平成1234日目

平成4年5月25日(月)

1992/05/25

【社会党・山花書記長】「9増10減」受け入れを表明

社会党の山花書記長は25日、遊説先の長野市内のホテルで記者会見し、宮沢首相が自民党執行部に党内の取りまとめを指示した衆院定数是正の「9増10減」案について、「28日の与野党党首会談で(自民党案として)正式に提案されれば、前向きに検討し、論議の対象とする」と述べ、基本的に同案を受け入れる意向を公式に表明した。また、今国会中に定数是正のための公職選挙法改正を実現すべきだとの考えを強調した。

山花氏は「首相がリーダーシップを発揮して同案で党内をまとめ切り、党首会談に持ち出せるかは疑問」との見方を示したが、「9増10減」案自体については、昭和61年国会決議に示された抜本是正の実現に向けて「一歩踏み出したもの」と評価。同時に、これを、「格差2倍未満への段階的是正への確実なスタート」とし、抜本是正をタナ上げさせないために、国会決議の実現などを明記した「政党間合意」を文書の形でとりまとめる必要があると指摘した。

山花氏は、定数是正と衆院解散、衆参同日選の可能性との関連について、「改正公選法の施行期日を(参院選挙後に)先送りするなど、(衆参同日選を阻止するための)周知期間の設定は当然必要だ」と強調した。

公明、民社両党が格差約2.8倍の「9増10減」案に対して格差2.5倍以内の定数是正を主張していることについては、「野党間の調整は十分可能だ」と述べた。山花氏は来月上旬に野党の書記長会談を開催するよう呼びかけ、政治資金規正法改正案など自民党と合意できていない政治改革問題での野党共同案作りもこの書記長会談で提案する考えを明らかにした。

一方、民社党の大内委員長は衆院の定数是正について、25日の都内での講演の中で「二段階方式による解決」を主張。第一段階の是正幅として「(定数の増減対象選挙区をそれぞれ)二ケタにするよう、28日の(与野党)党首会談で厳しく求めたい」と述べた。《読売新聞》



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【自民党】「9増10減」28日までの調整を断念

自民党は25日、宮沢首相が指示した衆院定数是正をめぐる「9増10減案」について、綿貫幹事長が河本敏夫、三塚博の両氏ら各派領袖歴訪を開始して協力要請するなど、党内の取りまとめに向け本格的に乗り出した。

しかし減員対象区議員を中心にした反対論は根強く、綿貫氏は同日昼の政府、自民党首脳会議で、当初目指した28日の与野党党首会談までの取りまとめの断念を表明。党内調整は出足からもたついてきた。《共同通信》

【中国・万里全国人民代表大会常務委員長】来日

中国の万里・全国人民代表大会常務委員長が25日午後、羽田着の特別機で来日した。衆参両院議長の招きによるもので、日中国交正常化20周年を記念する要人往来の一環。26日には天皇陛下と会見するほか、宮沢首相、渡辺美智雄外相、桜内義雄、長田裕二衆参両院議長らと会談する予定。

桜内義雄衆院議長と長田裕二参院議長は25日、来日した中国の万里・全国人民代表大会常務委員長を東京・元赤坂の迎賓館に訪ね、歓迎のあいさつをした。 この中で万里氏は、「(桜内、長田)両院議長の中国公式訪問を招請したい」と述べるとともに、「日中友好関係は大変重要であり、この関係を発展させることがアジア・太平洋地域だけでなく世界に貢献することになる」と強調した。《読売新聞》

【民社党・大内委員長】自民との連立に前向き

民社党の大内委員長は25日の都内での講演で、参院選後にも予想される政界再編問題について、連立や新政治勢力の結集の条件として、①腐敗政治との決別に向けた具体策の明示②自衛隊・安保問題など基本政策の一致―など四つの原則を示したうえで、「民社党は数合わせだけでは連立には加わらないが、自民党が本当に(連立政権を)組みたいというなら真剣に対応しなくてはならない」として、自民党が民社党の示す条件に沿って連立を呼びかけるのであれば前向きに対応するとの考えを表明した。《読売新聞》

【自民党・河本敏夫元国務相】「牛歩」は少数党の抵抗手段

自民党河本派会長の河本敏夫・元国務相は25日、都内の事務所で綿貫幹事長と会談、国連平和維持活動(PKO)協力法案をめぐり政府、党の実力者が社会党の物理的抵抗と解散を結び付ける発言をしていることについて、「物理的抵抗とは投票できない状態にすること。牛歩戦術や不信任案連発は少数野党の反対手段として残すべきもので、物理的抵抗ではない。(牛歩など)投票行動をめぐって選挙(解散)するのはおかしい」と述べ、批判的な見解を示した。《読売新聞》

【IAEA】査察団が平壌入り

平壌発の新華社通信によると、国際原子力機関(IAEA)の査察団7人が25日平壌入りした。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)がさる4日、IAEAに申告した16施設が今回の査察対象で、査察団は2週間かけてこれら施設を査察、その結果は来月15日のIAEA理事会に報告される。

対象施設のうち最も注目されているのは、90年に少量のプルトニウムを抽出した寧辺地区の放射線化学研究所。

今月中旬、北朝鮮を訪れ、同研究所を視察したIAEAのブリクス事務局長によると、建物は80%、装置は40%しかできていないが、「完成、稼働すれば、核再処理施設と言える」という。

なお、査察対象について北朝鮮当局者はブリクス事務局長に対し、すでに申告した以外の施設の査察にも応じる意向であることを表明している。《読売新聞》

【伊丹十三監督】「私はくじけない」

映画監督の伊丹十三さん(59)が3人組の男に襲撃された事件で、「イタミフィルムズ」の玉置泰社長が25日午後、伊丹さんの入院先の東京女子医大病院で記者会見し「こういう事件があったからといって、会社にヤクザがやってきた時の戦い方は、私が“ミンボーの女”の中で描いたとおりであると信じている」などと記した伊丹さんのメッセージを代読した。

玉置社長によると、伊丹さんは、妻の宮本信子さんが持参したものを一口、二口食べている程度で食欲はあまりない様子だが、順調に回復、事件に関する新聞記事などはすべて目を通しているという。

メッセージは「全国の皆様から心のこもったご心配とはげましの言葉をいただき、勇気づけられる思い」と感謝の気持ちを表した上で「最も心配したのは“やっぱり暴力団は怖いじゃないか”という印象をもたれ、せっかく盛り上がってきた市民の勇気がくじけることだが、私の場合は全く特殊なもの」と強調。

「何者の犯行かはわからないが人間の自由に対する悪質な挑戦であり、私はこの程度のことではくじけない」と強い決意を表明している。

また自らの病状について,は、一時的に顔や手がむくみ「試合後のロッキーのメークのよう」と記している。《読売新聞》



5月25日のできごと