平成3491日目

1998/07/30

この日のできごと(何の日)

【小渕内閣】発足

小渕新内閣が30日夜、発足した。小渕恵三首相(61)は同日召集された臨時国会で、第84代、54人目の首相に選出され、直ちに首相官邸に入り組閣した。

7月30日のできごと(何の日)【小渕内閣】発足
https://www.kantei.go.jp/

危機敵状態の経済立て直しに向けて、新内閣を「経済再生内閣」と位置づける小渕首相は、蔵相に財政・金融通の宮澤喜一元首相を起用、民間から経企庁長官に就任した作家の堺屋太一氏とともに、不良債権処理などを進め景気回復に全力を挙げる方針だ。

首相は新内閣の「目玉」の女性閣僚として、37歳で戦後最年少入閣の野田聖子氏を郵政相に抜てきするとともに、先の参院選で自民党の比例代表名簿1位だった元東大学長の有馬朗人氏交相に起用した。

対ロシア外交など重要な外交課題を抱える小渕氏の後任外相には、外務政務次官としてコンビを組んできた高村正彦氏を昇格させた。官房長官に実力派の野中広務前自民党幹事長代理を配置し、通産相には政策通の与謝野馨元文相を充てた。同日夜には皇居で首相の任命式、閣僚の認証式を行った。

一方、野党各党は30日の参院の首相指名選挙で、一致結束し菅直人民主党代表に投票、両院協議会を経てようやく小渕首相が選出されており、参院選で惨敗した自民党との対決姿勢をさらに強めるのは必至だ。

自民党は当面、不良債権処理を推進するための金融再生トータルプラン関連法案の成立を図るため、各党に政策部分連合を呼び掛ける方針だが、野党側がすんなりと応じるのは難しいとみられ、首相は厳しい政権運営を余儀なくされよう。

野中官房長官は30日夕の記者会見で閣僚名簿を発表し「今回の組閣は、小渕首相が『日本の再生を期したい』という強い思いでやった」と強調した。《共同通信》

民主党は30日、小渕内閣が発足したことを受けて菅代表が談話を発表した。談話では、新政権の構成を「橋本自民党政権の首のすげ替え」「相変わらずの派閥均衡型順送り人事」と断じ、厳しく批判している。さらに政権の目玉といわれる宮澤元総理の蔵相起用についても、「旧大蔵大臣時代にはバブルを抑えられず、首相のときには不良債権処理を先送りし、しかも政治改革で決断力を示せずに政権を失った人物」と、疑問を投げかけている。《民主党ニュース》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【第143臨時国会】召集

第143臨時国会が30日召集され、先の参議院選挙で初当選した議員たちも登院した。民主党では午前9時から国会正門前で記念撮影を行った。また、選挙後の国会招集日に限り開かれる正面玄関では、出欠ボタンを押す光景を撮影する恒例の光景が見られた。《民主党ニュース》

【橋本龍太郎首相】にこにこ顔?

新たな首相が生まれる30日、官邸を去る人と新な主となる人は、激務を経えた解放感と責任を負う緊張をそれぞれ表し、橋本内閣最後の閣議に臨んだ。

橋本龍太郎首相は午前9時前、首相公邸から官邸へ。「公邸最後の夜は布団の中で何が頭に浮かんだか」と聞かれ「何も考えなかったよ」と、胸の内を明かさなかった。「(昨日は)誕生日ということで子供たちのお酌を受けて酔っ払ってバタンキューだった」と、激務が終わった解放感からか、にこにこ顔。

小渕恵三外相は午前8時すぎ、東京都北区の自宅を出発。硬い表情で「全霊を傾け国のため国民のため力を尽くすことができれば幸い」と語った。

宮澤喜一元首相の蔵相起用が固まったことについて「勇気百倍。この人事の確定は何より心強い」。記者団に「ご苦労さん」と声を掛けて車に乗り込んだ。《共同通信》

【参議院】菅直人氏を首相指名

30日召集された第143臨時国会は橋本内閣総辞職を受けて衆参両院本会議で首相指名選挙を行い、衆院は自民党の小渕恵三総裁を、参院は決選投票で民主党の菅直人代表をそれぞれ選出した。同日夕の両院協議会でも意見が分かれ、衆院の指名議決を優先する憲法の規定に従って小渕氏が第84代首相に決定した。

衆参両院の指名が分かれたのは1989年に衆院が海部俊樹氏、参院が土井たか子氏を指名して以来9年ぶりで3回目。《共同通信》

第143臨時国会が30日召集され、参議院での内閣総理大臣指名で民主党の菅直人代表が小渕自民党総裁との決選投票で142票の過半数を獲得し、指名を受けた。自由、共産両党は1回目の投票から菅代表に投票、他の野党各会派は1回目はそれぞれの党首に、2回目は菅代表に投票した。

