平成4305日目

2000/10/21

この日のできごと(何の日)

【ASEM首脳会議】閉幕

ソウルで開かれていたアジア欧州会議(ASEM)の首脳会議は21日、デジタルディバイド(情報格差)対策、国連改革の重要性などを盛り込んだ議長声明を発表し、閉幕した。次回首脳会議は平成14年にデンマークのコペンハーゲンで開かれる。

議長の金大中・韓国大統領は閉幕あいさつで「繁栄と安定のためアジアと欧州がパートナーの関係を築いていくことを確認した」と会議の成果を強調した。

議長声明は、アジア経済に明確な回復の兆候が出ており、欧州経済との相乗効果が国際社会に利益をもたらすと強調した。懸念材料に原油高をあげた。

政治対話の促進では、安全保障理事会の改革を含めた国連改革の推進を表明した。朝鮮半島情勢に関しては6月の南北首脳会談を評価。東ティモール、ユーゴスラビア、コソボ、中東の各地域情勢にも言及した。《北國新聞》

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【アラブ首脳会議】開幕

イスラエル治安部隊との衝突によるパレスチナ住民の犠牲拡大を受け、アラブ諸国の結束した立場を打ち出すための緊急アラブ首脳会議が21日、カイロで開幕した。

サウジアラビアのアブドラ皇太子は、アラブ穏健派諸国によるイスラエルとの外交・通商関係を停止、和平交渉の進展を条件に関係を修復するとの強硬な提案を行った。

アラファト・パレスチナ自治政府議長は「子供を含む多数のパレスチナ人が殺されている」と訴え、新たな対イスラエル戦略を構築するよう強調した

。首脳会議はイスラエルに右派政権が誕生した1996年以来4年ぶり。アラブ連盟加盟の21カ国と1機関の全メンバーの代表が出席。大統領、国王ら首脳15人が一堂に会した。

中東和平プロセスが崩壊寸前となった危機的状況の中でアラブの対応を協議し22日にパレスチナ人の権利支持、イスラエルの占領継続や武力行使などを非難する共同声明を採択する。

アブドラ皇太子は外交・通商関係を含む、イスラエルとのすべての関係停止を呼びかけたが、エジプト、ヨルダンが全面的な対イスラエル関係見直しを行うことは難しく、イスラエルに強い警告を発しパレスチナ問題での情報を呼びかけた意味合いが強いとみられる。

主催国エジプトのムバラク大統領は冒頭「イスラエルの挑発行動で和平が危機にひんしている」と演説した。《共同通信》

【プロ野球日本シリーズ第1戦】巨人3−5ダイエー

20世紀の日本スポーツ界を代表する2人のスーパースターが指揮を執り、「夢のON対決」と呼ばれる第51回プロ野球日本シリーズ、巨人ーダイエーは21日、東京ドームで開幕。第1戦は王貞治監督(60)率いるダイエーが5−3で長嶋茂雄監督(64)の巨人を下した。

9月のシドニー五輪女子マラソンで、日本陸上女子初の金メダルに輝いた高橋尚子選手(28)=積水化学=が始球式。4万4000人近い観衆が見守る中、ダイエーは七回に松中信彦選手(26)が同点本塁打、九回に代打ニエベス選手(28)が勝ち越し本塁打を放った。《共同通信》

【自民党・加藤紘一元幹事長】森内閣の情報管理体制を批判

森喜朗首相がブレア英国首相との会談で、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本人拉致疑惑をめぐり、3年前に与党訪問団が北朝鮮に対し「第三国発見方式」を提案していた事実を明らかにしたことについて21日、与党内から「(提案は)あまり適当でない」(神崎武法公明党代表)との批判や、情報管理の甘さを非難する声が挙がった。

自民党の加藤紘一元幹事長は同日午後、遊説先の滋賀県草津市内で記者団に「(日英)首脳会談の極秘内容が簡単にブリーフィング(記者発表)されてしまう。『森外交チーム』の判断、情報管理が問われている。深刻な反省と体制の早急なつくり直しをすべきだ。日朝関係がわが国の最重要テーマである時に、今回のミスは大きい」と森内閣の情報管理体制を批判した。《共同通信》

【若田光一宇宙飛行士】宇宙基地「ゆったりとして快適」

国際宇宙ステーション建設の任務を終えた若田光一さん(37)らスペースシャトル「ディスカバリー」の搭乗員7人が21日午後(日本時間22日未明)、帰還を前に軌道上から音声のみで記者会見。若田さんは日本人として初めて訪れたステーションについては「中はゆったりとして快適」と感想を述べ、「3日目の夜は寝袋を持ち込みステーションの中で寝た」と明らかにした。

ステーションに大型部品を設置したロボットアーム操作について若田さんは「背景に美しい地球を見ながら訓練通りできた。目標は高く持ちたいので95点」と自己評価。しかしブライアン・ダフィー船長(47)は「完ぺきな仕事で100点満点だった」と断言した。

若田さんは、接近中に見たステーションの印象を「すごく明るい星のように見え、近づくと左右に開いた太陽電池板が複葉機のようだった」と話した。



10月21日 その日のできごと(何の日)