平成4566日目
2001/07/09
この日のできごと(何の日)
【政府】近現代史の修正要求を拒否
「新しい歴史教科書をつくる会」が主導した中学歴史教科書などに、中国、韓国が「歴史をわい曲している」として修正を要求している問題で政府は9日、近現代史については「学説上、明確な誤りとはいえない」などとして、修正を拒否する回答を正式に両国に伝えた。
回答を受け取った韓国の韓昇洙・外交通商相は「当惑と失望を禁じ得ない」として、あらゆる方法で再修正するよう求める強硬姿勢で臨む方針を表明した。中国側も「受け入れることはできない」と強い不満を表明した。
小泉純一郎首相が靖国神社に参拝する方針を明言していることなども絡み、外交関係の溝が深まることは避けられそうにない。
回答は、古代朝鮮に関しては2カ所の誤りを認め出版社に通知、近く訂正手続きを取るとしている。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【テニス・ウィンブルドン選手権】最終日
テニスのウィンブルドン選手権最終日は9日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、男子シングルス決勝はゴラン・イワニセビッチ(クロアチア)が6−3、3−6、6−3、2−6、9−7で第3シードのパトリック・ラフター(オーストラリア)を下して初優勝し、賞金50万ポンド(約9000万円)を獲得した。
ウィンブルドンで4度目の決勝進出のイワニセビッチは、四大大会初制覇。主催者推薦で出場した選手が、四大大会の男子シングルスを制したのは史上初で、クロアチア選手としても初めて四大大会のタイトルを手にした。
混合ダブルスはレオス・フリードル(チェコ)ダニエラ・ハンチュコバル(スロバキア)組が初優勝した。《共同通信》
【大相撲名古屋場所】2日目
大相撲名古屋場所2日目(9日・愛知県体育館)横綱武蔵丸が追風海を危なげなく押し出して2連勝とした。かど番大関の魁皇と出島は、魁皇が肥後ノ海を寄り切り、出島は小結朝青龍を押し出して、ともに2連勝。朝青龍は2連敗。初日黒星の3大関関は、千代大海が琴ノ若を押し出し、武双山は貴ノ浪を押し出し、ともに初日を出した。雅山は小結若の里に寄り切られて元気なく2連敗。若の里は2連勝。関脇は栃東が2連勝で、琴光喜は1勝1敗。《共同通信》
【連続リンチ殺人事件】主犯格の元少年に死刑
1994年に大阪、愛知、岐阜の3府県で4人が死亡した連続リンチ事件で、強盗殺人などの罪に問われ、死刑を求刑されたいずれも当時少年で元暴力団員の3被告に対する判決公判が9日、名古屋地裁で開かれた。
石山容示裁判長はグループのリーダー格で、当時19歳だった被告(26)=愛知県出身=に死刑、同19歳の被告(25)＝和歌山県出身＝と18歳の被告(25)＝兵庫県出身=にそれぞれ無期懲役を言い渡した。
犯行当時少年だった彼告に死刑が言い渡されたのは、最高裁が83年、19歳で4人を射殺した永山則夫元死刑囚(97年に執行)の判決で死刑適用基準を示して以降、3件目。
石山裁判長は判決理由の中で「わずか11日間に4人を死亡させた例のない凶悪事件であり、3被告の罪責は極めて重大」と断罪。リーダー格だった被告について「集団の中で中心的な立場にあり、彼の存在なくしては事件の発生はなかったと言える」と指摘し、「当時少年であったことや、矯正教育による改善の余地があることなどを考慮しても、罪責は誠に重大であり、極刑はやむを得ない」と述べた。
残る2被告については、一連の事件で従属的な立場にあったと認定。「極刑にはちゅうちょすべき点が残り、無期懲役で反省と弔いの日々を送らせるのが相当」と判断した。また、石山裁判長は、検察側が殺人罪で起訴した木曽川事件について「被害者を河川敷に放置した行為と、死亡した結果との間の因果関係に、合理的な疑いが残る」として、傷害致死罪を適用した。
一連の事件では計10人が逮捕され、うち当時18歳と19歳の2人と成人の男3人は有罪判決が確定し、少女2人が少年院送致となった。
連続リンチ殺人事件
1994年9月から10月にかけ、岐県、愛知、大阪の3府県で少年少女らのグループが、金属パイプで殴るなどのリンチを重ね11日間に男性4人の命を奪った事件。岐阜県輪之内町の長良川河川敷で同年10月、若い男性2人が全身に暴行を受けて殺害されているのが見つかり事件が発覚。愛知、岐阜両県警は、2人とともに事件に巻き込まれた男性の証言からグループを割り出した。逮捕した少年らの取り調べで、大阪市内や愛知県尾西市の木曽川河川敷でもそれぞれ男性に暴行を加えていたことが判明した。《共同通信》
【大橋巨泉氏】小泉政権の支持率おかしい
民主党が比例代表の目玉候補として擁立するタレント大橋巨泉氏(67)が9日午後、生活拠点のカナダから帰国。成田空港で記者会見し「森政権と実質は変わらないのに小泉政権のこの高支持率はおかしい。もうちょっと冷静に考えようと訴えたい」などと出馬の抱負を語った。
大橋氏は当選への意欲満々で「秋の国会では小泉さんに質問できる機会があると(幹事長の)菅さんから聞いている。どこをどう突くかは秘中の秘です」。
テレビ番組などで知り合いの田中康夫長野県知事から応援演説の申し出があったことを明らかにした。《共同通信》
【政界談話室】
○…社民党の土井たか子党首は9日、民主党の鳩山由紀夫代表、自由党の小沢一郎党首とともに大分市で街頭演説した。3党首そろい踏み遊説の初日とあって「(野党統一候補の社民党現職)応援のために両党首が来てくれた。ありがたい」と繰り返し「悲願は参院選で野党が与党を上回ることだ」と強調する配慮もみせた。しかし演説が進むにつれ徐々に力が入り「大分こそ天下分け目の決戦」などと、両党首の存在も忘れたかのように熱弁を展開。「やっぱり土井さんの頭にあるのは社民党だけ」との声も。《共同通信》
【小泉純一郎首相】公保の閣僚交代を容認
小泉純一郎首相は9日午後、共同通信社のインタビューで、参院選後の内閣改造について連立を組む公明、保守両党が閣僚交代を求めるなら容認する考えを表明した。参院選後に党首会談を行い、意見交換する考えも示した。
首相は「与党で過半数を維持できれば3党体制は維持する。公明、保守両党が自ら出している閣僚についてどう思うのか、選挙後、両党首と相談しながら決めていきたい」と述べた。同時に自民党閣僚に関しては「基本的には変えない」と強調した。
衆院解散、総選挙の時期については「任期は3年ある。できるだけ解散は任期満了までしたくない。実績を挙げる方に全力を尽くしたい」と述べ、構造改革の実績を挙げて総選挙に臨む考えを強調した。
ただ「内閣の方針に対して不信任的な動きが出たり、国会が混乱する状況が出てくるのか。状況を見ていきたい」とも指摘、与野党内で改革への抵抗が出てくれば、衆院解散で対抗する考えを示した。《共同通信》
【小泉純一郎首相】ベーカー駐日米大使と会談
9日、小泉首相は官邸でベーカー新駐日米国大使の表敬を受けた。小泉首相は沖縄県北谷町で起きた米兵による女性暴行事件について、二度と事件が起こらないように綱紀粛正と規律の徹底を図るよう要請。ベーカー大使は、ブッシュ大統領の遺憾の意を伝えるとともに「こうしたことが二度とおきてはならない」と述べた。《首相官邸》