一方、衆議院では小渕氏が過半数を獲得し指名された。このため、衆参両院の代表10名ずつで構成される両院協議会が開かれたが、協議がまとまらなかったため、憲法第67条第2項の規定により衆議院の議決が国会の議決となり、小渕氏の総理大臣就任が決まった。

菅代表はこの結果について、記者団の取材に答え、「参議院選挙で多くの国民が自民党政権にノーといった。その国民の声が、参議院の首班指名できちんと表されたと受け止めている。私も大変重い責任を感じている」と述べた。

さらに今後の野党連携に対しては「衆議院でも自民党は96年の総選挙で過半数を割っていた。本来なら、衆参共に自民党政権は国民から支持されていないことになる。野党が連携して、自民党政権に解散総選挙を求めていくことが大きな役割だと思う。同時に法案の議論をする場合にも、野党が結束している限りは参議院では野党の意見を聞かざるを得ない。これからも各野党と連携していきながら、自民党政権に対抗していきたい」と語った。《民主党ニュース》

【政界談話室】

○・・・小渕恵三自民党総裁は30日昼、首相指名選挙を前に両院議員総会であいさつ。「新しい内閣の船出は、私の不徳の致すところで、必ずしも世間の期待は高くはないかもしれない」と、人気の低さを正直に認めた上で、「(徳川)家康公の家訓の『重き荷を背負いて坂道を上る』との気持ちで対処していきたい」と、まずは忍耐宣言。しかし、「この家訓の続きには『急ぐべからず』があるが、これは取り入れることなく短期決戦で責任を果たしたい」と強調、盛んに拍手を浴びた。言葉通り、「鈍牛」から「猛牛」に変身できるか?

○・・・この日、首相官邸での「最後の一日」を過ごした橋本龍太郎首相は、重荷を下ろす解放感からか「(昨晩は)何も考えなかった。子どもたちからお酌を受けちゃって、バタンキューだった」と、朝から笑顔。昼食時の「(首相在任の)932日で最も印象的な場面は」との質問にも、間髪入れず「ペルー(の日本大使公邸人質事件)の第一報だ」と答え、心の整理を終えた様子。ところが、いよいよ官邸を去る段になると「職員の皆さんが一生懸命、努力してくれたから住み良かった」と、しんみり。《共同通信》

【オリックス・佐藤義則投手】今季限りでの引退を表明

オリックスの佐藤義則投手(43)が今季限りで引退する意向を明らかにした。球界最年長投手の佐藤は30日、神戸サブ球場で行われたウエスタン・リーグ広島戦の前に来季について聞かれ「これ以上二軍で投げようとは思わない」と話した。

あと7試合に迫っている通算500試合登板について「そのためだけにやってきたわけじゃない。達成できなくてもやめると思う」としながらも「ただ、20年以上もやってきたんだから、これくらいはやらせてもらってもいいと思う」と、今季まだない一軍昇格をアピールした。《共同通信》

【宮澤喜一蔵相】金融安定化に全力

宮澤喜一蔵相は30日夜、官邸での記者会見で、日本経済の立て直しには「何をどう、どれ位の時間でやるのか、中身と手順をまずはっきりさせ、国民に分かってもらうことが一番大事だ」と指摘するとともに、金融再生トータルプラン関連の「法律案6本を国会にお願いしなくてはならない」と述べ、不良債権処理と金融システムの安定化に最優先で取り組む姿勢を示した。

蔵相は、小渕恵三首相が所得・法人課税合わせて6兆円超の恒久減税の実施を公約したことについては、「いつ何をどの位の規模でやるのかまだ明確でないので、党の税調の方々と来週にでも意見交換して見当をつけていきたい」と強調。自民党側と相談しながら、減税の規模や実施時期などの概要を早急に詰める方針を明らかにした。

また蔵相は、雇用情勢が一段と悪化している現状を踏まえ、「今までは不況ですんでいたが、失業率が高くなると家庭の問題になる」として、有効求人倍率の低下に懸念を表明。その上で、「何をしても雇用の深刻化を防がないと駄目だ」と述べた。《共同通信》

【和歌山毒物カレー事件】青酸化合物は高純度

青酸カレー事件で、死亡した4人が食べたカレーなべに混入された青酸化合物は、比較的純度が高い物質であることが30日までの和歌山東署捜査本部の調べで分かった。高純度の青酸化合物は、電気メッキ工場や研究所で使用されている。和歌山県内で青酸化合物を取り扱う届け出をしているのは電気メッキ工場5カ所。いずれも紛失や盗難の事例がないことから、捜査本部は青酸化合物を使用する県外の施設や研究所などに捜査を広げ、保管状況を中心に調べを進めている。

調べでは、患者の吐瀉物や食べ残しのカレーなど172点中、26点から青酸化合物を検出。同県警科学捜査研究所で詳細に調べた結果、混入された青酸化合物は純度が高く、粉末か粒状だった可能性が高いことが判明したという。《共同通信》



7月30日 その日のできごと(何の日)