1993 平成5年4月16日(金)のできごと(何の日)

平成1560日目

平成5年4月16日(金)

1993/04/16

【宮沢喜一首相】米・クリントン大統領と初会談

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宮沢首相は6日午前10時半(日本時間同日午後11時半)から昼食を挟んで3時間にわたり、ホワイトハウスでクリントン米大統領と初の首脳会談を行った。両首脳は会談後の共同記者会見でプレスリマークス(新聞発表)を発表、政治・安全保障、世界的問題、経済問題の3分野での協力・協調をうたった「日米新パートナーシップ」を確認した。

経済問題で大統領は対日貿易赤字に強い懸念を表明。日本の一層の市場開放を迫り、貿易不均衡是正に円高が有効との認識を示した。首相はこれに対し、米国の管理貿易や一方的対抗措置の動きに懸念を示したが、7月の先進国首脳会議前に両国が二国間の経済問題を包括的に協議する機関を新たに設置することで合意した。しかし同機関の性格をめくり見解の食い違いが早くも表面化、経済問題での対応が引き続き日米関係を大きく左右する要因であることを鮮明にする会談となった。

会談は冒頭約30分間、両首脳だけで行い、次いで米側はゴア副大統領、クリストファー国務長官、ベンツェン財務長官、カンター通商代表が同席した。両首脳は新パートナーシップのあかしとして、先進国首脳会議(サミット)以外に毎年一回は必ず会談することを確認。冷戦後も日米安保条約は重要であり、両国の協力・同盟関係がアジア太平洋地域だけでなく、世界の平和と繁栄に不可欠との考えで一致した。米大統領は日本の政治的役割を評価、国連安全保障理事会常任理事国入りを支持する方針を公式に伝えた。

停滞する関税貿易一般協定(ガット)のウルグアイ・ラウンドの合意に向け、交渉を再活性させる必要があるとの認識でも一致。首相はコメを含む農薬分野での包括関税化は困難と指摘し、修正を求める考えを示した。しかしカンター通商代表は「農業は各国とも困難な問題を抱えており、一国だけ関税化を受け入れないというのではまとまらないと反論した。ただ直接、日本のコメ市場開放は要求しなかったという。

首相は新ラウンドの関連で、米包括貿易法スーパー301条復活や、反ダンピング法の適用強化は「交渉を後退させることになる」くぎを刺した。《共同通信》

73歳の宮沢首相と46歳のベビーブーマー、クリントン大統領―。親子ほどの年齢差がある日米両首脳の初会談では、首相が大統領の若さをカバーする場面が見られた。

会談開始直前の冒頭写真撮影。大統領にバンクーバーの米ロ首脳会談の際に「日本人のイエスはノーの意味がある」と発言した問題について記者団から質問が飛んだ。この問題を失点と考えている節のある大統領は「イエスともノーとも言えない」と困った表情になったが、助け舟を出したのは宮沢首相。米国の古い流行歌を引用しながら「どこの国の言奏にも変わった。ところがあるんだから」と軽い口調でいなしてみせた。

首相は訪米前から「最大の目的は、大統領との個人的信類関係をつくること」と表明してきた。会談自体は途中からゴア副大統領、クリストファー国務長官ら米側主要閣僚が同席したため、一対一の会談は30分強で終わった。それでも、通訳抜きでこうした即妙な会話もできたことで「昼食会のときの二人の雰囲気を見ていても、目的は完全に果たした」(首相同行筋)ようだ。《共同通信》



【フィギュア・長洲未来さん】誕生日

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【TBS系連続ドラマ・ダブル・キッチン】放送開始

【民間政治臨調】連用制を提言

経済、労働、言論界の有識者で構成する政治改革推進協議会(民間政治臨調、亀井正夫会長)の衆院選挙制度改革案が16日、明らかになった。民間政治臨調案は(1)総定数500議席(小選挙区300、比例代表200)の2票制(2)比例代表は都道府県単位の政党名簿に投票――を柱とする「小選挙区比例代表連用制」。

自民党の単純小選挙区制、社会・公明共同案の小選挙区比例代表併用制、民社党の都道府県単位の比例代表制の折衷案の性格を持ち、選挙制度改革をめぐる与野党間の隔たりが大きい中で、「第三の案」として急浮上する可能性が出てきた。

同案に対して自民党羽田派と公明、民社両党は「支持」の方向を固めている。さらに連合の山岸会長ら労働界や、経団連も同制度の実現に積極的な姿勢を見せており、同案は単に国会議論への影響にとどまらず、政界再編の動きをも加速させる可能性をはらんでいる。《共同通信》

【政界談話室】

○…河野官房長官は16日の記者会見で、カンボジア・タケオ北方の採石場で作業中の自衛隊施設大隊が一時引き揚げたことについて「作業の効率化、安全面からも適切な判断」と強調。ところが、会見終了後、演説台から離れる際、床のカーペットが足元に絡んで何やらモゾモゾ。「質問されるとつい後ずさりするから敷物がずれるんだ」と説明していたが、日ごろから「カンボジアで何かあったら一大事」と緊張と不安の連続だっただけに、記者団のカンボジア情勢をめぐる矢継ぎ早の質問にも後ずさりが一番安全?

○…社会党の赤松書記長はこの日の記者会見で、前日旗揚げした新集団「改革議員連合」について記者団から感想を求められ、「他のグループもできた。それぞれが切磋琢磨し、山花執行部を支えて応援してほしい」と歓迎の弁。派閥解消に逆行するとの指摘に対しても「中執が入るのは個人個人の見識だから」と、参加を大いに容認する姿勢。自衛隊政策見直しが焦点の「93年宣言」づくりや政治改革法案の対応などで求心力とパワー不足がささやかれる山花執行部だけに、改革議連の後押しを期待したい様子がありあり。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】ダンスご披露

天皇、皇后両陛下は16日夜、東京都内のホテルで開かれたチャリティーダンスパーティーに出席、カップルでダンスを披露された。このパーティーは在日の外国人婦人らがつくる「国際婦人福祉協会」が主催し、収益金で福祉施設に援助金を贈る目的で開かれた。両陛下は午後9時すぎ、バンドの演奏するワルツに合わせステップを踏まれた。両陛下が公開の席で踊られたのは昭和60年以来のこと。

天皇陛下は16日午後、皇居内の苗代で稲の種もみをまかれた。陛下はジャンパーにスラックスの軽装で、昨年刈り取ったうるち米の「ニホンマサリ」ともち米の「マンゲツモチ」の種もみを一種類ずつまかれた。育った苗は5月下旬に田植えされる。《共同通信》



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