平成4467日目
2001/04/01
この日のできごと(何の日)
【ユーゴスラビア・ミロシェビッチ前大統領】逮捕
ユーゴスラビア・セルビア共和国の警察当局は1日午前4時半すぎ、ミロシェビッチ前ユーゴ大統領(59)を職権乱用や汚職の容疑で逮捕した。前大統領は公邸で逮捕された際、自発的に連行に応じ、首都ベオグラードの中央拘置所に移された。
逮捕は、警察当局が3月31日未明に公邸に突入し、抵抗に遭って身柄拘束に失敗して以来、約26時間ぶり。
捜査当局は1日、前大統領の取り調べを開始、国内法廷で裁く方針。前大統領は容疑を否認した。一方で、人道に対する罪で旧ユーゴ国際戦犯法廷(ハーグ)からの身柄引き渡し要求が強まるとみられ、コシュトニツァ政権は厳しい選択を迫られそうだ。《共同通信》
◇
治安部隊に包囲されながらベオグラード郊外の邸宅に立てこもっていたミロシェビッチ前ユーゴスラビア連邦大統領は1日未明、説得に応じる形で投降し、逮捕された。身柄はベオグラード拘置所に連行された。前大統領は抵抗し続ければ、周囲を取り囲む支援者らも巻き込んだ流血の惨事が避けられないと判断したとみられる。私設の武装護衛団も抵抗せず、三十数時間に及んだ逮捕劇は幕を閉じた。
前大統領を冷戦後の欧州で最大の「ならず者」扱いしてきた欧米主要国は、身柄確保を「重要な一歩」(クック英外相)と歓迎している。米議会は31日を期限にユーゴへの1億ドル(約125億円)の経済支援承認条件として、国連の旧ユーゴスラビア戦犯法廷(オランダ・ハーグ)への「十分な協力」を求めていた。
ユーゴ連邦セルビア共和国のミハイロビッチ内相によると、逮捕容疑は、ユーゴ税関が徴収した関税などの公金を勝手に自らが率いるセルビア社会党の資金に流用したなど数々の職権乱用、経済犯罪。同内相は「前大統領は抵抗せず武力行使の必要はなかった」と、平穏に逮捕が進んだことを強調した。《朝日新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【第73回選抜高等学校野球大会】第8日
第73回選抜高等学校野球大会第8日は1日、甲子園球場で3回戦3試合を行い、「21世紀枠」で初出場の宜野座(沖縄)と、浪速(大阪)、仙台育英(宮城)が勝ち、準々決勝に進出。ベスト8が出そろった。宜野座は1−1の四回、比嘉翼の左前打で2点を勝ち越し、五回にも1点を追加。バントを使った堅実な攻めが光り、4−3で桐光学園(神奈川)を破った。浪速は1−1の七回、阪田の中前打で勝ち越し、2−1で小松島(徳島)に競り勝った。浪速は初のベスト8進出。仙台育英は3−1で藤代(茨城)を下し、12年ぶりの八強入り。左の芳賀は粘り強い投球で、完投した。《共同通信》
【柔道・全日本選抜体重別選手権】
柔道の世界選手権男子代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権は1日、福岡市民体育館で行われ、73キロ級で津幡高OBの金丸雄介(筑波大)が初優勝、世界選手権出場を決めた。金丸は準決勝で高校の先輩・新田雅史(京葉ガス)、決勝で斉藤(平成管財)にそれぞれ優勢勝ちを収めた。また、66キロ級では石川県工OBの鳥居智雄(了徳寺学園職)が決勝で中村行成(旭化成)に惜しくも敗れた。
100キロ級では、シドニー五輪金メダリストの井上康生(綜合警備保障)が2連覇を果たした。井上は決勝で、兄の井上智和(警視庁)を開始27秒で内またに仕留めた。
100キロ超級は同五輪銀メダルの篠原信一(天理大教)が順当勝ちし、5連覇を達成した。81キロ級はシドニー五輪金メダルの滝本誠(日本中央競馬会)が1回戦で敗退する波乱。小山昌規(大阪府警)が決勝で、アトランタ五輪71キロ級(現73キロ級)金メダルの中村兼三(旭化成)に優勢勝ちした。《北國新聞》
【自民党総裁選】野中氏、小泉氏擁立強まる
森喜朗首相の後継をめぐる自民党総裁選をめぐり1日、森派の尾身幸次幹事長代理が公の場で初めて同派会長の小泉純一郎元厚相の立候補を促した。既に古賀誠幹事長が橋本派幹部の野中広務前幹事長が後継に望ましいとの考えを表明しており、党内では野中、小泉両氏の擁立論が一段と強まってきた。《共同通信》
【米中軍機接触事故】
米太平洋軍司令部などによると、沖縄の嘉手納基地を飛び立った米海軍の電子偵察機EP3が1日午前9時15分ごろ、中国・海南島の南東104キロの南シナ海上空で中国軍の戦闘機「瀋陽F8」と接触した。中国機は墜落、米機は海南島に緊急着陸した。
中国機は2機で、1機が接触、他の1機は海南島に着陸したという。墜落機のパイロットは行方不明となり、海上を捜索している。米偵察機の乗員24人にけがはなく、中国側に保護された。
同司令部スポークスマンは「公海上空での通常の偵察飛行中に起きたッ偶発的な事故」との見方を示したが、中国外務省は「責任は完全に米国側にある」と非難。米政府に抗議した。ブッシュ米政権の強硬姿勢でぎくしゃくする米中関係がさらに緊張するのは必至だ。《共同通信》