平成3336日目

1998/02/25

この日のできごと(何の日)

【金大中氏】第15代韓国大統領就任

韓国の金大中第15代大統領(72)の就任式が25日午前10時(日本時間同)からソウル・汝矣島の国会前広場で市民ら4万5000人が参加して行われ、韓国で初の与野党政権交代による金大中政権が正式スタートした。

大統領は就任演説で新政権を「国民の力によって生まれた真の『国民の政府』」と宣言。民主主義と経済発展を両立させながら経済危機を克服することを訴えた。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との南北関係では1991年に合意した南北基本合意書による特使交換を提案、離散家族再会の促進を求め、北朝鮮が望むなら南北首脳会談に応じる用意があると表明した。

さらに①いかなる武力挑発も認めず②北朝鮮を攻めたり吸収することは考えない③南北間の和解と協力を可能な分野から積極的に推進する―との対北朝鮮政策三原則を提示。

新政権の最大の課題を「経済的国難を克服し、経済を再跳躍させることだ」と強調し「民主主義と経済発展を並行させる」との政治路線を明確に示した。《共同通信》

韓国の金大中大統領の就任式が25日、ソウル市の国会前広場で開かれ、初の与野党政権交代による金大中政権が発足した。しかし金鍾泌・自民連名誉総裁の首相任命同意案をめぐり同日午後に招集された国会本会議は、任命に反発する第一党のハンナラ党が登院を拒否、定足数に満たず開会できなかった。

本会議は26日に再び招集されるが開会できるかどうかは微妙で、同日予定された組閣も延期された。金大統領率いる新政治国民会議と自民連による韓国史上初の連立政権は、前途多難な船出となった。《共同通信》

橋本龍太郎首相は25日、韓国の金大中大統領の就任に関し「心からお祝いすると同時に、非常に大変な時期に最高の責任を負われることに対して、日本もできる限りの協力を惜しまない」と述べた。

また就任式に招かれた中曽根康弘元首相に託した親書には「お祝いと日韓関係をより深いものにしていきたい、という思いを書いた」ことを明らかにした。首相官邸などで記者団の質問に答えた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【日本航空、アメリカン航空】100路線で共同運航

日本航空とアメリカン航空は25日、双方が1つの便の座席を分け合い、便名も共有する共同運航を年月から始めると発表した。近く正式調印する。1月末の日米航空交渉合意で日米間の共同運航が大幅に自由化されたことを受けた初の提携。両社の太平洋路線や接続する国内路線まで広く対象にしており、来年夏には約100路線で実施、将来は数百路線まで拡大する構想だ。共同運航としては、世界最大級となる。

日航の路線が米国内にまで広がり、旅客にとって選択の幅が増え、乗り継ぎ時間短縮など利便性が向上する。アメリカンは英国航空とも共同運航を含めた包括提携を決め、認可を待っている。今後は日航も含めた日米欧の3社で航空連合を結成、グループ化が加速している国際航空分野で生き残りを目指す。

日航の山地進会長とともに東京で記者会見したアメリカンのロバート・クランドール会長は、「日本は米国、アジア間で最大の市場。日本は太平洋路線の中央に位置し、他の地域に旅行するにも都合が良い」と、アジア路線強化の意義を強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は25日、大蔵省幹部職員の高額退職金問題に関して記者団が質問しようとすると、それをさえぎり「質問がおかしいんじゃないか」。「どこの省も同じ体系で給与が支払われているはずだ。それくらい調べてから質問してくれよ」と、大蔵官僚だけを問題にするのは筋違いと言わんばかり。記者団が「(大蔵省と)民間との格差は大きいが」と食い下がっても「人事院に聞いてごらん。給与(体系)の表があるはずだ。ただその水準がいいか悪いかは別問題だ」とかわすなど、大蔵省絡みの質問には、もううんざりの様子。

○・・・改革クラブの石田勝之幹事長は、この日の記者会見で、参院選への対応に触れて「著名人を出せば勝てるんじゃないかという声も党内にあるが、比例代表選挙には候補者を出さない」と宣言。その理由については「昨年12月末まで、この党を作るとは思っていなかった。私が幹事長になるなんて思っていなかった」「参院選は旧新進党で戦うと思っていたが、まさか分裂してしまうとは」と、ぼやき節。選挙区選挙への対応に関しても「公明と旧新進党から分かれた政党を支援する」と、いまだに旧新進党に心残り?《共同通信》

【自由党・小沢一郎党首】3週間ぶりに会見

自由党の小沢一郎党首は25日午後、3週間ぶりに定例の記者会見に臨んだ。風邪のため会見をキャンセルしていた。

小沢氏は自由党の推薦、公認候補が長崎県知事選、衆院長崎4区補選で敗れたことに触れて「大変に残念だ」と前置きした上で「わが党について保保連合がどうだとか、無責任な報道がある」とマスコミ批判。「戦う者に勝敗は常であり、自民党と堂々と四つに組んで対決していくのはわが党だけだ。認識を改めていただきたい」と注文するなど意気軒高ぶりを見せつけた。

記者団の「体調はどうか」との質問には「良くないよ。君らがいるから余計に(風邪が)治らない。気が弱いから」と苦笑い。同席した小池百合子広報委員長代理が「すっかり良くなりました」とフォローしたが、風邪は治ってもマスコミ嫌いは直らない様子だった。《共同通信》



2月25日 その日のできごと(何の日)