平成4066日目

2000/02/25

【越智通雄金融担当相】「手心発言」で辞任

越智通雄金融再生委員長(金融担当相)は25日夕、首相官邸で青木幹雄官房長官と会い、銀行幹部らに金融監督庁や日銀の捜査・考査に手心を加えるような発言をした問題で、「国会審議を混乱させた」として小渕恵三首相への辞表を提出、辞任した。小渕首相はこれを受理し、後任に谷垣禎一元科学技術庁長官(自民党加藤派)を充てた、同日夜、認証式を行った。

野党側は小渕首相の任命権者としての責任を厳しく問う構えを見せている。「手心発言」で失われた金融行政の信頼回復が急がれることなどから、首相が予算成立後を一つの選択肢としてきた衆院の解散。総選挙の時期に微妙な影響を与えそうだ。

小渕首相は越智氏の発言について、内閣が金融システムの再生に取り組む中で、今回の発言が中立・公正を標ぼうする金融行政の信頼性を大きく損ないかねないことを憂慮。野党側が閣僚辞任を強く求め、29日に予定される平成12年度予算案の衆院通過日程に影響が出ることを回避し、早期決着が必要と判断、事実上の更迭に踏み切った。《共同通信》




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【ボクシング・川端賢樹選手】WBC王座獲得ならず

世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦は25日、バンコク近郊のマハチャイビラで行われ、同級14位で世界初挑戦の川端賢樹(姫路木下)は王者メッドグン・トヨタタイランド(タイ)に0-3の判定で敗れ、王座奪取に失敗した。

日本の現役世界王者、世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級の戸高秀樹(緑)に続く、2人目の世界チャンピオンの誕生はならなかった。

初の世界戦を海外で戦った川端の戦績は22戦16勝(8KO)4敗2分け。メッドグンは初防衛に成功し、20戦全勝(11KO)。《共同通信》

【石川県金沢市】「広坂芸術街」基本設計決まる

金沢市は25日、金大附属小中学校跡地で計画する都市型文化交流施設「広坂芸術街」(仮称)の基本設計をまとめた。芸術街の核となる「現代美術館」(同)は建物の中央部を占め、常設と企画、市民ギャラリーで大小計20の展示室を配置した。美術品収集の基本に据える明治後期以降の「近現代」の美術史の参照となる作品群などを展示、鑑賞できるように、展示室は形や広さ、天井高に多様性を持たせたのが大きな特徴となっている。

基本設計によると、建物は直径約115メートルの全面ガラス張りの円形で、地下1階、地上1階一部2階建て、延べ面積は約1万7000平方メートルの規模となる。出入り口は5カ所を想定し、東西南北のいずれの方向からも自由に入退館できる。

美術館の構成は、常設展示室6室(約730平方メートル)、企画展示室11室(同1500平方メートル)、市民ギャラリー3室(同1000平方メートル)で、展示スペースは合計約3230平方メートルを確保した。市民ギャラリーは、地下1階から地上2階まで三層にわたって配置し、地下1階には収蔵スペース(約2000平方メートル)も設ける。

展示室は円形もある変化をつけ、広さは約15平方メートルから最大で約330平方メートル、天井高は4.5メートルから12メートルまでと、多彩な展示に対応が可能となっている。

美術館ゾーンの周囲の回廊空間には「芸術交流館」(同)機能を持たせた。情報ラウンジや工芸職人の技・紹介コーナー、多目的利用の芸術交流ホール、こども創作室を設けるほか、情報創作工房や情報・図書室、アート&クラフトショップ、サテライトスタジオなども配置する。

建物に自然光を採り入れるため、計9カ所の中庭を設ける工夫も施され、屋外広場にはレストランを整備する。

金沢市は新年度、実施設計に入り、この中でガラス張りで中庭も多数持つ特殊な建物だけに、北陸の雪や雨への対策などを具体化していく。今年8月には埋蔵文化財発掘調査が完了する予定で、平成13年度の早い時期に着工し、15年度の完成を目指す。《北國新聞》

