平成3431日目
1998/05/31
この日のできごと(何の日)
【競馬・第59回オークス】
第59回オークス(31日・東京2400メートル芝18頭・G1)7番人気のエリモエクセル(的場均騎乗)が2分28秒1で優勝、賞金9700万円を獲得、四歳女王の座についた。的場騎手、加藤敬二調教師ともにこのレース初優勝。
ロンドンブリッジが比較的ゆったりしたペースで引っ張ったため、二番手以下はひとかたまり、出入りの激しい展開となった。
4コーナーを回ってまずラティール、エガオヲミセテの有力馬が先頭に立ったが、中団のインから、思い切って外に持ち出したエリモエクセルが強く抜け出した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【体操W杯・鯖江大会】最終日
体操のワールドカップ(W杯)決勝鯖江大会最終日は31日、サンドーム福井で男女種目別の計5種目を行い、日本勢はエースの塚原直也(明大)が跳馬で4位、平行棒で6位に終わるなど、この日はメダルを獲得できず、今大会は銅メダル2個にとどまった。
男子平行棒は世界チャーンピオンの張京津(中国)、李小鵬(中国)ら3選手が9.575点で優勝を分けた。張と李はともに今大会2個目の金メダル。女子の平均台は劉旋(中国)が9.800の高得点で優勝。床運動はシモナ・アマナール(ルーマーニア)が勝ち、前日の跳馬と合わせ2種目制覇を果たした。中国は男女計3種目中5種目で優勝した。《共同通信》
【社民党・土井たか子党首】与党離脱に理解訴え
社民党の土井たか子党首は31日午前、東京・有楽町で街頭演説を行い、与党離脱について「道は険しいが、これからの日本の政治や政党の責任、社民党のことを思い、閣外協力を解消した。理解してほしい」と訴えた。
土井氏は連立政権という政治システムは「一党の暴走を許さない良い制度であり、意義がある。この制度が健全に育てばいい」と評価した。社民党は党声明で閣外協力解消の理由として政治倫理、新防衛協力指針問題を挙げたが、さらに土井氏は「4年前は強権的に政治を動かそうとする新保守主義の動きが強かったが、今は瓦解している」と述べた。《共同通信》
【新党さきがけ】初の党大会
新党さきがけは31日午後、都内の憲政記念館で平成5年の結党以来初の党大会を開き、自民、社民両党との与党三党体制解消や、「環境主義」を前面に掲げた新たな基本理念と政策を確認した。武村正義氏の代表復帰も了承した。
武村氏は大会後の記者会見で、1日の三党首会談をもって4年間続いた与党体制が終止符を打つと表明。選挙後の対応については「きょうから『環境の党』として再出発する。自民党を含め共感できる党とは勉強、行動を含めて幅広く進んでいきたい」と述べ、自民党との連携に含みを残した。
園田博之幹事長は大会で、今後の党運営に関連して「今国会の会期末まで与党の責任を果たしたい」と言明し、内閣不信任決議案や3党で合意した法案には責任ある対応をとる考えを強調した。
基本理念、政策では「環境主義」のほか、地方主権を確立する「連邦国家」建設の提唱、真の男女平等の達成、財政再建をはじめ諸改革の実行などを盛り込んだ。
参加者からは「結党時に比べ(党の姿勢が)分かりにくい」「田中秀征元経企庁長官の党籍離脱はショックだった」などの意見が出た。《共同通信》
【香港】返還後初のデモ
民主化要求運動を中国当局が武力弾圧した1989年6月の天安門事件から間もなく9周年となるのを前に香港の民主派団体主催のデモが31日行われ、3000人以上(主催者発表)が香港島中心部のビクトリア公園から香港特別行政区政府の中央庁舎まで行進した。
天安門事件をめぐる大規模デモが行われたのは昨年の中国返還後初めて。返還一後は反中国的な活動への規制が強まり、デモも中止させられるのではないかとの見方があったが、当局は例年通り容認し、「一国二制度」の原則を守る姿勢を示した。
5月24日に投票が行われた立法会議会選挙の直接選挙枠で中国に批判的な民主派勢力が圧勝したこともあり、民主派を支持する市民らから不必要な反発を受けるのを避けたいとの配慮も働いたとみられる。
デモを主催したのは民主諸派でつくる香港市民愛国民主運動支援連合会(支連会)。参加者は「天安門事件の評価を見直せ」などと書いたプラカードなどを掲げ、「虐殺の責任を徹底的に追及しよう」などとシュプレヒコールを繰り返し叫んだ。雨模様の天気だったこともあり、参加者数は返還前の昨年(主催者発表で7000人以上)を下回った。
支連会主席で、立法会選挙に最大の民主派政党、民主党から出馬して当選した司徒華氏は「深刻な経済不況にもかかわらず、なお大勢の市民が参加したことは、返還後も民主を支持する気持ちに変化がないことを示している」と強調した。《共同通信》
【パキスタン】「今世紀中の核実験ない」
パキスタンの核開発の最高責任者であるカーン博士は31日、核実験について「予見しうる将来に核実験を実施する予定はない」と言明、今世紀中に実施する可能性についても「絶対にない」と否定した。またパキスタンがインド国置付近に緊急配備していたミサイルを撤収したと明らかにした。共同通信など一部記者団との会見で語った。
カーン博士はまた「一連の核実験で、臨界前核実験のためのデータが収集できた。科学的にはこれ以上核実験を実施する必要性はない」と述べた。
30日に2回目の核実験を強行したパキスタンは、アハマド外務次官がインドに対し対話を呼び掛けており、この日のカーン博士発言はパキスタンが緊張緩和を模索する動きの一環とみられる。
インド外務省は31日声明を発表、世界的規模での核兵器に関する協約締結のための交渉を早期に開始することを、すべての核保有国と国際機関に提案。パキスタンへの安全保障問題などでの建設的対話の呼び掛けも、あらためて強調した。相次ぎ核保有国宣言した両国が対話に向けた動きを見せ始めたが、カシミールの領土紛争を抱え対話の先行きはなお不透明だ。
博士によると、同国は27日、首都イスラマバード近郊にあるカフタ・ウラン濃縮施設をインドが攻撃する可能性があるとの情報を得て報復行動をとれるようミサイルを緊急配備。しかし核実験を完了、インド側もパキスタンへの非難を弱めていることから、攻撃の可能性は低くなったとして31日、緊急配備を解いたという。
ミサイルの配備場所などは明らかにしなかったが、パキスタンが4月に発射実験に成功し、核搭載を目指している中距離弾道ミサイル「ガウリ」が含まれていた可能性が高い。《共同通信》