平成3858日目

1999/08/01

この日のできごと(何の日)

【台湾】「二国論」撤回せず

台湾行政院(内閣)大陸委員会は1日、李登輝総統が中台関係を「特殊な国と国」と定義した「二国論」について①台湾独立を図るものではなく、憲法に盛り込むなどの法制化はしない②対等な立場で対話を進めるのが目的③将来の民主的な統一を目指す−などを骨子とする統一見解をまとめた。

中国が激しく反発、秋に予定されている中国側交流窓口トップの台湾訪問が困難な情勢になる中、総統発言の解釈をめぐる台湾側の説明も後退を余儀なくされていた。統一見解は、中国に対し「解釈でこれ以上譲れない線」を示すことで、二国論目体を撤回する意思はないことを明確にしたといえる。

中央通信によると、統一見解は7月30日、台湾側の交流窓口トップの辜振甫・海峡交流基金会理事長が中国に出し、中国側が受け取りを拒否した釈明書簡を基調としており、目新しい内容はない。

台湾当局は、李発言の直後には「今後は中台関係を両国関係と呼ぶ」(蘇起・大陸委員会主任)と、強い姿勢を示していた。しかし、米国が特使を派遣するなど、国際的な波紋が広がると、李総統は「二国論とは言っていない。特殊な関係を述べた」などと次第に発言の基調を変えていた。

大陸委員会としては、辜書簡を機に台湾側の姿勢を統一し、中国と国際社会に「妥協できない一線」を示し、今後の対中政策の原則にする必要があった。《共同通信》

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【広島・高橋建投手】プロ初完投

巨人0−11広島◇1日◇広島

広島は高橋建がプロ初完投勝利を完封で飾り、今季初勝利。高橋、マルティネスからともに2三振を奪うなど直球、変化球とも切れが良く、散発の2安打で三塁を踏ませなかった。

打っては緒方の先頭打者本塁打を含む2打席連続本塁打などで優位に立ち、六回には5安打に四球などを絡めて5点を奪い、大勢を決めた。巨人は投打ともに振るわず完敗。今季5度目の零封を喫した。《共同通信》

【民主党・菅直人代表】次期代表選出馬を表明

民主党の菅直人代表は1日午前のテレビ朝日の番組で、秋の党代表選挙について「私が提示している抜本的な党改革案が受け入れられればやっていきたい。それ自体が党首選びだ」と述べ、ネクストキャビネット(次の内閣)構想など、政権交代をにらんで検討作業を進めている党の機構改革の実現を前提に出馬する考えを明らかにした。

党内で鳩山由紀夫幹事長代理の擁立論が高まっていることについては「私が何らかの形で(身を)引いた時は鳩山さんにお願いしたい」と、「ポスト」菅には鳩山氏を望んでいることを初めて明言。その上で「両方が(代表戦に)出ることはありえない。私の提案を党が受け入れるということは、鳩山さんを含めて受け入れてくれるということだ」と指摘、鳩山氏との直接対決の可能性を否定した。《共同通信》

【ヒラリー・クリントン氏】米誌に秘話

1日付英紙サンデー・タイムズによると、ヒラリー米大統領夫人は、近く発売される米国の雑誌トークとの会見で、クリントン大統領の浮気癖は、幼児期のつらい体験が原因との秘話を明らかにした。

大統領が4歳のころ、母親と祖母が激しく対立し、子供心に傷を残したという。夫人はこうした大統領の過去について「心理学者から、2人の女性の争いのただ中に置かれるのは、最悪の状況と聞かされた」と打ち明けた。

大統領の女性関係は結婚生活に長くつきまとい、大統領は「つなぎ止めておくのが難しい犬」のようだったという。

夫人は、大統領とルインスキさんとの情事が明るみに出るまでは「彼はその傷を克服した」と考えていたが、大統領は「十分に反省もしていなかったし、克服する努力も不十分だった」と振り返った。

夫人は一方で、大統領の政治家としての「指導力」を高く評価、離婚しないと決めた心境も明らかにした。《共同通信》



8月1日 その日のできごと(何の日)