平成2570日目

1996/01/21

この日のできごと(何の日)

【横山やすしさん】死去

卓抜な話芸を持つ一方、スキャンダルでも知られた異色の上方漫才師横山やすしさんが21日午後8時10分、大阪府摂津市の病院で死去した。51歳。高知県出身。

横山さんは21日午後7時40分ごろ、自宅の居間で倒れているのを帰宅した妻啓子さんが見つけ、救急車で病院に運んだが、死亡していた。

昭和34年、漫才脚本家の故秋田実氏に入門、「堺伸スケ」の芸名でデビュー。その後、横山ノック門下に入り「横山やすし」と改名。41年に西川きよしさんと組み、関西漫才界のトップコンビとして大活躍した。

長男の木村一八さんが起こした傷害事件の責任を取って謹慎中の平成元年4月、酒気帯び運転で人身事故を起こし、所属していた吉本興業を解雇される。コンビの西川きよしさんからも“絶縁宣言”をされていた。

4年7月の参院選に立候補したが落選。同年8月、一人で酒を飲みに出掛けた先で何者かに殴られ、出血性脳挫傷のため3カ月間入院。退院後も記憶や言語に障害が残り、リハビリに努めていた。

参院議員・西川きよしさん 体を悪くしてからは定期的に電話で話をしていましたが、昨年11月後半の電話が最後でした。社会復帰できるよう少しずつ(漫才の)けいこをしていかなあかんなあと話していたのに。

横山ノック(山田勇大阪府知事)さん あいつは二番弟子だった。大変、親思いで何か悪いことをしたときには「死んだおやじが悲しむぞ」と言うと、泣いたりする涙もろいところがあった。世間を騒がせたけど、あいつはあいつなりに精いっぱい生きたのでは。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【新潟県巻町・町長選】住民投票派、笹口孝明氏が当選

東北電力の原発建設の是非を問う住民投票の実施に揺れる新潟県巻町の出直し町長選の投票が21日行われ、即日開票の結果、「巻原発・住民投票を実行する会」代表の笹口孝明氏(47)=無新=が会社員の長倉敏夫氏(60)=無新=を大差で破り当選した。

笹口氏は同夜、記者会見し「住民投票を実行できると思うとたいへんうれしい。実施の時期はみんなと相談するが、3月議会で(住民投票の)予算案を成立させる」と述べ、全国初の原発住民投票を早期に実施する考えを明らかにした。

また原発推進派が多数を占める町議会への対応について「(推進派は候補を立てず)住民投票について争わなかった。反対したら筋は通らない。賛成してくれるはず」と話し、推進派の理解も得られると強気の読みを示した。

住民投票実施の可能性が高まったことで「原発建設の新たな障害となる」とみる、新規立地に悩む電力業界や国だけでなく、全国の立地予定地の自治体や住民の取り組みなどに大きな波紋を広げそうだ。

笹口氏らは、佐藤莞爾前町長が平成6年8月、「世界で一番安全な原発を造る」と、従来の原発凍結方針を推進に変更して3選を果たして以来、自主運営の住民投票や住民投票条例制定などの運動を展開。昨年暮れには、佐藤前町長のリコール(解職請求)運動を繰り広げ、辞職に追い込んだ。

一方、高速増殖炉原型炉もんじゅの事故の逆風を受け、候補擁立を見送った原発推進派は「(行政経験のない)笹口氏では国、県の補助金は取れない」(同派町議)などと、早くも対決姿勢を示している。

町選管によると、投票結果は、笹口氏8569、長倉氏991、無効1005(投票率45.8%)。《共同通信》

【大相撲初場所千秋楽】貴ノ浪関が初優勝

大相撲初場所千秋楽(21日・両国国技館)大関貴ノ浪が九州場所に続く二子山部屋同士による決定戦で横綱貴乃花を破り14勝1敗で初優勝を飾った。貴ノ浪は関脇魁皇を寄り切り、貴乃花は大関武蔵丸を下し、1敗で並んだ。決定戦は左四つから貴乃花が外掛けなどで攻めたが、土俵際で貴ノ浪が逆転のかわず掛けを決めた。