【台湾】中国の「白書」を非難

台湾で台中政策を策定する行政院(内閣)大陸委員会の蘇起・主任委員は25日、中国が台湾総統選に向け発表した「台湾白書」に対し「選挙への影響と国際社会に誤った認識を与えようとする意図は明白で、好戦的で覇権的なやり方を暴露した」と非難する声明を出した。

台湾当局の「白書」への公式の論評は初めて。総統選で各候補の対中政策が最大の争点となっている微妙な情勢下で、これまで声明の発表を抑えてきたが、米国が中国の武力行使に警告する厳しい反応を示したため、これを「援護」に踏み切った。

声明は、白書が「一つの中国」について北京の一方的解釈を押しつける内容であり、「各自が表明」することで一致した中台合意に戻るよう強調している。李登輝総統が提起した「二国論」は、双方が分断統治され、対等の立場にある現段階の地位の説明だとし、「国家統一綱領」に基づき将来の統一を目指す立場を表明。国民党の連戦候補(副総統)の対中政策を繰り返す内容となった。《共同通信》

【熊本県・福島譲二知事】死去

熊本県の福島譲二知事(72)が25日夕、同県南小国町の旅館の露天ぶろで倒れ、熊本市の熊本赤十字病院に運ばれたが午後9時50分、心筋梗塞で死亡した。

県秘書課などによると知事は、知人に会うため一泊二日の予定で南小国町・黒川温泉の旅館 を訪れた。同6時50分ごろ、露天ぶろの浴槽に浮いているのが見つかり、救急隊員が到着したときには心肺停止状態だった。

東大法学部を卒業後、大蔵省に入省。佐藤栄作元首相の秘書官や同省審議官などを経て、衆院旧熊本2区から6回当選。平成元年、海部内閣の労相を務めた。3年に熊本県知事に初当選し、現在3期目。《共同通信》

【台湾・李登輝総統】中国は「ごろつき手法」

「話し合いに応じなければたたくというのは、ごろつきの手法」−。台湾の李登輝総統は25日夜、南部の高雄市で開かれた地元商工界の会合で、中国が発表した「台湾白書」を手厳しく批判した。

李総統は、混戦から抜け出せない総統選の国民党候補、連戦・副総統を応援するため、野党の票田といわれる高雄市から本格的な遊説を開始。「白書」が「一つの中国」の原則を強調したことについて李総統は、自ら提起した「二国論」こそ、台湾の将来と中国との交渉の「基本原則」と一歩も譲らない姿勢を示した。

また、財界を中心に、中国への投資を規制する「戒急用忍(急がず忍耐強く)」政策の緩和に期待感が高まっていることについて「戒急用忍を放棄すれば、身体から一気に出血するように、すべてがなくなる」と指摘、選挙で誕生する新総統にも政策の維持を希望した。《共同通信》

【民主党ニュース】

「委員長失格だ」「信頼失う発言」原口・枝野両衆院議員が越智氏と対決

民主党の原口一博衆院議員は25日午前の予算委員会分科会で質問に立ち、越智委員長に対し「『最大限考慮する』との発言は、地位を利用して金融監督庁の検査・考査に手心を加えるという趣旨であり、委員長失格だ」と辞任を強く求めた。しかし、越智委員長は「自分には個別金融機関の検査についての権限はない」などと辞任を拒否。

このため枝野幸男衆院議員は重ねて、「金融監督庁長官の人事権をもつ金融再生委員長が、なぜ個別の検査に権限がないと言えるのか」と追及。越智委員長は「人事権をもってはいるが、権限を及ぼすかどうかは仮定の問題で答えられない」と答弁。枝野議員は、政府に金融再生委員長の権限に関する統一見解を出すように求め、「権限のない人を相手にしても審議にならない」と退席。民主党のほかの委員もともに退席し、委員会は一時中断された。

昼過ぎに再開された委員会で、青木官房長官は「日常的な検査・監督業務は金融再生委員会が金融監督庁に委託している。監督庁への権限は再生委員会にあり委員長にはない」との統一見解を提示。

