平成3338日目
1998/02/27
この日のできごと(何の日)
【民友連】選挙本部初会合
民友連は27日、国会内で4党合同の選挙本部(本部長・羽田孜民政党代表)の初会合を開き、衆院長崎1区、東京4区補欠選挙の支援体制をスタート、勝利に向け全力を挙げる方針を確認した。
今回の選挙は、民友連の枠組みで戦う初の国政選挙。自民党候補らとの対決は、7月の参院選の行方を占うとともに、4党混成軍の民友連が国会活動だけでなく選挙戦でどれだけ結束できるか試金石となる。両選挙の勝敗は、新党結成か、政党連合かで揺れる民友連の路線問題にも微妙な影響を与えそうだ。
選挙本部の会合には各党の代表、幹事長全員が出席。長崎1区の情勢報告を受け羽田氏は「初の選挙で難しいこともあろうが、力を出し切り結束すれば勝てる。最後の最後まで戦おう」とげきを飛ばした。
告示日の3月3日には4党首全員が長崎でそろい踏みし、民友連の存在をアピールする。
長崎1区は民主党公認候補を他の3党が推薦したが、東京4区は無所属候補を4党が対等の立場で推薦する。旧新進党で前回の総選挙に出馬した元都議を、自由党との綱引きの結果、民友連統一候補として擁立にこぎ着けた。
この日行われた候補の出馬表明には、各党幹事長が同席する熱の入れよう。鳩山由紀夫民主党幹事長は「これを第一歩として政権を担う思いを高めていきたい」と決意を表明した。
◇
新井将敬衆院議員の死去に伴う衆院東京4区の補欠選挙で27日、元都議の松原仁氏(41)が国会内で記者会見し、民友連統一候補として無所属での出馬を表明した。民主党、民政党、新党友愛、民主改革連合の4党が推薦を決めており、新党平和や改革クラブにも支援を要請している。
前回衆院選で松原氏は東京3区から新進党公認で出馬し落選。今回、自由党への推薦依頼はしていないという。
松原氏は「政治が今までの枠のままでいいのか、新しい枠をつくるのか選択しなければならない。政策として中小企業の疲弊に対し、減税など景気対策をしたい」と話している。《共同通信》
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【大阪】建設会社が窃盗社員をネットで「指名手配」
会社の金2700万円を元社員(40)が持ち逃げしたとして、大阪市内の建設会社が27日までに、インターネットのホームページに顔写真などを公開、懸賞金200万円を付けて情報提供を募ることを決めた。元社員は、大阪府警天王寺署が今年1月、窃盗や詐欺の疑いで非公開で指名手配しているが行方不明。長引く捜査に「このままでは解決しない」と同社が自前の「手配」に踏み切る格好だ。
これに対し同署幹部は「社会的反響の大きな重要事件でなく、公開手配になじまない。人権上の問題もある」としている。
調べでは、元社員は昨年12月、同社社長室から預金通帳と印鑑を盗み出し、約2700万円を引き出した疑いが持たれている。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・村上正邦参院自民党幹事長は27日の党総務会で、2002(平成14)年のサッカーワールドカップ開催準備のための「W杯サッカー大会特別措置法案」について「たかがサッカーじゃないか。日本はW杯の予選に通過しただけ。監督は1億円も給料もらっていて、さらに補助を受けるのか」とかみついた。これに対し文部省などはしどろもどろで、見かねた森喜朗総務会長が「給料はJリーグが出している。五輪は長野県だけだが、W杯は多数の都道府県がかかわっている」と弁解。最終的に了承されたが、進行役の総務会長が「文教族」のボスに突然変身。
○・・・この日の衆院議運委理事会で、今月19日の衆院本会議で行われた町村信孝文相の答弁が議題に。社民党の土井たか子党首の教育関連の質問に対し、文相が「橋本校長先生が申し上げたのと私は同じでございます」と発言したことについて、自民党側が議事録から「校長先生」を削除し「総理」とするよう提案した。答弁直後に野党側が「不まじめだ」と抗議していた経緯もあり、野党側理事も了承したが、自由党の井上喜一氏は「町村文相は間違っていない。首相だと思っていないからそう言ったんだ」と皮肉たっぷり。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】ODA監視を強調
橋本龍太郎首相は27日の衆院予算委員会で、政府開発援助(ODA)の実施状況に関連して「国会が事後チェックできるようにすることは考えなければならない」と述べ、ODAに対する国会の関し機能強化に前向きの姿勢を表明した。
ただ、ODA監視などのための基本法制定要求に対し、首相は機動的対応が制限されるとの認識から「首をかしげる」と突っぱねた。改革の遠藤和良氏への答弁。《共同通信》