三賞は貴乃花に土をつけた魁皇が4度目の殊勲賞。新入幕で10勝をマークした玉春日、優勝した貴ノ浪を破った
剣晃がそれぞれ初めて敢闘賞、12勝の貴闘力は7度目の敢闘賞受賞となった。春場所は3月10日から大阪府立体育会館で開催される。《共同通信》

橋本龍太郎首相は21日、両国国技館で大相撲初場所で優勝した大関貴ノ浪に、歴代首相として初めて内閣総理大臣杯を初めて直接手渡した。

午後5時前に国技館入りした首相は、控室でテレビ観戦の途中、部屋にあった重さ約40キロの優勝杯を試しに持ち上げ、予行演習するほどの念の入れよう。

表彰式では「橋龍頑張れ」の歓声に手を上げてこたえながらスリッパ履きで土俵上へ。厳しい表情で表彰状を読み上げた後、優勝杯を必死で抱え、無事渡し終えると館内は大きな拍手に包まれた。《共同通信》

【米・ワシントン】ポトマック川がはんらん

今月上旬に米東部各地で数十年ぶりの積雪を記録した「1996年の大吹雪」の雪が一気に解け出した影響で21日、首都ワシントン市内を流れるポトマック川がはんらん、川沿いにあるジョージタウン地区などで道路や住宅が冠水した。市当局は洪水警報を発令するとともに、市民に対しむやみに外出しないよう呼び掛けている。

連邦政府も一時閉鎖に追い込まれた新年早々の豪雪の雪かきが終わったばかりの市民は、今度は浸水を防ぐための砂袋を自宅前に積み上げる羽目となり、うんざりといった表情だ。

一部の道路は数ブロックにわたり最大60センチほど冠水。午後になり水は徐々に引き始めているものの、路線バスなどはう回を余儀なくされている。ポトマック川を挟んだワシントンとバージニア州の道路は各地で閉鎖されており、このまま22日月曜日の通勤ラッシュを迎えれば、再び大混乱が予想される。《共同通信》

【中国・北京西駅】開業

鉄道駅としてはアジア最大の規模を誇る北京の新しい玄関口、北京西駅がこのほど完成、21日から正式に営業を開始する。3年の歳月と約60億元(約780億円)の巨費を投じ、国家重点プロジェクトとして建設を急いでいたもので、巨大な楼閣のような駅は首都の新名所となりそうだ。

天安門の西南約5キロに建設された新駅は、敷地面積51万平方メートル、建物面積は約50万平方メートルで、現在の北京駅の約10倍の規模。当初は毎日60列車、約25万人の旅客をさばくが、2000年には同90列車、約60万人が利用する見通しだ。

駅のメーンビルディングは高さ102メートル、長さは東西約740メートル。最上部は中国風の造りをしており、巨大な門のよう。《共同通信》

【ドジャース・野茂英雄投手】大リーグ表彰式に出席

全米野球記者協会の大リーグ表彰式が21日、ニューヨークのホテルで開かれ、ナ・リーグ新人王を獲得したドジャースの野茂英雄投手が出席した。タキシード姿の野茂は約40人の表彰選手がそろう主賓のテーブルに着いた。

式が始まるとサイ・ヤング賞のマダックス(ブレーブス)、ジョンソン(マリナーズ)両投手の後に新人王の表彰に移り、黒人大リーガー第1号の故ジャッキー・ロビンソン氏のレイチェル夫人から野茂に記念の盾が手渡された。野茂は「去年は僕にとって素晴らしい年だった。僕を取ってくれたドジャース、もり立ててくれたチームメート、そしてアメリカという国に感謝しています」と日本語であいさつ。同席した代理人のダン野村氏が通訳すると、会場内から盛んな拍手が起きた。《共同通信》



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