これを受け、枝野議員は「国民が越智発言を聞けば、公正・中立が求められる金融再生委員長への信頼が失われるのではないか」と追及。官房長官は「自分も(越智委員長の)言っていることは不適切と認めている」と述べ、政府の意向を明らかにした。

民主党の厳しい追及に屈し、越智通雄金融再生委員長が辞任

越智通雄金融再生委員長は、金融監督庁などの検査に手心を加えるとの発言を行った問題で、25日午後4時半過ぎ、小渕首相に辞表を提出した。 民主党の上田清司衆院議員が前日の大蔵委員会でこの発言を暴露し、25日午前の予算委員会では原口一博・枝野幸男衆院議員らが「委員長失格だ」などと厳しく責任を追及していた。

越智氏の辞任で鳩山代表が談話

民主党は越智通雄金融再生委員長の辞任について25日、談話を発表し、越智氏の任命権者である小渕首相の責任を強く問題視した。

越智通雄金融再生委員長の辞任について(談話)
2000年2月25日
民主党
代表鳩山由紀夫

1.本日、金融検査に関して、「検査の仕方できついところがあったら、最大限考慮しますから」などと、手心を加えるとも受け取れる発言をした問題で、越智通雄金融再生委員長が辞任した。越智委員長の辞任は当然のことであるが、本人が辞任するのを待つまでもなく、小渕総理は越智委員長を即刻罷免すべきであった。越智氏を金融再生委員長に任命した責任のみならず、越智委員長を罷免せずに、予算委員会の貴重な時間を自らの弁解にあてることを許した小渕総理の責任は、極めて重い。

2.越智委員長の問題発言は、政官業の癒着構造にドップリと浸かった自民党の体質を、如実に証明するものである。自民党議員の口利きがあれば、何よりも公正さが求められる銀行検査までも、都合のいいようにねじ曲げてやるという姿勢は、まさに「えこひいき政治」であり、言語道断である。さらに、金融システム安定化のために用意した60兆円という巨額の税金を、まるで自分のカネであるかのようにちらつかせていることは、納税者の代表として激しい憤りを禁じえない。

3.金融再生委員会は、地に堕ちた我が国金融システムの信頼回復を至上命題として発足したが、越智委員長の問題発言は、再びその信頼を著しく失墜させた。明確なルールの下での透明な検査という大原則が、いとも簡単に打ち捨てられ、金融システムを危機的状況にまで追いやった密室裁量行政が復活した。とりわけ「アンフェア」を嫌う海外の目が、今後我が国にますます厳しく注がれるのは避けられない。その意味で、越智委員長の問題発言は我が国の国益を大きく損なうものであり、信頼回復は容易ではない。当然のことながら、越智委員長就任後に実施された金融検査は、一からやり直すべきである。

4.小渕内閣誕生以来、わずか1年半余りの在任期間で、閣僚・政務次官の辞任は、越智委員長が4人目になる。政官業の癒着構造の上に立った利益誘導政治が続く限り、我が国に明日はない。小渕総理は直ちに衆議院を解散し、国民に信を問うべきである。

「越智発言は国内的にも国際的にも恥」遊説中の鳩山代表が緊急に訴え

25日夕、東京・調布市内を遊説中の鳩山由紀夫代表は越智委員長辞任の一報を受け、「これは個人の失言の問題ではなく、自民党の体質が露呈したということだ。自民党は不公正・不公平がまかり通る、政官業ゆ着丸出しの政治を行っている。自分の応援団だけに権力を使うような政治は、国内的にも国際的にも恥ずかしい」と述べ、道行く人びとに自民党政治との訣別を呼びかけた。

鳩山代表はまた、衆院予算委員会の締めくくり総括質疑が29日に予定されていることを挙げ、「その前にこの問題に関する集中審議を求め、越智委員長の責任を追及していく」との方針を明らかにした。



2月25日 その日のできごと(何の日)