平成3464日目

1998/07/03

【米・クリントン大統領】アジア安定へ積極関与

クリントン米大統領は3日午前(日本時間同)、香港市内で演説し、米国がアジアで今後も安保、政治、経済の各分野で積極的な関与を続けていく方針を表明した。

米国がアジアとの関係を深めていくために①各国が軍備拡大ではなく経済力強化を目指す②各国政府による金融システム支配を防ぐ③政治的な自由の拡大を目指す−の3項目を推進することが不可欠だと強調した。

大統領はアジア金融危機をはじめ、「地域の安定と繁栄維持のかなめ」である日米安保の重要性にも言及するなど、21世紀をにらんだ米国のアジア政策を網羅した演説となった。

大統領は、昨年から続くアジア金融危機について「米国の将来がアジアの将来と不可分であることを示す教訓となった」と指摘。地域の経済回復に向けた米国の全面協力を確約するとともに、日本やタイ、インドネシアなどの各国が取っている措置は「回復に向けた前向きな兆候」たとして歓迎した。

また、米国が今世紀に入りアジアで三つの戦争を戦った歴史に触れ、日本をはじめ、韓国、オーストラリアなどとの防衛同盟関係が地域の安定を支えてきたと強調。「米国は今後も、アジアにおける軍事プレゼンスを継続する」と言明した。

大統領は従来の同盟国やパートナーが果たしている役割に加え、中国の前向きな対応にも言及。金融面では「人民元の水準維持」、安全保障面では「朝鮮半島四者会談への積極関与」など、中国がアジア安定のために大きく貢献していることを高く評価した。《共同通信》



【輸送艦おおすみ】初の揚陸訓練実施

米軍の強襲揚陸艦に匹敵する能力を持つ海上自衛隊最大の新鋭輸送艦「おおすみ」(8900トン)が3日、北海道大樹町浜大樹の海岸で、ホーバークラフト型の大型揚陸艇(LCAC)を使って陸上自衛隊員などを運ぶ揚陸訓練を行った。

陸上自衛隊が実施する「北方機動特別演習」の一環。「おおすみ」は先月16日、伊豆大島で大規模災害に備えた訓練を実施しているが、陸上戦闘部隊の輸送や上陸を想定した実践型の揚陸訓練は今回が初めて。《共同通信》

【ボーイング777-300】羽田着

世界一胴長の旅客機、全日空のボーイング777−300の1号機が3日、米国から羽田空港に到着した、国内の航空会社では初の導入で、最大乗客数はボーイング747−400(ジャンボ機)に及ばないが、胴体は73.9メートルとジャンボ機より3.2メートル長い。

最新技術を導入したハイテク機で、日航も導入を決めている。胴体が長すぎて国内空港の誘導路のカーブを曲がりきれず脱輪する恐れがあるため、運輸省は同機が就航する予定の羽田、成田、小松など16空港で誘導路の改修を決定した。路線デビューは10日の羽田発広島行き679便の子定で、17日から東京−小松便に就航する。《北國新聞》

【橋本龍太郎首相】恒久減税に意欲

橋本龍太郎首相は3日午後、参院選応援で訪れた熊本市内で記者会見し、参院選後に恒久減税を含めた抜本改革を行う方針を表明した。

橋本首相は所得税・住民税の減税問題について「給与所得だけでなく、資産課税、年金課税、控除の在り方などさまざまな論点がある」と述べ、参院選後に自民党税調が本格的検討に入ることを強調、さらに「その結果は特別減税というような形ではなく、恒久的な税制改革として打ち出されることを期待しているし、そうなるだろう」と述べ、恒久減税を含めた抜本改革を行う方針を表明した。

政府、自民党が決定したブリッジバンク(つなぎ銀行)制度の関連法案については「きのう事務当局に今月内に法案化するよう指示した」と述べ、参院選後の臨時国会の冒頭にも提出したいとの考えを示した。《共同通信》

【北朝鮮】「集団自殺」事実上認める

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の潜水艇事件で韓国軍に収容された乗組員9人の遺体が3日午後、板門店で在韓国連軍から北朝鮮側に返還された、韓国国防省によると、北朝鮮側は在韓国連軍司令部が示した「集団自殺した乗組員など9人の遺体を引き渡す」とする文書に署名、9人が集団自殺に近い状況だったことを事実上認めた。

北朝鮮は6月27日の声明で、韓国側が「遭難した」潜水艇の乗組員校助せずに死亡させたとして「相応の責任」と「納得できる説明」を求めたが、こうした主張を撤回したことになる。

事件発生から2週間足らずの遺体返還実現で、南北の対立がエスカレートする局面はひとまず避けられることになった。北朝鮮の対応変化により、現代グルーブなど韓国企業の北朝鮮との合弁事業に向けた動きも再び活発化するとみられる。

今後は、韓国が求める責任問題や関係者の処罰、再発防止策などを協議することになっている将官級対話の行方が焦点となる。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮中央通信は3日、朝鮮人民軍と国連軍の将官級会談の合意に伴い、板門店で3日、人民軍側が米軍側から潜水艇乗組員の遺体を引き渡された」と、論評を加えずに報じた。《共同通信》



7月3日のできごと