平成4556日目

2001/06/29

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】訪米

小泉純一郎首相は29日夜、ブッシュ米大統領との初めての首脳会談に臨むため、羽田発の政府専用機でワシントンに向け出発した。

首脳会談は30日午前にワシントン近郊のキャンプデービッドで行われ、首相は構造改革や不良債権処理などを柱とした経済財政運営の基本方針を説明、改革に取り組む決意を示す。両首脳は日米同盟関係強化などを盛り込んだ共同声明を発表する。米国と欧州が激しく対立している地球温暖化防止のための京都議定書問題をめぐる協議も焦点だ。《共同通信》

小泉純一郎首相は29日夕(日本時間30日朝)米国に到着後、直ちにワシントン郊外にあるアーリントン国立墓地を訪れ、無名戦士の墓に献花した。

蒸し暑い夕暮れの中、日の丸を高く掲げた儀じょう兵を従えて墓碑の前に歩み寄った首相は終始、厳粛な表情。じっと日米両国国歌に聞き入り、赤と白の菊で日の丸をあしらった花輪を碑の前にささげた。

「日本には各国要人が訪れる国立墓苑がない」という与野党内の声を受け、墓苑新設の検討を表明した小泉首相。この構想が実現に向けて動きだすのか、首相の「思い」が注目される。《共同通信》

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【 Lモード】サービス開始

NTT東日本と西日本は29日、固定電話を使ったインターネット接続サービス「Lモード」のサービスを開始した。対応電話機を使えば銀行振り込みや株式売買、ネットショッピングなど多様なサービスを受けられる。《共同通信》

【札幌地裁】統一教会の勧誘は違法

違法な勧誘活動で統一教会に入信させられ、貴重な青春時代を奪われたなどとして、北海道などの元信者の女性20人が、統一教会と関連会社などに慰謝料など総額約9150万円の賠償を求めた訴訟で、札幌地裁の佐藤陽一裁判長は29日、同教会に計2950万円の支払いを命じる原告勝訴の判決を言い渡した。《共同通信》

【日本医師会】反タバコCMを制作、放送開始

日本人の喫煙率が相変わらず世界トップレベルを保つ中、日本医師会(会員数約15万人)が「反たばこCM」を制作、29日から放送を始めた。今年から始めた禁煙キャンペーンの一環で、同会は「全国ネットでのCMは日本で初めてではないか」としている。《共同通信》

【付属池田小学校児童殺傷事件】容疑者を再逮捕

児童8人が死亡、15人が重軽傷を負った大阪教育大附属池田小学校(大阪府池田市)での殺傷事件で、大阪府警捜査本部は29日、包丁で女児7人を刺殺、教師2人を含む12人に重軽傷を負わせたとして、殺人、殺人未遂と銃刀法違反の疑いで、宅間守容疑者(37)を再逮捕した。捜査本部はこれで、被害者23人すべてについて立件した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】国会閉幕を受け会見

小泉純一郎首相は29日午後、国会閉幕を受けて首相官邸で記者会見し、米国と欧州が対立している地球温暖化防止のための京都議定書について「粘り強く米国に協力いただけるような方策がないものか、真剣に最後まで努力を続けたい」と強調、日本が先行して批准するのではなく、米国が参加できるような形の打開案を模索する考えを明らかにした。

また、米ミサイル防衛構想に関しては、30日のブッシュ大統領との会談で、米国の研究を理解するものの、憲法上問題となるような協力は難しいと伝える意向を強調。2002年度予算編成では、与党内の抵抗があっても先に決定した経済財政運営の基本方針を堅持し、歳出の徹底見直しなど財政再建路線を明確にする方針を示した。《共同通信》

【静岡県警】東名高速で初の飲酒検問

高速道路での飲酒による事故が後を絶たないことから、静岡県警は29日夜、東名高速道路で飲酒検問を実施した。東名高速道路本線上を走る車に対する飲酒検問は初めて。

検問は29日午後9時から約3時間、東名高速下り線の牧之原サービスエリア(榛原町)近で同県警高速隊員など160人態勢で実施。パトカー2台が2車線を低速で走り、後続車に左側の登坂車線に入るよう誘導した後、さらにサービスエリアに入るよう指示し、エリア内で、車両を振り分け検問した。

30日午前0時に終了するまでに計1353台の車を検問し、酒気帯び運転2件、過積載2件など計15件を道交法違反で摘発した。今回の検問は、飲酒原因の事故が多発していることを受けたもの。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは29日、マリナーズがアナハイムでエンゼルスと対戦、イチロー外野手は5打数2安打し、打率3割5分1厘で、前日首位を譲ったアロマー(インディアンス)を1厘上回り、再びア・リーグ打率トップに立った。

イチローは一回、左前打を放ってマリナーズの猛攻を引き出し、打者一巡した第2打席に適時打となるバントの三塁内野安打を決めた。1イニングに2安打したのは初めてで、打点1、特典2、盗塁1も記録した。

