平成4655日目

2001/10/06

この日のできごと(何の日)

【セ・リーグ】ヤクルト、4年ぶり6度目の優勝

プロ野球セ・リーグは6日、ヤクルトが4年ぶり6度目の優勝を決めた。優勝へのマジックナンバーを「1」としながら、足踏みしていたヤクルトは、横浜スタジアムでの横浜戦で、延長十回に暴投と古田敦也捕手の適時打で2点を勝ち越し、6−4で逆転勝ち。

胴上げの可能性のあった1日から4日まで3敗1分けと苦しんだ末に、136試合目でゴールした。日本シリーズでヤクルトは、パ・リーグの覇者で12球団では唯一、日本一経験のない近鉄と21世紀初のプロ野球王座を争う。

延長十回二死走者なし。谷繁が内野ゴロを放った瞬間、石井一が一目散にマウンドの高津に駆け寄った。優勝を待ち切れない思い。エースに続き選手が一斉に三塁ベンチを飛び出し、一塁付近に歓喜の輪を作った。マジック33が初点灯した日か51日後。ついにヤクルトが21世紀初のセ・リーグ王座に就いた。

168センチ、76キロの体が楽しそうに宙を舞う。主将の古田の「軽いんやから、もっと高く上げたれ」の声に誘われて計6度。若松監督は夢心地を味わった。目を潤ませながらの初体験の感想は「やったーという感じと、本当に優勝なのかなあと思った」という。

決勝点は打者が古田の時の暴投だった。「まさか苦労してきた古田のところで暴投とは」。あと1勝に苦しみ抜いたチームが思わぬ幸運から栄冠を手にした。「苦労が表れているよ」。思わず本音が漏れた。

順調に減らしていたマジックが9月5日からの6連敗で17のまま停滞。そして、最後の天王山といわれた9月22日からの巨人3連戦に全敗。数日前には「正直3試合のうち1つは勝てるんじゃないかと思っていたから落ち込んじゃったよ」と、その時の心境を明かしていた。

この日はへんとうせんをはらしていた若松監督。高秋時代から突然、呼吸困難に関われる時がある。背筋が異常なほどに硬いため、肺を圧迫してしまうのが原因らしい。試合前に安定剤を服用した日は1日や2日ではない。心身をすり減らしながらさい配を振るってきた。「強いい巨人を倒すのは大変だよ。毎日が長かったなあ」。疲労感と充実感が若松監督を包み込んでいた。《共同通信》

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【リリィ・シュシュのすべて】岩井俊二監督作品公開

【米・ブッシュ大統領】タリバンに警告

ブッシュ米大統領は6日、週末恒例のラジオ演説で、米中枢同時テロの最重要容疑者とされるウサマ・ビンラディン氏の引き渡しを拒否するアフガニスタン・タリバン政権に対して「時間はなくなりつつある」と述べ、軍事攻撃が近いことを警告した。

大統領は「タリバンへの十分な警告はなされた」「テロリストの側に立つ国々は重い代償を払うことになる」とも語った。大統領の発言はこれまでの軍事攻撃の警告より強く踏み込んでおり、タリバンに対する事実上の最後通告と受け止められている。

大統領は同日、中東。中央アジア歴訪を終えたラムズフェルド国防長官らとテレビ電話で結んだ国家安全保障会議(NSC)の対テロ作戦会議を開催。軍事攻撃の開始時期や規模を検討するブッシュ米政権の動きが活発化してきた。《共同通信》

【タリバン】威嚇やめれば8人釈放

アフガニスタンのタリバン政権外務省は6日、声明を発表し、米国が軍事力行使などの威嚇をやめるなら、現在身柄拘束中の欧米非政府組織(NGO)活動家8人を釈放する措置を取ると表明した。アフガン・イスラム通信が伝えた。

また、タリバン政権のザイーフ駐パキスタン大使は6日、不法入国したとして逮捕した英紙サンデー・エクスプレスの女性記者イボンヌ・リドリーさんの釈放をオマル師が命令したと語った。

タリバンが報復攻撃回避の交渉材料にNGO活動家の釈放問題を使ったのは今回が初めて。今回の措置は、同政権が米国などからの攻撃に強い危機感を抱き、回避のため揺さぶりを掛けるのが狙いとみられる。

米政府当局者は同日、タリバンの提案を拒否すると表明した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は6日、シアトルのレンジャーズ戦を欠場。打率は3割5分の首位のままで、2位のジアンビ(アスレチックス)も欠場したため、2人の8厘差は変わらず、レギュラーシーズン最終日を前にイチローの首位打者獲得はほぼ確実となった。試合は1−0でマリナーズが勝ち、今季116勝目。1906年にカブスがマークした年間最多勝の大リーグ記録(当時は152試合)に並んだ。7日の最終戦に勝てば新記録となる。九回を打者3人で抑えた佐々木投手は45セーブ目を挙げた。

メッツの新庄外野手はエクスポズ戦で2試合連続の欠場。シーズン最多本塁打記録更新中のボンズ外野手(ジャイアンツ)はドジャース戦に代打で出場し、単打を記録した。《共同通信》

2632試合連続出場の米大リーグ記録を樹立し、今季限りでの引退を表明していた「鉄人」、オリオールズのカル・リプケン内野手(41)が6日、ボルティモアで行われた今季最終戦(対レッドソックス)で21年の大リーグ生活に別れを告げた。

オリオールズ一筋の野球人生。現役通算3001試合目となった最後の試合には「7番・三塁」で出場し、3打数無安打だったが、超満員の4万8807人の観客で埋まったスタンドから1打席ごとに、「カル!」と引退を惜しむ大きな歓声が上がった。

リプケンは試合後、グラウンドで「わたしには子どもの時からの夢があった。野球選手になるその夢がかない、家族をはじめみんなに助けてもらい、ファンの人には野球への愛を分けてもらった。わたしのことを(引退後も)覚えていてもらえれば幸せだ」と感謝の言葉を述べた。

試合開始前の引退セレモニーにはクリントン前米大統領も出席。「あなたの忠誠心、威厳、能力を心から尊敬している」とねぎらいの言葉を贈った。《共同通信》



10月6日 その日のできごと(何の日)