記録した。日本選手がオールスター戦に出場したのは、1995年の野茂英雄投手(当時ドジャース、現レッドソックス)以来。

試合はアが三回、今季限りで引退するリプケン(オリオールズ)の本塁打で1点を先制。2−1とされた六回にはジーター(ヤンキース)、オルドネス(ホワイトソックス)の連続本塁打で4−1とリードを広げた。アは5連勝で対戦成績は31勝40敗1分。最優秀選手は、三回に先制本塁打を放ったアのリプケンが選ばれた。《時事通信》



7月10日 その日のできごと(何の日)