マリナーズは佐々木が九回を抑え、9−5で勝った。《共同通信》

【ユーゴスラビア・ジジッチ首相】辞任

ユーゴスラビア連邦のジジッチ首相(社会人民党)は29日、ベオグラードで記者会見し、同連邦セルビア共和国指導部が、旧ユーゴ国際戦犯法廷へのミロシェビッチ前大統領の引き渡しを強行したことに反発、首相を辞任したと述べた。

憲法の規定により、首相が辞任すれば内閣は総辞職することになっており、ユーゴ連邦政権は事実上崩壊した。

ジジッチ首相の社会人民党が連立から離脱することで、コシュトニツァ連邦大統領のセルビア民主野党連合(DOS)は新たな内閣の発足を目指すとみられる。しかし、民主野党連合は単独では議会で過半数を維持できないため、議会選挙の前倒しの可能性が強まった。

また、連邦政権崩壊により、セルビア、モンテネグロの両共和国から成る連邦の枠組みそのものにも影響を与えることは必至だ。

民主野党連合は昨年秋の大統領選でミロシェビッチ前大統領を破り政権についたが、政権内でジンジッチ・セルビア共和国首相とコシュトニツァ大統領との対立がしている。《共同通信》

【この日の民主党】

IT関連3法案を発表

民主党は6月29日、情報通信関連の3つの議員立法をまとめたことを発表、大畠章宏衆議、簗瀬進、内藤正光各参議が記者会見を行った。

法案は、「高齢者、障害者等による高度情報通信機器等の利用の円滑化の促進に関する法律案」(略称:コンピューターUD化促進法案)、「行政情報の電子的提供等に関する基本法案」、「テレビ番組の字幕普及促進のための放送等の一部を改正する法律案」。次期国会での提出を目指している。

「コンピューターUD化促進法案」は、IT機器の普及においてユニバーサルデザイン(共用化仕様:UD)の理念を活かし、人にやさしいコンピュータ社会の構築をめざすことを趣旨としたもの。政府のもとに高齢者や障害者を含む共用化仕様等委員会を設置して仕様に関する基準を策定し、それを国・地方公共団体におけるIT機器の調達や企業における製品製造に適用するよう努力義務を課す、という内容になっている。

「行政情報の電子的提供等に関する基本法案」は、現在の役所の観点からの押しつけ的な情報提供を利用者中心に転換し、市民がワンストップで生活に根ざした情報を利用できるようなサービスの提供を義務づけている。

「テレビ番組の字幕普及促進のための放送等の一部を改正する法律案」は、聴覚障害者などのための字幕放送の普及が米国などに比べて極端に遅れている状況を打開するために、各放送事業者に実施計画の策定を義務づけるなどの対策を打ち出している。

第151通常国会が閉会

民主党は6月29日、第151通常国会が閉会したことを受けて国会内で両院議員総会を開催、参議院選挙に向けた戦いの基本方向を確認し、勝ち抜く決意をうち固めた。

総会ではまず、鳩山由紀夫代表が挨拶。「小泉内閣・自民党の言う『改革』には具体的な内容が何もないことが明らかになった。50本を超える議員立法を提出してきた成果を踏まえ、徹底的に構造改革の中身で勝負する。自民党=抵抗勢力vs.民主党=改革勢力という構図を明確にして戦おう」と力強く訴えた。続いて久保亘参議院議員会長が発言に立ち、“改革の主役として政権をめざす”という立党の原点に立ち戻り、全力をつくそう、と呼びかけた。

次に報告に立った岡田克也政調会長は、民主党が通常国会中に検討した法案が80本を越え、そのうち提出したものが52本に上ることを明らかにした。その上で、選挙戦における訴えの基本スタンスとして、“構造改革に反対している”あるいは“小泉首相にすり寄っている”といった両極端のとらえられ方に注意しながら、抵抗勢力を中心とした小泉政権では改革は進まないことを明確にしていくべきだ、と提起した。

続いて、両院の議員から選挙闘争方針や選挙活動の進め方をめぐる意見が出され、熱のこもった討論が行われた。菅直人幹事長はまとめで、小泉自公保政権では日本は必ず沈没するということをはっきり訴えて戦うことが必要だとして、次のように述べた。

「小泉政権では政官財の癒着構造にメスを入れることはできないだけでなく、その改革自体も、セーフティネットを張らず国民に空中ブランコ状態を強いるもの。これに対して民主党は“安心と改革”を実現する党として挑み、あくまで政権交代をめざして戦っていこう」

最後に、羽田孜特別代表が、「日本の国を救うために何としても政権交代を実現する、鳩山代表という素晴らしいリーダーを首相にする、そのために一致結束して戦い抜こう」と檄を飛ばし、会場全員で団結ガンバローを三唱して総会を締めくくった。

なお総会では、今期で勇退する6名の参院議員を紹介し、各々の功績を讃えるとともに、その労をねぎらった。勇退する参院議員は次の通り。足立良平、久保亘、菅野久光、寺崎昭久、松崎俊久、吉田之久。《民主党ニュース》



6月29日 その日のできごと(何の日)