平成3693日目
1999/02/17
この日のできごと(何の日)
【柿澤弘治元外相】都知事選出馬を表明
自民党の柿澤弘治元外相(65)は17日夕、都内の憲政記念館で記者会見し、4月の東京都知事選に出馬することを正式に表明した。これを受け、自民党は既に立候補を要請している明石康氏の擁立に全力を挙げる方針を確認し、森喜朗幹事長は同日夕、都内の明石氏と会談した。
森氏が党が全面支援することを約束して出馬を促したのに対し、明石氏は18日に回答する意向を示した。森氏は記者団に「明石氏は前向き、意欲的だ」と受諾に自信を示した。しかし、党内の一本化調整に失敗したことで「分裂選挙」となることは確実。執行部の責任問題も浮上しそうだ。
柿澤氏は会見で「21世紀に向けて安全で活力ある東京をつくるために先頭に立ちたい」と強調。さらに「私の政治人生最後の総括だ。落選しても衆院に戻ることはない」と決意表明した。
さらに「自民党籍のまま戦いたいが、どうしても難しいとなれば党籍を離脱して戦うことを考えなければならない」と述べるとともに、今回の候補者選定の方法を「都民の多くは納得していない」と批判した。《共同通信》
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「柿澤さん、それは男らしくないんじゃないですか」−。東京都知事選の候補者擁立問題をめぐる17日の柿澤弘治元外相と自民党の森喜朗幹事長、村岡兼造幹事長代理の最終会談で、森氏らは出馬の意向を変えない柿澤氏を強い調子でなじった。
森氏はこの席で、柿澤氏が党本部の要請を受け入れて一度は出馬を断念しながら、その後、態度を一変させたことを「都知事を目指そうという人がウソをついたことになりますよ」と非難。柿澤氏が「確かに『党本部の決定に従う』と言ったが、その直後に『支持者とよく相談する』と付け加えた」と釈明したため、「言った」「聞いてない」の押し問答になる場面も。
森氏らには、柿澤氏が党本部によるいじめ」を演出して世論の同情を買おうとしていると映ったようで、最後は除名処分も覚悟しているとする柿澤氏に「切る、切られるではなく、無所属で出馬した時点で(自民党籍は)自然消滅ですよ」と絶縁通告。会談はわずか15分で終わったが、双方にとって後味の悪い幕切れとなった。《共同通信》
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【宇多田ヒカルさん】シングル「Movin’ on without you」発売
【巨人・清原和博内野手】全治1カ月
宮崎キャンプで左ひざを痛め、帰京していた巨人の清原和博内野手は17日、東京都内の病院で斎藤チームドクターによる精密検査を受け、左ひさ膝蓋骨下角部の骨軟骨損傷で全治1カ月と診断された。このため4月2日に開幕する公式戦への影響は必至となった。
今後は3日間安静し、基本的には東京都内で冷却療法を続けながら様子を見るが、本格的なトレーニング再開のめどは立っておらず、調整に大きな遅れが出ることは明白となった。清原は広報担当を通じて「焦らずにじっくり治すしかない。開幕に間に合わせるという気持ちに変わりはない」とコメントした。《共同通信》
【自民党、公明党】児童手当で合意
自民、公明両党は17日午後、国会内で開いた政策責任者らの協議で、公明党が求めていた平成11年度予算案の組み替え要求に関連し①児童手当制度を12年度から拡充②今年4月から教育奨学金制度の拡大③12年度からの高齢者在宅生活支援事業の充実−を図ることで正式に合意した。
特に児童手当に関しては、「支給対象や水準を拡充する方向で12年度予算編成に向けて検討する」ことで一致。今後は合意事項について自由党を含めた3党で具体策を協議する方針も決めた。
公明党は、12年度予算編成に積極的に関与する構えで、今後の協議次第では11年度予算関連法案に賛成する可能性を捨てておらず、「自自公」路線が一段と明確になった。
ただ、公明党は表向き「野党に軸足を置く」(神崎武法代表)との姿勢を堅持、4月の統一地方選挙結果や次期衆院選の早期実施など政局の流動化次第では、再び野党色を強める可能性も残している。《共同通信》